3K
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労働
編集- 3K - 肉体労働(ブルーカラー)の職種について、その労働環境・作業内容が「きつい (Kitsui) 」「汚い (Kitanai) 」「危険 (Kiken) 」であることを意味する。仕事に見合った給料をもらえるが、上記3つを満たす職場を3K職場と呼ばれる[1]。介護職のような「給与が安い」も加わった職種は、4Kともいわれる[1]。介護福祉士や看護師は、国家資格職の中で給与が低い背景には、資格の合格難易度よりも、利用者の自己負担率が低過ぎることで労働者の給与を引き上げる妨げているのが原因である。日本の社会保障制度は自己負担額が受益に対して低過ぎて「利用しないと損」な低負担高福祉制度になっていることで需要が過剰に増大し、労働者の労働環境がさらに悪化する逆進的な状況が生じている。介護職は利用者の自己負担率が看護サービス利用者よりも圧倒的に低く、需要過剰と賃上げ抑制が起きている。極一部の自己負担率の高い高級サービス利用者に対する介護労働者でもない限りは、肉体的な負担に見合った給与を得られないため、職種別離職率の高さが問題となっている[2]。英語で3Kは「Dirty, Dangs and Demeaning」から「3D」と略される。
- 新3K - ITサービス業界・コンピュータ業界などホワイトカラー職において、ブルーカラー職の3Kをもじり作られた。この新3Kは主に「きつい」「帰れない」「給料が安い」などで、時代・業種によって該当する意味は多少変化する。IT業界離れ、デジタル土方、ブラック企業。
その他
編集- 1980年代に日本に巨額の財政赤字をもたらした国鉄、健康保険、米(生産者米価)3つを指[3]。
- 建築基準法・貸金業法・金融商品取引法の意。いずれも不正防止やトラブル防止の為に規制を強化する形で制定・改正されたものであるが、2008年の景気後退の要因の一部としてセットで挙げる者もいる[4]。
- 3K経済 - 沖縄県の経済を観光・基地・公共事業の三要素が支えていることを指す語[5]。
- アメリカの白人至上主義の秘密結社クー・クラックス・クラン (Ku Klux Klan) 。通常の略語はKKKだが、これをさらに3Kと略す。
- 宝塚歌劇団における、46期生から輩出された元主演スターの名称。甲にしき(元花組トップ)、古城都(元月組トップ)、上月晃(元星組トップ)の3人である[6]。
- キューンレ・コップ&カウシュ(ドイツ語: Kühnle Kopp und Kausch、KKK) - かつて存在したドイツの企業。ターボチャージャーなどの製造を手掛けた。ハウデンターボ(ドイツ語版)の前身。2018年にコルファックス・コーポレーション(英語版)傘下となった。
脚注
編集- ^ a b 浦和大学・浦和大学短期大学部 (2016年6月1日). “介護職は「3K」? その実態とは”. www.urawa.ac.jp. 2025年1月22日閲覧。
- ^ 訪問介護事業は消滅する 介護の神髄p34,堂前雄平 ,2021年
- ^ <参考資料1> 3K赤字の推移 (PDF) 第3回郵政民営化委員会
- ^ 日本経済低迷の原因として“行政不況”を考える(前編) 3K不況(建築基準法、貸金業法、金融商品取引法)が日本を襲う ダイヤモンドオンライン
- ^ 「3K経済」から自立へ 県と経済界の模索|沖縄 - 脱基地経済への胎動 - 経済のいま 朝日新聞グローブ
- ^ 小林公一 監修『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡り続けて(人物編)』p.138。阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 9784484146010