ALIS (ソーシャルメディアプラットホーム)
ALIS(アリス[1])は、ブロックチェーン技術を用いたソーシャルメディアプラットフォーム。株式会社ALISが運営する[2]。
URL |
alis |
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言語 | 主に日本語 |
タイプ | ソーシャルメディアプラットフォーム |
運営者 | 株式会社ALIS |
株主 | 株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド(100%) |
広告 | なし |
登録 | 任意 |
開始 | 2018年4月23日 |
現在の状態 | 運営中 |
概要
ALISは日本初のブロックチェーン技術を用いた分散型ソーシャルメディアプラットフォームとされる[3][4]。ブロックチェーンを利用したSNSサービスSTEEMに触発され開発された[3][4]。
2017年9月1日から29日にかけトークンセール(ICO)が行われ[5]、13,182ETH(当時で4.3億円)を調達[6]。2018年4月にクローズドβ版が公開され、2019年1月にオープンβ版が公開された[7]。
ALISに使用されるブロックチェーンはイーサリアムで、そこにイーサリアムのプライベートチェーンが併せて用いられる[8]。
ALISに投稿した記事が評価されることや、多くの人から評価される良質な記事をいち早く評価することで後述のALISトークンが与えられる仕組みとなっており、これにより信頼できる記事や個人を発掘できるソーシャルメディアプラットフォームを目指すとしている[9]。
システム
ALISトークン
ALISで使用される通貨として「ALIS」があり、ALISトークンと呼ばれる[2][10]。ALISトークンはイーサリアムブロックチェーン上でERC20に則り設計された[11][12]。
ALISが参考にしたSTEEMでは3種類の通貨が採用されており、そのうちの1つ、STEEM SPが一度に引き出せないことでユーザーの粘着性を高めていた[13][14]。ALISでは出し入れの自由なALISトークン1つに絞っており、ユーザーがALISトークンを長く持つほど有利になる仕組みを作ることにより粘着性を実現している[13][14]。これにはNEMの合意形成アルゴリズムProof of Importanceが参考にされた[13][14]。
ALISトークンは記事への評価にともない付与される他、記事への投げ銭や有料記事の購入などに使用される[15]。
評価システム
投稿した記事が評価される(「いいね」を獲得する)ことや、他のユーザーの記事を評価する(「いいね」を押す)ことで信頼ポイントが得られ、その信頼ポイントとALISトークンの保有数及び保有期間、サービス利用頻度から信頼度スコアが算出される[16]。信頼度スコアの高いユーザーによる評価は、低いユーザーからの評価に比べて多くの信頼ポイントが得られる[16]。また多くのユーザーに評価される記事をいち早く評価することで、良質な情報を発掘したとして多くの信頼ポイントが与えられる[16]。
こうして算出された信頼度スコアに応じて、一定期間ごとにALISトークンが配布される[10]。
機能
ALISには、ALISトークン以外にもブロックチェーンを利用した機能がある[17]。
歴史
- 2017年9月1日 - 日本時間11時よりトークンセール(ICO)を開始し、9月29日10時59分の終了[5]までに13,182ETH(当時で4.3億円)を集めた[6]。
- 2018年4月23日 - クローズドβ版リリース[23]。
- 2019年1月10日 - オープンβ版リリース[7][24]。
- 2020年12月14日 - ALISを運営する株式会社ALISの代表取締役社長・安昌浩が辞任[25][26]。
- 2021年4月26日 - 引継ぎが完了し、残る共同創業者で取締役の2名が代表取締役に就任する[25][26]。
- 2022年10月4日 - 株式会社ALISが株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドの子会社となる[27][28]。
脚注
- ^ ALIS [@ALIS_media] (2017年8月12日). "2017年8月12日16:33 (JST) のツイート". X(旧Twitter)より2023年1月16日閲覧。
- ^ a b “利用規約”. ALIS (2019年4月29日). 2023年1月16日閲覧。
- ^ a b “⽇本初の分散型ソーシャルメディアプラットフォームALISとは?”. CoinPost (2018年1月22日). 2023年1月16日閲覧。
- ^ a b “「ALIS」ブロックチェーンを用いたソーシャルメディア”. Blockchain Biz. 株式会社Gaiax (2020年11月9日). 2023年1月16日閲覧。
