AFCチャンピオンズリーグ2023/24 決勝

サッカーの試合

AFCチャンピオンズリーグ2023/24 決勝(エーエフシーチャンピオンズリーグ2023/24 けっしょう、: AFC Champions League 2023/24 Final)は、アジアサッカー連盟(AFC)により開催されたAFCチャンピオンズリーグ2023/24の決勝戦で、21回目のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の決勝戦(AFCアジアクラブ選手権時代を含めると42回目)。

AFCチャンピオンズリーグ2023/24 決勝
大会名 AFCチャンピオンズリーグ2023/24
第1戦
開催日 2024年5月11日 (2024-05-11)
会場 横浜国際総合競技場(横浜)
第2戦
開催日 2024年5月25日 (2024-05-25)
会場 ハッザーア・ビン・ザーイド・スタジアム(アル・アイン)
2022

チーム

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次の表は、2002年までのアジアクラブ選手権時代を含む。

チーム 地区 以前の決勝戦出場(太字は優勝)
  横浜F・マリノス 東地区(EAFF 0 [注釈 1]
  アル・アイン 西地区(WAFF 3(2002-03 ,2005, 2016

決勝に駒を進めたのは、クラブ初の決勝進出でアジアタイトルを目指す横浜F・マリノスと[注釈 1][1]、2016年大会以来7大会ぶりの決勝進出で、ACLとなって初の大会である2002-03シーズン以来の優勝を目指すアル・アインの両クラブ[3]

横浜F・マリノス監督のハリー・キューウェルとアル・アイン監督のエルナン・クレスポは現役時代に5度の対戦経験があり、特にUEFAチャンピオンズリーグ 2004-05 決勝(いわゆる「イスタンブールの奇跡」)ではキューウェルがリヴァプールの、クレスポがミランの先発メンバーにそれぞれ名を連ねたこともあって、両監督の因縁が語られる対戦ともなった[4]

会場

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今大会の決勝は前大会同様ホーム・アンド・アウェー方式で開催される。第1戦が横浜F・マリノスのホームである横浜国際総合競技場[注釈 2]神奈川県横浜市港北区)、第2戦がアル・アインのホームであるハッザーア・ビン・ザーイド・スタジアムアブダビ首長国アル・アイン)でそれぞれ開催される。

決勝戦までの道のり

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  • (H):ホームゲーム、(A):アウェーゲーム

註: 以下のすべての結果は、決勝戦進出2クラブの得点を前に表示している。

  横浜F・マリノス ラウンド   アル・アイン
対戦相手 結果 グループステージ 対戦相手 結果
  仁川ユナイテッド (H) 2-4 第1節   パフタコール (A) 3-0
  山東泰山 (A) 1-0 第2節   FKアハル (H) 4-2
  カヤ・イロイロ (H) 3-0 第3節   アル・フェイハ (H) 4-1
  カヤ・イロイロ (A) 2-1 第4節   アル・フェイハ (A) 3-2
  仁川ユナイテッド (A) 1-2 第5節   パフタコール (H) 1-3
  山東泰山 (H) 3-0 第6節   FKアハル (A) 2-1
グループG
チーム
1   横浜F・マリノス 6 12
2   山東泰山 6 12
3   仁川ユナイテッド 6 12
4   カヤ・イロイロ 6 0
出典: AFC
最終順位 グループA
チーム
1   アル・アイン 6 15
2   アル・フェイハ 6 9
3   パフタコール 6 7
4   FKアハル 6 4
出典: AFC
対戦相手  結果 第1戦 第2戦 ノックアウトステージ 対戦相手  結果 第1戦 第2戦
  バンコク・ユナイテッド 3-2 2-2 1-0
(延長)
ラウンド16   ナサフ 2-1 0-0 2-1
  山東泰山 3-1 2-1 1-0 準々決勝   アル・ナスル 4-4
(3-1 p)
1-0 3-4
(延長)
  蔚山現代 3-3
(5-4 p)
0-1 3-2
(延長)
準決勝   アル・ヒラル 5-4 4-2 1-2

第1戦

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両クラブとも直近の国内リーグからメンバーをほぼ全員入れ替えて臨んだ第1戦、序盤からボールを握って横浜FMが主導権を握ろうとするが、逆に前半12分、自陣左サイドでのスローインの流れから、中盤でMFパク・ヨンウのフリックを受けたアルアインFWスフィアン・ラヒミがボールを前方に送り、俊足を飛ばして横浜FM DFエドゥアルドと入れ替わると横浜FM GKポープ・ウィリアムと1対1の局面を作り出し、シュートが一旦はポープに阻まれるものの、こぼれ球をMFムハンマド・アッバース英語版が押し込んで、アウェーのアルアインが先制する[5]。その後は横浜FMが再びボールを握り押し込む場面も作り、27分には横浜FM DF永戸勝也のシュートがアルアインGKハーリド・イーサに阻まれ[6]、逆に30分にはアルアインFWカクの縦パスを受けたFWマティアス・パラシオス英語版がGKポープの股下を抜くシュートでゴールネットを揺らす(VAR介入によりオフサイドの判定)[5] など一進一退の攻防を繰り返し、前半は0-1でアルアインリードで折り返す。

