2008年北京オリンピックのバレーボール競技・世界最終予選

2008年北京オリンピックのバレーボール競技・世界最終予選(2008ねんペキンオリンピックのバレーボールきょうぎ・せかいさいしゅうよせん)は、北京オリンピックに出場する国を決定するバレーボール大会。男女大会共にアジア予選を兼ねているが、その方式は異なる。

男子大会

編集

概要

編集

2008年5月23日から5月25日にかけてデュッセルドルフドイツ)、5月30日から6月1日にかけてエスピーニョポルトガル)、5月31日から6月8日にかけて東京と、3か所に分けて開催された。

1回戦総当たりのリーグ戦を行なって、次のようにオリンピック出場国が決定される。

  1. 各大会における最上位チーム(世界最終予選代表)
  2. 1.を除くアジアのチームのうち第1位(東京大会のみ、アジア代表)

予選出場国

編集

デュッセルドルフ・ラウンド

編集

エスピーニョ・ラウンド

編集

東京ラウンド

編集
※は、アジア予選対象チーム。


試合結果

編集

※緑色が、オリンピック出場国。勝ち点(勝敗)で並んだ場合はセット率ではなく、得点率で順位を決定

デュッセルドルフ・ラウンド

編集
順位 チーム 勝点 試合数 得点 失点 得点率 得セット 失セット セット率
1   ドイツ 6 3 3 0 295 256 1.152 9 4 2.250
2   キューバ 5 3 2 1 271 238 1.139 8 4 2.000
3   スペイン 4 3 1 2 284 282 1.007 6 7 0.857
4   チャイニーズタイペイ 3 3 0 3 177 248 0.714 1 9 0.111

5月23日

チーム セット 1 2 3 4 5 総得点 試合時間 観客数
  チャイニーズタイペイ×  ドイツ 0 - 3 18-25 15-25 17-25 50-75 1:14 2,980
  スペイン×  キューバ 1 - 3 18-25 25-18 20-25 17-25 80-93 1:44 2,315

5月24日

チーム セット 1 2 3 4 5 総得点 試合時間 観客数
  スペイン×  チャイニーズタイペイ 3 - 1 25-19 25-15 23-25 25-20 98-79 1:40 3,650
  キューバ×  ドイツ 2 - 3 26-24 25-21 21-25 18-25 13-15 103-110 2:15 4,120

5月25日

チーム セット 1 2 3 4 5 総得点 試合時間 観客数
  チャイニーズタイペイ×  キューバ 0 - 3 14-25 18-25 16-25 48-75 1:08 2,320
  ドイツ×  スペイン 3 - 2 25-23 25-23 23-25 22-25 15-10 110-106 2:24 2,830

エスピーニョ・ラウンド

編集
順位 チーム 勝点 試合数 得点 失点 得点率 得セット 失セット セット率
1   ポーランド 6 3 3 0 226 179 1.263 9 0 MAX
2   ポルトガル 5 3 2 1 236 206 1.146 6 4 1.500
3   プエルトリコ 4 3 1 2 199 236 0.843 4 6 0.667
4   インドネシア 3 3 0 3 185 225 0.822 0 9 -

5月30日

チーム セット 1 2 3 4 5 総得点 試合時間 観客数
  インドネシア×  ポルトガル 0 - 3 23-25 17-25 21-25 61-75 1:08 1,200
  ポーランド×  プエルトリコ 3 - 0 25-23 25-18 25-14 75-55 1:19 800

5月31日

チーム セット 1 2 3 4 5 総得点 試合時間 観客数
  インドネシア×  ポーランド 0 - 3 20-25 17-25 23-25 60-75 1:09 600
  ポルトガル×  プエルトリコ 3 - 1 25-15 22-25 25-11 25-18 97-69 1:40 1,300

6月1日

チーム セット 1 2 3 4 5 総得点 試合時間 観客数
  プエルトリコ×  インドネシア 3 - 0 25-21 25-21 25-22 75-64 1:09 300
  ポルトガル×  ポーランド 0 - 3 21-25 19-25 24-26 64-76 1:25 4,000