- ^ a b ALIS (2017年9月10日). “ALISのトークンセールの詳細について”. Medium. 2023年1月16日閲覧。
- ^ a b “ブロックチェーンとソーシャルメディア”. Blockchain Biz. 株式会社Gaiax (2021年4月8日). 2023年1月16日閲覧。
- ^ a b “ソーシャルメディアALISのオープンβ版が本日公開 仮想通貨・ブロックチェーン以外のカテゴリーも投稿可能に”. CoinPost (2019年1月10日). 2023年1月16日閲覧。
- ^ ALISブロックチェーンブログ (2018年7月3日). “ALISのシステム概観”. ALIS. 2023年1月16日閲覧。
- ^ “高評価の記事に「トークン」配布 広告に依存しないメディア「ALIS」、ICOで資金調達”. ITmedia NEWS (2017年8月25日). 2023年1月16日閲覧。
- ^ a b “仮想通貨ALISとは?SNSの新しい時代を切り開く|ブロックチェーンエンジニアが解説”. コインペディア. 株式会社セレス (2020年9月1日). 2020年8月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月16日閲覧。
- ^ “チームALISに聞く:46の質問”. CoinPost (2018年2月5日). 2023年1月16日閲覧。
- ^ ALIS (2018年2月14日). “ALIS FAQ (2018年2月時点)”. Medium. 2023年1月16日閲覧。
- ^ a b c ALIS (2017年9月10日). “Part1. ALISとは”. Medium. 2023年1月16日閲覧。
- ^ a b c ALIS (2017年9月10日). “Part2. ALISとSTEEMの違いと、長期的発展のシナリオについて”. Medium. 2023年1月16日閲覧。
- ^ ALIS-official (2019年10月29日). “ALIS Tokenとは?”. ALIS. 2023年1月16日閲覧。
- ^ a b c ALIS (2017年8月18日). “ALISの信頼性可視化ロジックについてのサブノート”. Medium. 2023年1月16日閲覧。
- ^ ALIS-official (2019年10月25日). “ALISβの特徴的な機能紹介!”. ALIS. 2023年1月16日閲覧。
- ^ ALIS-official (2020年2月5日). “【0.63.0リリース】ALISバッジ機能”. ALIS. 2023年1月16日閲覧。
- ^ ALIS-official (2022年6月14日). “新しいNFT獲得サービスを開始! 「いいね」をしてNFTをもらおう!”. ALIS. 2023年1月16日閲覧。
- ^ ALIS-official (2022年6月23日). “NFT獲得サービス記事作成verをリリース!記事を書いてお楽しみ盛りだくさん(予定)のALIS限定NFTをゲット!”. ALIS. 2023年1月16日閲覧。
- ^ ALIS-official (2019年7月17日). “【0.44.0リリース】ブロックチェーン証明機能”. ALIS. 2023年1月16日閲覧。
- ^ ALIS-official (2019年8月21日). “ライセンストークン発行機能α版リリース(β版0.50.0リリース)”. ALIS. 2023年1月16日閲覧。
- ^ ALIS (2018年6月9日). “ALIS Update -クローズドβ版利用状況レポート”. Medium. 2023年1月16日閲覧。
- ^ ALIS-official (2019年1月10日). “オープンβ版 第1弾リリースのお知らせ”. ALIS. 2023年1月16日閲覧。
- ^ a b “ALIS代表取締役の安昌浩氏の辞任が明らかに、CTO石井壮太氏とCMO水澤貴氏が代表取締役へ就任”. あたらしい経済. 株式会社幻冬舎 (2021年4月26日). 2023年1月16日閲覧。
- ^ a b 『代表取締役社長の辞任及び役員の新任等に関するお知らせ』(プレスリリース)株式会社ALIS、2021年4月26日 。2023年1月16日閲覧。
- ^ “ミンカブ・ジ・インフォノイド、ブロックチェーン基盤メディア運営のALISを買収”. CoinPost (2022年10月4日). 2023年1月16日閲覧。
- ^ “ミンカブ、ALISを完全子会社化 Web3.0時代におけるネットメディアの新たなユーザーエクスペリエンス創出を目指す”. Media Innovation. 株式会社イード (2022年10月5日). 2023年1月16日閲覧。