A (電気グルーヴのアルバム)

A』(エース)は、日本のテクノユニットである電気グルーヴの7枚目のオリジナルアルバム1997年5月14日キューン・ソニーレコードよりリリースされた。

『A(エース)』
電気グルーヴスタジオ・アルバム
リリース
録音 1997年
WHITE BASE STUDIO
SOUND ATELIER
HEART BEAT STUDIO
SONY SHINANOMACHI STUDIO
ジャンル 野球ディスコ
(ジャケット帯に記載)
時間
レーベル キューン・ソニーレコード
プロデュース 石野卓球
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 3位(オリコン
  • 登場回数14回(オリコン)
  • 1997年度年間59位(オリコン)
  • 電気グルーヴ アルバム 年表
    ORANGE
    1996年
    A
    1997年
    recycled A
    1998年
    『A』収録のシングル
    1. Shangri-La
      リリース: 1997年3月21日
    2. ポケット カウボーイ
      リリース: 1997年12月1日
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    解説

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    前作『ORANGE』リリース前後から、所属事務所の消滅による移籍、マネージャーの失踪、レコード会社に対する不信などのトラブルが続き、メンバー間でフラストレーションが溜まっており、「電気グルーヴをなめてる世間に対してリベンジをしてやる」という強い意志によって作られた[1]。石野と砂原は(最も売り上げた『VITAMIN』の売り上げを上回る)「22万枚以上は売り上げたい」という目標を立てたが[1]、先行シングルとしてリリースされた「Shangri-La」のスマッシュヒットのおかげで累計売上34万枚と過去最高の売り上げを記録した。 「電気グルーヴにおける『ヘッド博士の世界塔』(フリッパーズ・ギターのアルバム)を作るまでは電気を解散させるわけにはいかない」と以前から発言していた砂原良徳はこのアルバムの出来に満足し、次作であるアルバム『VOXXX』のレコーディング中に音楽性の違いから脱退を表明。1999年4月2日付で正式に脱退した。以降のグループメンバーは石野卓球ピエール瀧の2人組という形態となる。

    同年7月29日には2枚組でアナログ盤がリリースされている。

    リリース履歴

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    No. 日付 国名 レーベル 規格 規格品番 最高順位 備考
    1 1997年5月14日 日本 キューン・ソニーレコード CD KSC2 184 3位 初回生産分のみカラーケース仕様
    2 1997年7月29日 日本 キューン・ソニーレコード LP SYUM 0029〜30 - 2枚組
    3 1999年 ヨーロッパ ソニー・ミュージックエンタテインメント CD 492895 10 - recycled A』との2枚組で『Double A』としてリリース
    ボーナストラック1曲収録

    収録曲

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    #タイトル作詞作曲時間
    1.かっこいいジャンパー(WICKED JUMPER)石野卓球石野卓球
    2.VOLCANIC DRUMBEATS石野卓球、ピエール瀧石野卓球
    3.ポケット カウボーイ(POCKET COWBOY)ピエール瀧石野卓球
    4.ユーのネヴァー(NEVER)石野卓球石野卓球、砂原良徳
    5.パラシュート(PARACHUTE)ピエール瀧砂原良徳
    6.ガリガリ君(GARIGARI KUN)電気グルーヴ電気グルーヴ
    7.猫夏(CATY SUMMER) 石野卓球、砂原良徳
    8.あすなろサンシャイン(ASUNARO SUNSHINE)電気グルーヴ電気グルーヴ
    9.Shangri-La電気グルーヴSilvetti、電気グルーヴ
    10.SMOKY BUBBLES石野卓球石野卓球、砂原良徳
    11.ループ ゾンビ(LOOP ZOMBIES)石野卓球、ピエール瀧石野卓球、砂原良徳
    合計時間:
    ボーナストラック(『Double A』収録)
    #タイトル作詞作曲時間
    12.Shangri-joppo 石野卓球、砂原良徳
    DISC 1 A面
    #タイトル作詞作曲時間
    1.かっこいいジャンパー(WICKED JUMPER)石野卓球石野卓球
    2.VOLCANIC DRUMBEATS石野卓球、ピエール瀧石野卓球
    3.ポケット カウボーイ(POCKET COWBOY)ピエール瀧石野卓球
    DISC 1 B面
    #タイトル作詞作曲時間
    1.ユーのネヴァー(NEVER)石野卓球石野卓球、砂原良徳
    2.パラシュート(PARACHUTE)ピエール瀧砂原良徳
    3.ガリガリ君(GARIGARI KUN)電気グルーヴ電気グルーヴ
    DISC 2 A面
    #タイトル作詞作曲時間
    1.猫夏(CATY SUMMER) 石野卓球、砂原良徳
    2.あすなろサンシャイン(ASUNARO SUNSHINE)電気グルーヴ電気グルーヴ
    DISC 2 B面
    #タイトル作詞作曲時間
    1.Shangri-La電気グルーヴSilvetti、電気グルーヴ
    2.SMOKY BUBBLES石野卓球石野卓球、砂原良徳
    3.ループ ゾンビ(LOOP ZOMBIES)石野卓球、ピエール瀧石野卓球、砂原良徳

