Apple M2 Ultra
Apple M2 Ultraは、2023年6月5日に発表された、AppleがMac向けにARMアーキテクチャのライセンスを受けて設計したシステムオンチップ(SoC)。TSMCの5nmプロセスで製造されている。
生産時期 | 2023年6月5日から |
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設計者 | Apple |
生産者 | TSMC |
マイクロアーキテクチャ | 「Avalanche」と「Blizzard」 |
命令セット | ARMv8.6A |
コア数 | 24コア(高性能コア×16 + 高効率コア×8) |
前世代プロセッサ | Apple M1 Ultra |
GPU | Apple独自設計 60 / 76コア |
本SoCは、Apple M2 Max 2つのダイを、2.5TB/sにもおよぶ広帯域のTSVシリコンインターポーザでつないだ、UltraFusionパッケージングアーキテクチャである[1]。
本SoCの下位版にあたるApple M2 Maxとは、CPUおよびGPUのコア数およびメモリの帯域やサイズで区別されている。
仕様
編集CPU
編集高性能16コアと高効率8コアの合計24コアで構成されている[1]。
その他
編集60コア / 76コアのGPU、Apple A15 Bionicと同じ32コアNeural Engine、最新のSecure Enclave、4つのメディアエンジンを搭載しており、Thunderbolt 4コントローラなども内包している[2]。
M2 Ultraチップはユニファイドメモリ構造であり、CPUやGPUといったチップ内すべてのコンポーネントがメモリアドレスを共有している。メモリには8チャンネルで合計800GB/sの帯域を実現する、LPDDR5-6400 SDRAMで、64GBと128GBと192GBの3構成が採用される[1]。
M2 MaxやM1 Ultraと比較し、ProRes動画のHEVCへのトランスコード処理が大幅に高速化されている[3]。
搭載モデル
編集Apple M2 Ultraチップは、2023年6月に発表されたMac StudioとMac Proに搭載されている[4][5]。
関連する同世代SoC
編集以下の表は「Avalanche」と「Blizzard」マイクロアーキテクチャに基づいた各種SoCを示している。
チップ名 | CPUコア数(高性能+高効率) | GPUコア数 | メモリ (GB) | トランジスタ数 |
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A15 | 6 (2+4) | 4 | 4 - 6 | 150億 |
5 | ||||
M2 | 8 (4+4) | 8 | 8 - 16 - 24 | 200億 |
10 | ||||
M2 Pro | 10 (6+4) | 16 | 16 - 32 | 400億 |
12 (8+4) | ||||
19 | ||||
M2 Max | 12 (8+4) | 30 | 32 - 64 -96 | 670億 |
38 | ||||
M2 Ultra | 24 (16+8) | 60 | 64 - 128 -192 | 1340億 |
76 |
脚注
編集- ^ a b c “Apple、M2 Ultraを発表”. Apple Newsroom (日本). 2023年6月6日閲覧。
- ^ “AppleがM2 Ultraを発表! MacのApple Siliconへの移行が完了”. ITmedia PC USER. 2023年6月6日閲覧。
- ^ “予想通りだが想像以上! M2 Ultraチップ搭載「Mac Studio」で動画編集が爆発する!”. ITmedia PC USER. 2023年6月13日閲覧。
- ^ “Apple、新しいMac Studioを発表、さらにMac ProにはAppleシリコンを搭載”. Apple Newsroom (日本). 2023年6月6日閲覧。
- ^ “Apple新ハードまとめ 初のMRデバイス、新型Mac ProにMac Studio、MacBook Airには15型追加”. ITmedia NEWS. 2023年6月6日閲覧。
- ^ “Mac Studio (2023) - Technical Specifications”. support.apple.com. 2023年6月13日閲覧。
- ^ “Mac Pro (2023) - Technical Specifications”. support.apple.com. 2023年6月13日閲覧。
- ^ “Mac Pro (Rack, 2023) - Technical Specifications”. support.apple.com. 2023年6月13日閲覧。