A1グランプリカー
A1グランプリカー(エーワングランプリカー)は、A1グランプリで使用されているマシン。2005年から2006年、2006年から2007年と2007年から2008年シーズンではローラ製のシャーシが使用されたが、2008年から2009年シーズンはフェラーリ製のシャーシ・エンジンを搭載したマシンが使用されている。
ローラ/ザイテックマシン
編集シャーシはローラが、エンジンはザイテックが製作。2005年から2008年まで使用されていた。また2009年からユーロ3000選手権→Auto GPにおいてローラ・B05/52としてタイヤのみミシュランに変更され使われている[1]。
比較的スタイルを重視したマシンデザインで、大きく湾曲したフロントウイングステー、前方に長く伸びたサイドポット、斜めのリヤウイング翼端板など、独特の空力処理が見られる。トラクションコントロールなどのドライバーアシスト装置が装着されていないため、ドライバー同士が直接競いやすくなる。また、パワーブースター機能が設けられており、スプリントレースでは4回、フィーチャーレースでは8回使用することができる。これはステアリング上のボタンを押すことで機能を使用できるが、スロットルが80%以上開いていてなおかつ速度が60 km/h以上のときに使用できる。
スペック
編集シャーシ
編集- シャーシ構造:カーボンファイバー/アルミハニカムモノコック
- 全長:4,833 mm
- ホイールベース:3,000 mm
- 前トレッド:1,476 mm
- 後トレッド:1,468 mm
- クラッチ:2ピースカーボン製
- サスペンション:前後ともダブルウィッシュボーン/車高・キャンバー角・トー角調整可能式/アンチダイブ・アンチスクワット
- ブレーキキャリパー:AP4ポット
- ダンパー:オーリンズ
- タイヤ:クーパー
- ギヤボックス:6速シーケンシャル
- 車重:695 kg(ドライバー・燃料除く)
エンジン
編集フェラーリマシン (Powered by Ferrari)
編集2008年から2009年シーズンより使用が開始された。この後6年間はこのシャーシが使用されることが決定している。タイヤは3年間ミシュランが供給することが決定している。
2004年のF1世界選手権でスクーデリア・フェラーリが使用したチャンピオンマシンのF2004をベースに開発された。外見は似ているが、エンジンは排気量がアップされ、タイヤ、ホイール、ウイング、ボディワークといった各種パーツ構成も異なったものとなっている。車体全幅も若干F2004よりも大きくなっている。
前作のローラ・ザイテック車から引き続きパワーブースター機能が搭載されているが、このマシンから予選時にも使用できるようになった。
スペック
編集シャーシ
編集- シャーシ構造:カーボンファイバー/アルミハニカムモノコック
- クラッチ:AP
- サスペンション:前後ともダブルウィッシュボーン/車高・キャンバー角・トー角調整可能式/アンチダイブ・アンチスクワット
- ブレーキキャリパー:ブレンボ6ポット
- ブレーキディスク・パッド:ブレンボ
- ダンパー:ペンスキーVBP-45
- ホイール:O・Z(フロント:13インチ×12インチ、リヤ:13インチ×14インチ)
- タイヤ:ミシュラン
- 燃料タンク:ATL[要曖昧さ回避]150L
- ギヤボックス:6速セミオートマチック
- エレクトロニクス:マニエッティ・マレリ
- シートベルト:サベルト6点式
- 車重:700 kg