後半も立ち上がりからアルアインにカウンターの場面を作られ、FWカクのラストパスに抜け出したFWラヒミと再び1対1の局面を作り出されるもDF永戸がブロックして危機を凌ぐ[5] といった状況が続くと、横浜FMは60分(後半15分)にMF渡辺皓太とFW宮市亮を投入し状況の打開を図る。すると72分(後半27分)、横浜FM FWアンデルソン・ロペスの右展開からFWヤン・マテウスが中央にクロスを送ると、これに中央で合わせたMF植中朝日がヘディングでゴールに叩き込み、横浜FMが同点に追いつく[5][6]。更に攻勢を強める横浜FMは85分(後半40分)、コーナーキックの流れから再びヤン・マテウスのクロスボールにFW宮市がボレーで折り返すと中央で待ち構えていたMF渡辺皓太が合わせてゴールネットを揺らす。一旦はオフサイドの判定となるが、VAR介入の結果ゴールが認められ、横浜FMが逆転に成功する[5][6]。そのまま横浜FMが逃げ切り、第1戦で勝利した状態で第2戦に臨むことになった。

横浜F・マリノス  2 - 1  アル・アイン
レポート
観客数: 53,704人
主審:   サルマン・ファラヒ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
横浜F・マリノス
 
 
 
 
 
 
 
アル・アイン
GK 42   ポープ・ウィリアム
RB 27   松原健
CB 04   畠中槙之輔
CB 05   エドゥアルド   37分
LB 02   永戸勝也   90+3分
CM 14   植中朝日   75分   77分
CM 08   喜田拓也     61分
CM 29   ナム・テヒ   77分
RF 20   ヤン・マテウス
CF 11   アンデルソン・ロペス
LF 07   エウベル   61分
サブメンバー
GK 21   飯倉大樹
GK 31   白坂楓馬
DF 16   加藤蓮
DF 24   加藤聖
DF 39   渡邊泰基   37分
MF 06   渡辺皓太   61分
MF 17   井上健太
MF 18   水沼宏太
MF 28   山根陸   77分
MF 35   榊原彗悟   77分
MF 47   山村和也
FW 23   宮市亮   61分
監督:
  ハリー・キューウェル
GK 17   ハーリド・イーサ
RB 70   アブドゥル・カリム・トラオレ
CB 16   ハーリド・アル=ハーシェミー英語版
CB 03   クアム・オトンヌ英語版
LB 11   バンダル・アル=アフバービー英語版  
CM 08   ムハンマド・アッバース英語版   90+4分
CM 05   パク・ヨンウ   90+5分
CM 06   ヤフヤ・ナーデル英語版
RF 10   カク
CF 21   スフィアン・ラヒミ
LF 20   マティアス・パラシオス英語版
サブメンバー
GK 01   ムハンマド・アボ・サンダー英語版
GK 12   スルターン・アル=マンスーリ英語版
DF 04   ムハンマド・アリ・シャーキル英語版
DF 40   ハーリド・アリ・アル=バローシー
DF 44   サイード・ジュマー英語版
DF 66   マンスール・アル=シャームシー
MF 13   アハマド・バルマーン
MF 18   ハーリド・アル=バローシー英語版
MF 22   ファラーフ・ワリード英語版
MF 27   スルターン・アル=シャームシー英語版   90+4分
MF 30   ハージム・ムハンマド
監督:
  エルナン・クレスポ

第2戦

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アル・アイン  5 - 1  横浜F・マリノス
レポート
 
 
 
 
 
 
 
アル・アイン
 
 
 
 
 
 
 
 
 
横浜F・マリノス
GK 17   ハーリド・イーサ
RB 11   バンダル・アル=アフバービー英語版  
CB 16   ハーリド・アル=ハーシェミー英語版
CB 03   クアム・オトンヌ英語版
LB 44   サイード・ジュマー英語版   58分
CM 06   ヤフヤ・ナーデル英語版   89分
CM 05   パク・ヨンウ
CM 08   ムハンマド・アッバース英語版   84分
AM 10   カク   90+9分
CF 20   マティアス・パラシオス英語版
CF 21   スフィアン・ラヒミ   68分
サブメンバー
GK 01   ムハンマド・アボ・サンダー英語版
GK 12   スルターン・アル=マンスーリ英語版
DF 04   ムハンマド・アリ・シャーキル英語版
DF 40   ハーリド・アリ・アル=バローシー
DF 66   マンスール・アル=シャームシー
MF 13   アハマド・バルマーン   84分
MF 18   ハーリド・アル=バローシー英語版
MF 22   ファラーフ・ワリード英語版   89分
MF 27   スルターン・アル=シャームシー英語版
MF 30   ハージム・ムハンマド
FW 09   コジョ・ラバ   58分
監督:
  エルナン・クレスポ
GK 42   ポープ・ウィリアム   45+10分
RB 27   松原健
CB 15   上島拓巳
CB 04   畠中槙之輔   62分
LB 02   永戸勝也
CM 08   喜田拓也     63分
CM 06   渡辺皓太
RW 20   ヤン・マテウス   78分
AM 14   植中朝日   46分
LW 07   エウベル   45+14分
CF 11   アンデルソン・ロペス
サブメンバー
GK 21   飯倉大樹
GK 31   白坂楓馬   45+14分
DF 05   エドゥアルド   62分
DF 16   加藤蓮
DF 24   加藤聖
MF 17   井上健太
MF 18   水沼宏太
MF 28   山根陸   63分
MF 35   榊原彗悟   46分
MF 40   天野純
MF 47   山村和也
FW 23   宮市亮   78分
監督:
  ハリー・キューウェル   90+3分

脚注

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注記

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  1. ^ a b 前身の日産自動車時代にアジアクラブ選手権1989-90決勝に出場している(遼寧東葯に敗れて準優勝)が、各メディアは「クラブ初の決勝進出」と報じている[1][2]
  2. ^ 命名権によるスタジアムの名称は「日産スタジアム」だが、ACLの規定により正式名称の「横浜国際総合競技場」として開催される。

出典

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外部リンク

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