2021年サウジアラビアグランプリ

2021年サウジアラビアグランプリ: 2021 Saudi Arabian Grand Prix)は、2021年のF1世界選手権第21戦として、2021年12月5日ジッダ市街地コースで開催された。

サウジアラビアの旗 2021年サウジアラビアグランプリ
レース詳細
日程 2021年シーズン第21戦
決勝開催日 12月5日
開催地 ジッダ市街地コース
サウジアラビアジッダ
コース長 6.174km
レース距離 50周 (308.45km)
決勝日天候 晴れ
ポールポジション
ドライバー
タイム 1:27.511
ファステストラップ
ドライバー イギリスの旗 ルイス・ハミルトン
タイム 1:30.734(47周目)
決勝順位
優勝
2位
3位

正式名称は「Formula 1 STC Saudi Arabian Grand Prix 2021[1]

背景

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カタールGP後のチャンピオンシップ順位
ドライバーズタイトルは、カタールGPで優勝したハミルトンがフェルスタッペンとの差を8ポイントまで縮めている。コンストラクターズタイトルでは、メルセデスが1位とリタイア、レッドブルが2位と4位だったことから、レッドブルがメルセデスとの差を5ポイントにまで縮めている[2]
チャンピオンシップの行方
サウジアラビアGPの結果によってはドライバーズ、及びコンストラクターズの両タイトルが決定する可能性があった。
  • ドライバーズタイトル
サウジアラビアGPでフェルスタッペンのタイトルが決定する条件[3]
フェルスタッペンのタイトル獲得条件
FL=ファステストラップ
フェルスタッペン ハミルトン
優勝+FL 6位以下
優勝 7位以下
2位+FL 10位以下
2位 11位以下(ノーポイント)
  • コンストラクターズタイトル
メルセデスがレッドブルとの差を45ポイント以上にする[注 1]
タイヤ
本レースでピレリが持ち込むドライ用タイヤのコンパウンドはハード(白):C2、ミディアム(黄):C3、ソフト(赤):C4の中間の組み合わせ[4]
DRS:3箇所[5]
  • DRS1:ターン19の出口より(ターン17の出口)
  • DRS2:ターン25の入口より(ターン22の入口)
  • DRS3:ターン27から170m先より(ターン27の入口)
※()内は検知ポイント
その他

エントリーリスト

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レギュラーシートについては前戦カタールGPから変更なし。

フリー走行

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FP1[11]
12月3日 16:30 SAST(UTC+3)
トップはルイス・ハミルトン。「モナコの壁が設置されたシルバーストン」と称されたサーキットだったが、各車は慎重にラップを重ねクラッシュなど中断するようなことはなかった。
FP2[12]
12月3日 20:00 SAST(UTC+3)
トップはルイス・ハミルトン。予選・決勝と同時刻帯で行われるセッションも順調に進んでいたが、残り5分でターン22で姿勢を乱したシャルル・ルクレールがバリアへ激突し、セッションはそのまま終了した。
FP3[13]
12月4日 17:00 SAST(UTC+3)
トップはマックス・フェルスタッペン。セッション自体はスムーズに進んだが、低速周回中の車両と高速周回中の車両が何度かニアミスする場面が見られた。

予選

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12月4日 20:00 SAST(UTC+3)(文章の出典先[14]

ポールはルイス・ハミルトン。2番手にはバルテリ・ボッタスが続いた。フェルスタッペンは最後のアタックでリードしていたものの、最終コーナーで外側の壁に接触し3番手に終わった。

予選結果

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順位 No. ドライバー コンストラクター Q1 Q2 Q3 Grid
1 44   ルイス・ハミルトン メルセデス 1:28.466 1:27.712 1:27.511 1
2 77   バルテリ・ボッタス メルセデス 1:28.057 1:28.054 1:27.622 2
3 33   マックス・フェルスタッペン レッドブル-ホンダ 1:28.285 1:27.953 1:27.653 3
4 16   シャルル・ルクレール フェラーリ 1:28.310 1:28.459 1:28.054 4
5 11   セルジオ・ペレス レッドブル-ホンダ 1:28.021 1:27.946 1:28.123 5
6 10   ピエール・ガスリー アルファタウリ-ホンダ 1:28.401 1:28.314 1:28.125 6
7 4   ランド・ノリス マクラーレン-メルセデス 1:28.338 1:28.344 1:28.180 7
8 22   角田裕毅 アルファタウリ-ホンダ 1:28.503 1:28.722 1:28.442 8
9 31   エステバン・オコン アルピーヌ-ルノー 1:28.752 1:28.574 1:28.647 9
10 99   アントニオ・ジョヴィナッツィ アルファロメオ-フェラーリ 1:28.899 1:28.616 1:28.754 10
11 3   ダニエル・リカルド マクラーレン-メルセデス 1:28.216 1:28.668 11
12 7   キミ・ライコネン アルファロメオ-フェラーリ 1:28.856 1:28.885 12
13 14   フェルナンド・アロンソ アルピーヌ-ルノー 1:28.944 1:28.920 13
14 63   ジョージ・ラッセル ウィリアムズ-メルセデス 1:28.926 1:29.054 14
15 55   カルロス・サインツ フェラーリ 1:28.237 1:53.652 15
16 6   ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ-メルセデス 1:29.177 16
17 5   セバスチャン・ベッテル アストンマーティン-メルセデス 1:29.198 17
18 18   ランス・ストロール アストンマーティン-メルセデス 1:29.368 18
19 47   ミック・シューマッハ ハース-フェラーリ 1:29.464 19
20 9   ニキータ・マゼピン ハース-フェラーリ 1:30.473 20
107% time: 1:34.182
ソース:[15][16]