    曲解説

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    1. かっこいいジャンパー - WICKED JUMPER
      この曲をライブ で演奏する際、緑レーザーによる演出が行われている。この演出は、ビデオ「野球ディスコ」で確認できる。
    2. VOLCANIC DRUMBEATS
      山木秀夫の生ドラムをフィーチャーしている。後に、PVが制作された[2][注釈 1]
    3. ポケット カウボーイ - POCKET COWBOY
      さくらももこ原作のテレビアニメコジコジ』(TBS系列)の前期エンディングテーマとして使用された。シングル版とはミックスが多少異なる。
    4. ユーのネヴァー - NEVER
      曲名の元ネタは元ピンク・レディーの歌手であるミーの楽曲「NEVER」から名づけられた。
    5. パラシュート - PARACHUTE
      瀧が作詞にかなり苦戦した曲。
    6. ガリガリ君 - GARIGARI KUN
      赤城乳業の同名商品であるガリガリ君からタイトルを採った曲。後にガリガリ君の懸賞で、天久聖一の自作ポエムをフィーチャリングしたリミックス曲を収録したCDがプレゼントされた(非売品)。
    7. 猫夏 - CATY SUMMER
      インスト曲。30周年記念アルバム『30』で海猫夏としてリメイクされている。
    8. あすなろサンシャイン - ASUNARO SUNSHINE
      この曲のために瀧はボイストレーニングを受け、本格的な発声練習をしてレコーディングに臨んだ。石野卓球によれば「自信作の曲が出来たから瀧がどう歌うのかと思ったら歌い出しから「あすなろサンシャイン」だから大爆笑した(笑)」と回想している。
    9. Shangri-La
      ベブ・シルヴェッティの「スプリング・レイン」をサンプリングした先行シングル曲。日産・テラノのCMソングとしても使われ、電気グルーヴ最大のヒットとなった楽曲である。シングル版とはミックスが異なる。
    10. SMOKY BUBBLES
      卓球と砂原がスタジオで遊んでいる時に出来た曲。
    11. ループ ゾンビ - LOOP ZOMBIES
      ライナーノーツにはDie Zimmermännerドイツ語版のWeil Die Moral Schläftからのサンプルを含むとあるが、実際に収録されたサンプルはDie ZimmermännerのZitronenmamas großer Traumであり、明らかな誤記である。隠しトラックとして、漫画家の天久聖一による敬礼ボイスが収録されている。

    参加ミュージシャン

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    脚注

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    1. ^ a b ROCKIN'ON JAPAN』(1997年5月号)インタビュー
    2. ^ 電気グルーヴ 『VOLCANIC DRUMBEATS』

    注釈

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    1. ^ ただし、PVに収録されているのは『イルボン2000』に収録されているバージョンである。