2A36 152mmカノン砲
2A36 ギアツィント-B(ロシア語:2А36 «Гиацинт-Б»)とは、ソビエト連邦が開発した口径152mmのカノン砲である。
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/f/f4/152-%D0%BC%D0%BC_%D0%BF%D1%83%D1%88%D0%BA%D0%B0_%D0%93%D0%B8%D0%B0%D1%86%D0%B8%D0%BD%D1%82-%D0%91_%281%29.jpg/300px-152-%D0%BC%D0%BC_%D0%BF%D1%83%D1%88%D0%BA%D0%B0_%D0%93%D0%B8%D0%B0%D1%86%D0%B8%D0%BD%D1%82-%D0%91_%281%29.jpg)
概要
編集この砲は1970年代にM-46 130mmカノン砲の後継として開発が始められ、1976年に部隊配備が始められた。この砲を2S3アカーツィヤや2S4チュリパンなどと同じ車体に搭載して自走化させたのが、2S5ギアツィント-Sである。
主砲は54口径という150mmクラスの野戦砲としては異例の長砲身を採用している。この砲はその長射程を活かして敵(主にNATO軍)の部隊や兵器を破壊し、敵砲兵隊を壊滅させる対砲兵砲撃戦を得意とする。M-46と比較して採用国が少ない(旧ソ連構成国以外ではイラクとフィンランド、レバノンのみが採用)が、実戦経験は少なくなく、レバノン内戦末期には同陸軍がイラクの余剰分を入手して、パレスチナ難民キャンプに対する砲撃に用いている。その他、アフガニスタン侵攻やイラン・イラク戦争、湾岸戦争、チェチェン紛争、2020年ナゴルノ・カラバフ紛争で使用されている。
スペック
編集- 口径:152mm
- 全長:m
- 全幅:m
- 重量:9,760kg
- 砲身長:8,197mm(54口径)
- 仰俯角:-2°~+57°
- 左右旋回角:左右25°ずつ
- 運用要員:8名
- 発射速度:6発/分(最大)、1発/分(連続射撃時)
- 射程:28,500m(標準榴弾)/33,500m(ロケット補助推進弾)