決勝

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12月5日 20:30 SAST(UTC+3)(文章の出典先[17]

レース前に11月28日に死去したフランク・ウィリアムズ卿を偲んで黙祷とFW07によるトリュビュートランが行われた。

優勝はルイス・ハミルトンで今季8勝目。2番手にはマックス・フェルスタッペン、3番手にはバルテリ・ボッタスとなった。

2度の赤旗中断、4度のVSCが導入、5台がリタイアしたレースだった。ハミルトンはファステストラップも記録し、フェルスタッペンとポイントで並んだ[注 2]。フェルスタッペンは、コース外走行による5秒加算のペナルティとレース後の審議で37周目のハミルトンとの衝突の原因を作ったとして10秒加算のペナルティが科されたがレース結果は変わらなかった。

レース結果

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順位 No. ドライバー コンストラクター 周回数 タイム/リタイア原因 Grid Pts.
1 44   ルイス・ハミルトン メルセデス 50 2:06:15.118 1 26FL
2 33   マックス・フェルスタッペン レッドブル-ホンダ 50 +21.8252 3 18
3 77   バルテリ・ボッタス メルセデス 50 +27.531 2 15
4 31   エステバン・オコン アルピーヌ-ルノー 50 +27.633 9 12
5 3   ダニエル・リカルド マクラーレン-メルセデス 50 +40.121 11 10
6 10   ピエール・ガスリー アルファタウリ-ホンダ 50 +41.613 6 8
7 55   カルロス・サインツ フェラーリ 50 +44.475 15 6
8 16   シャルル・ルクレール フェラーリ 50 +46.606 4 4
9 99   アントニオ・ジョヴィナッツィ アルファロメオ-フェラーリ 50 +58.505 10 2
10 4   ランド・ノリス マクラーレン-メルセデス 50 +61.358 7 1
11 18   ランス・ストロール アストンマーティン-メルセデス 50 +77.212 18
12 6   ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ-メルセデス 50 +83.249 16
13 14   フェルナンド・アロンソ アルピーヌ-ルノー 49 +1 Lap 13
14 22   角田裕毅 アルファタウリ-ホンダ 49 +1 Lap1 8
15 7   キミ・ライコネン アルファロメオ-フェラーリ 49 +1 Lap 12
Ret 5   セバスチャン・ベッテル アストンマーティン-メルセデス 44 アクシデントダメージ 17
Ret 11   セルジオ・ペレス レッドブル-ホンダ 14 アクシデント 5
Ret 9   ニキータ・マゼピン ハース-フェラーリ 14 アクシデント 20
Ret 63   ジョージ・ラッセル ウィリアムズ-メルセデス 14 アクシデント 14
Ret 47   ミック・シューマッハ ハース-フェラーリ 8 アクシデント 19
ソース:[18][19][20]

追記

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  • ^FL - ファステストラップの1点を含む
  • ^1 - 角田は他車と接触したため5秒のタイムペナルティ[21]
  • ^2 - フェルスタッペンはコース外走行によるアドバンテージを得たため5秒のタイムペナルティと他車との接触により10秒のタイムペナルティ[22]

ペナルティポイント

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第21戦終了時点のランキング

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  • :いずれもトップ5まで掲載。
  • :ファストテストラップアワードは同数の場合、カウントバック方式がとられている。

脚注

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注釈

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  1. ^ 44ポイントでは同点となる可能性がある。その場合、勝利数で上回るレッドブルがタイトルを獲得する。
  2. ^ グランプリの優勝回数(フェルスタッペン9回、ハミルトン8回)により順位は変わらない。