東京ラウンド (会場:東京体育館

編集
順位 チーム 勝点 試合数 得点 失点 得点率 得セット 失セット セット率
1   イタリア 14 7 7 0 615 483 1.273 21 4 5.250
2   日本 13 7 6 1 659 584 1.128 20 7 2.875
3   韓国 11 7 4 3 622 584 1.065 14 13 1.077
4   アルゼンチン 11 7 4 3 598 589 1.015 16 11 1.455
5   オーストラリア 10 7 3 4 522 526 0.992 11 13 0.846
6   イラン 10 7 2 5 597 630 0.948 11 16 0.688
7   アルジェリア 9 7 2 5 501 578 0.867 7 17 0.412
8   タイ 7 7 0 7 425 565 0.752 2 21 0.095

5月31日

試合開始時間 チーム セット 1 2 3 4 5 総得点 試合時間 観客数
11:05   オーストラリア×  タイ 3 - 0 25-12 25-15 25-14 75-41 1:06 1,140
13:05   韓国×  アルゼンチン 1 - 3 25-16 23-25 23-25 27-29 98-95 1:58 3,090
15:05   アルジェリア×  イラン 3 - 2 35-37 18-25 25-21 27-25 19-17 124-125 2:23 5,360
18:00   イタリア×  日本 3 - 2 25-20 28-30 28-30 35-33[1] 15-7 131-120 2:43 10,000

6月1日

試合開始時間 チーム セット 1 2 3 4 5 総得点 試合時間 観客数
11:05   タイ×  アルジェリア 0 - 3 23-25 21-25 15-25 59-75 1:12 1,000
13:05   アルゼンチン×  オーストラリア 0 - 3 16-25 20-25 18-25 54-75 1:12 1,860
15:00   イタリア×  韓国 3 - 0 25-18 25-17 25-21 75-56 1:10 5,600
18:00   日本×  イラン 3 - 1 25-19 25-17 23-25 25-22 98-83 2:08 10,000

6月3日

試合開始時間 チーム セット 1 2 3 4 5 総得点 試合時間 観客数
11:35   アルジェリア×  アルゼンチン 0 - 3 18-25 24-26 22-25 64-76 1:18 880
13:35   オーストラリア×  イタリア 0 - 3 17-25 9-25 16-25 42-75 1:05 2,010
15:35   イラン×  タイ 3 - 1 19-25 25-15 25-23 25-14 94-77 1:37 2,700
18:30   韓国×  日本 1 - 3 21-25 25-21 23-25 19-25 88-96 2:03 10,000

6月4日

試合開始時間 チーム セット 1 2 3 4 5 総得点 試合時間 観客数
11:35   アルゼンチン×  イラン 3 - 1 25-27 27-25 25-19 25-9 102-80 1:51 560
13:35   韓国×  オーストラリア 3 - 2 27-29 25-21 21-25 25-20 15-10 113-105 2:11 1,080
15:35   イタリア×  アルジェリア 3 - 0 25-15 25-21 25-20 75-56 1:07 3,010
18:30   日本×  タイ 3 - 0 25-23 25-14 25-16 75-53 1:27 7,600

6月6日

試合開始時間 チーム セット 1 2 3 4 5 総得点 試合時間 観客数
11:35   タイ×  アルゼンチン 0 - 3 15-25 20-25 16-25 51-75 1:07 710
13:35   イラン×  イタリア 0 - 3 16-25 20-25 18-25 54-75 1:09 1,650
15:35   アルジェリア×  韓国 0 - 3 9-25 19-25 17-25 45-75 1:07 4,800
18:30   オーストラリア×  日本 0 - 3 22-25 26-28 27-29 75-82 1:40 10,000

