Avidemux
Avidemux(エイブイアイデマックス)は、ノンリニア編集およびマルチメディアファイルのトランスコード用の自由かつオープンソースのアプリケーションである。「単純な動画編集タスク用のシンプルなツール」として、ユーザーが「基本的なことを非常に簡単な方法で実行できるようにする」ことを目的としている[3]。C++でプログラムされており、グラフィカルユーザインタフェースにはQtを、マルチメディア機能にはFFmpegを使用している。バージョン2.4以降、Avidemuxはコマンドラインインターフェイスも提供しており、バージョン2.6以降、元のGTKポートはメンテナンスされておらず、現在は廃止されている。
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![]() Ubuntu上のAvidemux | |
開発元 | "Mean"、"Gruntster"、"Fahr"[1] |
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最新版 | 2.8.1 - 2022年9月21日[2] [±] |
リポジトリ | |
プログラミング 言語 | C++ |
対応OS | Linux, macOS, Windows, BSD |
種別 | 映像編集, デジタル合成 |
ライセンス | GPL-2.0-or-later |
公式サイト | avidemux.org |
AvidemuxはLinux、macOS、Windows向けに開発されているが、FreeBSD、NetBSD、OpenBSD向けの非公式ビルドも利用可能である[4][5][6] 。
概要
編集特徴
編集Avidemuxは便宜さと処理速度を重視し設計されている。様々な形式への変換が可能で、フィルタ効果も多数揃えられている(いくつかのフィルタは、MPlayer、Avisynthから移植されている)。プログラム設計における中核には、SpiderMonkey(ECMAScript用の実行エンジン)を使用。これにより、作成中のプロジェクトをプロジェクトファイルとして保存することが可能となっている。Linux、Windows、macOSで稼動する。カットや結合といった基本的な編集のみなら再エンコード不要なコピーまたは一部のフレームだけ再エンコードするスマートコピーで出力する選択も可能。
使用用途
編集動画配信サイトの隆盛に伴い動画編集ソフトウェアの使用人口拡大が目立つ。Avidemuxはオープンソースで設計されている事、プラットホームが広い事、比較的簡単に操作できサポート形式が豊富であるという3点を合わせ持つため、上記目的でアマチュアが多々使用する。
入力形式のサポート
編集ファイル形式
編集ビデオコーデック
編集- DV
- FFV1
- H.263
- Huffyuv
- MPEG-1、MPEG-2
- MPEG-4 Part2 SP/ASP
- MPEG-4 Part10 AVC (H.264)
- Motion JPEG
- MS-MPEG4 v2
- Raw RGB
- SVQ3
- VP3
- WMV2
オーディオコーデック
編集出力形式のサポート
編集ファイル形式
編集- AVI(シングルオーディオ、デュオオーディオの選択可)
- 静止画(BMP、JPEG対応)
- MPEG
- OGM
- MP4
ビデオコーデック
編集- FFV1
- H.263
- HuffYUV
- MPEG-1、MPEG-2
- MPEG-4 Part2 ASP
- MPEG-4 Part10 AVC (H.264) (x264を使用)
- MJPEG
- Snow
オーディオコーデック
編集- AAC
- AC3
- LPCM WAV
- MP3、MP2
- Vorbis
脚注
編集- ^ Avidemux 2.5 Change Log (included with the Avidemux 2.5.5 for Windows)
- ^ “Releases · mean00/avidemux2 · GitHub”. GitHub (2021年3月9日). 2021年3月21日閲覧。
- ^ Avidemux developers (12 November 2012). “Avidemux Quickstart”. avidemux.org. 12 September 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。12 September 2020閲覧。 “Avidemux is a simple tool for simple video processing tasks. The keyword here is simple: it does not offer tools like a timeline, multitrack editing, you cannot freely move or splice audio and video clips from various sources. However, Avidemux allows you to do elementary things in a very straightforward way.”
- ^ “FreeBSD Avidemux port”. 15 April 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。2 July 2010閲覧。
- ^ “The NetBSD Packages Collection: multimedia/avidemux”. 2 July 2010閲覧。
- ^ “OpenBSD Packages”. 10 February 2010時点のオリジナルよりアーカイブ。2 July 2010閲覧。