出典

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  1. ^ Saudi Arabia Grand Prix 2021 - F1 Race”. The Official F1 Website. 2020年12月2日閲覧。
  2. ^ F1カタールGP決勝後ポイントランキング:2戦連続で詰め寄られたフェルスタッペン”. Formula1-Data (2021年11月22日). 2021年12月2日閲覧。
  3. ^ フェルスタッペンのF1サウジアラビアGPでの戴冠条件、ハミルトンがジェッダでの市街地戦を落とせない理由”. Formula1-Data (2021年11月23日). 2021年12月2日閲覧。
  4. ^ ピレリ、2021年シーズンの各F1グランプリに持ち込むタイヤコンパウンドを一挙発表”. jp motorsport.com (2021年2月19日). 2021年12月2日閲覧。
  5. ^ 2021 Saudi Arabian Grand Prix - Circuit Map.pdf” (英語). FIA.com. 2021年12月2日閲覧。
  6. ^ ウィリアムズF1チーム創設者、フランク卿が死去…享年79歳”. Formula1-Data (2021年11月29日). 2021年12月2日閲覧。
  7. ^ ウィリアムズF1、フランク卿逝去を受けF1サウジアラビアGPで追悼カラーのFW43B”. Formula1-Data (2021年12月2日). 2021年12月2日閲覧。
  8. ^ 『F1速報 2021年9月16日号 2021年 第12戦 ベルギーGP号』株式会社三栄、2021年9月2日、73頁。 
  9. ^ フェラーリ、『ミッション・ウィノウ』ロゴをEU圏のレースで使用せずも、フィリップ・モリスとは関係良好?”. jp motorsport.com (2021年6月24日). 2021年12月3日閲覧。
  10. ^ 2021 Saudi Arabian Grand Prix - Entry List.pdf” (英語). FIA.com. 2021年12月3日閲覧。
  11. ^ フェルスタッペンとハミルトン、1発目から0.056秒差と大接近! / F1サウジアラビアGP《FP1》結果とダイジェスト”. Formula1-Data (2021年12月3日). 2021年12月6日閲覧。
  12. ^ 跳馬大破で赤旗終了、フェルスタッペン含むホンダ勢健闘もハミルトン最速連取 / F1サウジアラビアGP《FP2》結果とダイジェスト”. Formula1-Data (2021年12月3日). 2021年12月6日閲覧。
  13. ^ TOP5にホンダ4台!フェルスタッペン最速…レッドブル、予選を前にソフト克服? / F1サウジアラビアGP《FP3》結果とダイジェスト”. Formula1-Data (2021年12月4日). 2021年12月6日閲覧。
  14. ^ 劇的結末…フェルスタッペン、PP手中も最終コーナーで壁!降格懸念するホーナー / F1サウジアラビアGP《予選》結果とダイジェスト”. Formula1-Data (2021年12月5日). 2021年12月6日閲覧。
  15. ^ FORMULA 1 STC SAUDI ARABIAN GRAND PRIX 2021 - QUALIFYING”. Formula 1 (2021年12月4日). 2021年12月6日閲覧。
  16. ^ FORMULA 1 STC SAUDI ARABIAN GRAND PRIX 2021 - STARTING GRID”. Formula 1 (2021年12月4日). 2021年12月6日閲覧。
  17. ^ また接触!ハミルトン3連勝で王座戦同点、フェルスタッペンにはレース後10秒罰則 / F1サウジアラビアGP《決勝》結果とダイジェスト”. Formula1-Data (2021年12月6日). 2021年12月6日閲覧。
  18. ^ FORMULA 1 STC SAUDI ARABIAN GRAND PRIX 2021 - RACE RESULT”. Formula 1 (2021年12月5日). 2021年12月10日閲覧。
  19. ^ FORMULA 1 STC SAUDI ARABIAN GRAND PRIX 2021 - FASTEST LAPS”. Formula 1 (2021年12月5日). 2021年12月10日閲覧。
  20. ^ 『F1速報2021年総集編』株式会社三栄、2021年12月28日、191頁。 
  21. ^ 角田裕毅、接触の件でベッテルに謝罪…一方でアルファタウリ・ホンダのボスは「正しかった」と擁護”. Fomula1-Data (2021年12月6日). 2021年12月6日閲覧。
  22. ^ 2.4Gの減速でフェルスタッペンに罰則裁定! F1サウジアラビアGPでのハミルトンとの接触事故で”. Fomura1-Data (2021年12月6日). 2021年12月6日閲覧。
  23. ^ Document 41 - FIA Document Management System”. FIA.com (2021年12月5日). 2021年12月15日閲覧。
  24. ^ Document 45 - FIA Document Management System”. FIA.com (2021年12月5日). 2021年12月15日閲覧。
  25. ^ Document 36 - FIA Document Management System”. FIA.com (2021年12月5日). 2021年12月15日閲覧。
  26. ^ a b Formula One Standings 2021”. Motorsport Stats (2021年12月5日). 2021年12月6日閲覧。
  27. ^ 2021 DHL FASTEST LAP AWARD”. Formula 1 (2021年12月5日). 2021年12月6日閲覧。
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