6月7日

試合開始時間 チーム セット 1 2 3 4 5 総得点 試合時間 観客数
11:05   韓国×  イラン 3 - 1 25-19 25-20 22-25 25-22 97-86 1:43 1.630
13:05   オーストラリア×  アルジェリア 3 - 1 25-22 25-19 18-25 25-20 93-86 1:38 3,220
15:00   イタリア×  タイ 3 - 0 25-19 25-19 26-24 76-62 1:16 6,730
18:00   日本×  アルゼンチン 3 - 2 26-28 25-13 25-19 17-25 20-18 113-103 2:18 10,000

6月8日

試合開始時間 チーム セット 1 2 3 4 5 総得点 試合時間 観客数
11:05   タイ×  韓国 1 - 3 18-25 25-20 18-25 21-25 82-95 1:42 1,740
13:05   イラン×  オーストラリア 3 - 0 25-18 25-16 25-23 75-57 1:21 2,520
15:05   アルゼンチン×  イタリア 2 - 3 19-25 19-25 25-22 25-21 5-15 93-108 1:54 6,820
18:00   アルジェリア×  日本 0 - 3 20-25 13-25 18-25 51-75 1:20 10,000

女子大会

編集

概要

編集

2008年5月17日から5月25日にかけて東京で開催された。会場は東京体育館

1回戦総当たりのリーグ戦を行なって、次のようにオリンピック出場国が決定される。

  1. 全体の上位3ヶ国(世界最終予選代表)
  2. 1.を除くアジアのチームのうち第1位(アジア代表)

予選出場国

編集
※は、アジア予選対象チーム。

注)アジアの4か国は、アジア選手権2007  中国(オリンピック開催国)を除く上位4か国と同一。

試合結果

編集
順位 チーム 勝点 試合数 得点 失点 得点率 得セット 失セット セット率
1   ポーランド 13 7 6 1 608 524 1.1603 19 7 2.714
2   セルビア 13 7 6 1 624 538 1.1599 20 7 2.857
3   日本 13 7 6 1 684 619 1.105 20 9 2.222
4   ドミニカ共和国 11 7 4 3 577 554 1.042 15 10 1.500
5   カザフスタン 9 7 2 5 523 572 0.914 9 16 0.563
6   韓国 9 7 2 5 534 609 0.877 8 18 0.444
7   タイ 8 7 1 6 573 617 0.929 9 18 0.500
8   プエルトリコ 8 7 1 6 503 593 0.848 5 20 0.250

※緑色が、オリンピック出場国。勝ち点(勝敗)で並んだ場合はセット率ではなく、得点率で順位を決定。


5月17日

試合開始時間 チーム セット 1 2 3 4 5 総得点 試合時間 観客数
11:05   タイ×  ドミニカ共和国 0 - 3 24-26 22-25 24-26 70-77 1:24 2,000
13:05   韓国×  プエルトリコ 3 - 1 25-22 25-16 21-25 25-21 96-84 1:51 3,070
15:05   セルビア×  カザフスタン 3 - 1 25-19 25-12 23-25 25-14 98-70 1:33 5,950
18:00   ポーランド×  日本 1 - 3 20-25 25-27 25-19 17-25 87-96 2:00 10,000

5月18日

試合開始時間 チーム セット 1 2 3 4 5 総得点 試合時間 観客数
11:05   ドミニカ共和国×  セルビア 1 - 3 25-23 25-27 21-25 20-25 91-100 1:57 1,300
13:05   韓国×  タイ 3 - 2 25-20 28-26 14-25 21-25 18-16 106-112 2:10 2,690
15:00   カザフスタン×  ポーランド 0 - 3 20-25 15-25 19-25 54-75 1:09 7,070
18:00   プエルトリコ×  日本 1 - 3 20-25 18-25 25-17 24-26 87-93 1:52 10,000

5月20日

試合開始時間 チーム セット 1 2 3 4 5 総得点 試合時間 観客数
11:35   タイ×  プエルトリコ 3 - 0 25-20 25-20 25-20 75-60 1:16 850
13:35   セルビア×  韓国 3 - 0 25-23 25-23 25-19 75-65 1:18 1,400
15:35   ポーランド×  ドミニカ共和国 3 - 1 23-25 25-19 25-17 25-23 98-84 1:54 3,050
18:30   日本×  カザフスタン 3 - 0 25-21 33-31 25-21 83-73 1:35 8,000

5月21日

試合開始時間 チーム セット 1 2 3 4 5 総得点 試合時間 観客数
11:35   タイ×  セルビア 0 - 3 16-25 23-25 15-25 54-75 1:15 810
13:35   プエルトリコ×  カザフスタン 3 - 2 25-19 15-25 25-22 23-25 15-13 103-104 1:58 1,390
15:35   韓国×  ポーランド 0 - 3 16-25 19-25 16-25 51-75 1:10 3,050
18:30   ドミニカ共和国×  日本 1 - 3 21-25 25-18 16-25 21-25 83-93 1:54 8,200

5月23日

試合開始時間 チーム セット 1 2 3 4 5 総得点 試合時間 観客数
11:35   カザフスタン×  ドミニカ共和国 0 - 3 20-25 22-25 17-25 59-75 1:16 970
13:35   セルビア×  プエルトリコ 3 - 0 25-12 25-18 25-18 75-48 1:11 1,550
15:35   ポーランド×  タイ 3 - 1 18-25 25-14 25-19 25-23 93-81 1:41 5,150
18:30   日本×  韓国 3 - 1 25-20 25-19 21-25 25-13 96-77 1:52 10,000

5月24日

試合開始時間 チーム セット 1 2 3 4 5 総得点 試合時間 観客数
11:05   プエルトリコ×  ドミニカ共和国 0 - 3 23-25 14-25 18-25 55-75 1:18 1,210
13:05   セルビア×  ポーランド 2 - 3 18-25 14-25 25-18 25-22 10-15 92-105 1:54 2,520
15:00   韓国×  カザフスタン 0 - 3 18-25 21-25 21-25 60-75 1:19 5,780
18:00   タイ×  日本 2 - 3 30-28 14-25 27-25 21-25 11-15 103-118 2:21 10,000

5月25日

試合開始時間 チーム セット 1 2 3 4 5 総得点 試合時間 観客数
11:05   ドミニカ共和国×  韓国 3 - 1 17-25 25-20 25-19 25-15 92-79 1:39 2,150
13:05   カザフスタン×  タイ 3 - 1 13-25 25-18 25-14 25-21 88-78 1:38 2,650
15:05   ポーランド×  プエルトリコ 3 - 0 25-22 25-22 25-22 75-66 1:19 5,860
18:00   日本×  セルビア 2 - 3 25-19 25-21 19-25 19-25 17-19 105-109 2:10 10,000

北京五輪出場国

編集

出場国の最終決定は、いずれも最終予選終了の翌日(男子:6月9日、女子:5月26日)となる。

男子

編集
  • デュッセルドルフ・ラウンド優勝:  ドイツ
  • エスピーニョ・ラウンド優勝:  ポーランド
  • 東京ラウンド優勝:  イタリア
  • 東京ラウンド優勝を除くアジア代表:  日本

女子

編集

女子の北京五輪出場国に関するルールの変更

編集

女子の北京五輪出場国に関しては、最終日前日までは以下のように出場国が決定されるとされていた。

  1. 最上位チーム(世界最終予選代表)
  2. 1.を除くアジアのチームのうち第1位(アジア代表)
  3. 1.、2.を除く他の上位2チーム(世界最終予選代表)

最終日にドミニカは韓国を破って4勝3敗とし、本ルールを適用すれば五輪出場が決定していた。しかし、前述の通りにルールが変更されたため、五輪出場権を逃すこととなってしまった[2]

日本における大会放送

編集

前回に続いてTBSフジテレビジョンによる共同放送が実施された。地上波では東京開催分の日本戦がゴールデンタイムで放送、CSでは日本戦以外が生中継された。

また、インターネットサイト「ドガッチ」では、放送終了後に日本戦のハイライトを配信した。

視聴率

編集

フジテレビで放送された6月7日に行われた「男子日本対アルゼンチン」はビデオリサーチ調べで21.2%を記録した[3]

脚注

編集

関連項目

編集

外部リンク

編集