2003年のJリーグカップ
2003年に開催された第11回Jリーグカップ
2003年のJリーグカップは3月8日に開幕、11月3日に国立霞ヶ丘競技場陸上競技場で決勝戦が行われた。
Jリーグヤマザキナビスコカップ | |
開催国 | 日本 |
---|---|
開催期間 | 2003年3月8日-11月3日 |
参加チーム数 | 16 |
優勝 | 浦和レッズ |
準優勝 | 鹿島アントラーズ |
試合総数 | 49 |
ゴール数 | 136 (1試合平均 2.78点) |
観客動員数 | 491,048 (1試合平均 10,021人) |
得点王 | エメルソン(浦和・8得点) |
最優秀選手 | 田中達也(浦和) |
← 2002 2004 → |
優勝は浦和レッズ(初優勝)。
大会名称
編集ヤマザキナビスコを冠スポンサーとしてJリーグヤマザキナビスコカップとして開催された。
レギュレーション
編集2003年のJリーグカップのレギュレーションは以下の通りである。
- 参加クラブはJ1リーグの16クラブのみである。
- この内、AFCチャンピオンズリーグ2002-2003に参加する鹿島アントラーズと清水エスパルス[1] は決勝トーナメントからの参加になる。
- これ以外の14クラブを4クラブによるグループリーグ2つと、3クラブによるグループリーグ2つに組分けして、ホーム・アンド・アウェーの総当りリーグ戦を行う。
- グループリーグの1位クラブ、および4クラブによるグループリーグの2位クラブは決勝トーナメント進出決定。
- 決勝トーナメントは予選を勝ち抜いた6クラブに、鹿島、清水の2クラブを合わせて行う。
- 準決勝まではホーム・アンド・アウェーで、決勝戦は国立霞ヶ丘陸上競技場での1試合のみで決着を付ける。
- 準々決勝、準決勝では、2試合で勝敗が決しない場合、2試合目の終了後に15分ハーフの延長戦を行い、それでも決着がつかない場合はPK戦によって決定する。
グループリーグ
編集グループリーグは3月8日・15日、4月9日・23日、7月7日・16日に行われた。
グループリーグの結果は以下の通りである。
グループA
編集順 | チーム | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 | 点 | JUB | RED | VER | VIS | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ジュビロ磐田 | 6 | 3 | 1 | 2 | 13 | 8 | +5 | 10 | 決勝トーナメント | — | 2–0 | 4–0 | 3–1 | |
2 | 浦和レッズ | 6 | 2 | 2 | 2 | 4 | 5 | −1 | 8 | 0–0 | — | 0–1 | 1–0 | ||
3 | 東京ヴェルディ1969 | 6 | 2 | 2 | 2 | 7 | 10 | −3 | 8 | 3–2 | 1–1 | — | 0–1 | ||
4 | ヴィッセル神戸 | 6 | 2 | 1 | 3 | 9 | 10 | −1 | 7 | 4–2 | 1–2 | 2–2 | — |
グループB
編集順 | チーム | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 | 点 | TOK | FMA | VEG | REY | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | FC東京 | 6 | 3 | 2 | 1 | 12 | 5 | +7 | 11 | 決勝トーナメント | — | 2–2 | 4–1 | 4–0 | |
2 | 横浜F・マリノス | 6 | 3 | 2 | 1 | 10 | 5 | +5 | 11 | 1–0 | — | 0–2 | 1–1 | ||
3 | ベガルタ仙台 | 6 | 2 | 1 | 3 | 9 | 11 | −2 | 7 | 1–2 | 0–3 | — | 4–1 | ||
4 | 柏レイソル | 6 | 0 | 3 | 3 | 3 | 13 | −10 | 3 | 0–0 | 0–3 | 1–1 | — |
グループC
編集順 | チーム | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 | 点 | GAM | CRZ | JEF | ||
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1 | ガンバ大阪 | 4 | 2 | 1 | 1 | 8 | 6 | +2 | 7 | 決勝トーナメント | — | 1–0 | 4–2 | |
2 | セレッソ大阪 | 4 | 1 | 2 | 1 | 4 | 4 | 0 | 5 | 2–2 | — | 0–0 | ||
3 | ジェフユナイテッド市原 | 4 | 1 | 1 | 2 | 5 | 7 | −2 | 4 | 2–1 | 1–2 | — |
グループD
編集順 | チーム | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 | 点 | GRA | SAN | TRI | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 名古屋グランパスエイト | 4 | 2 | 2 | 0 | 3 | 1 | +2 | 8 | 決勝トーナメント | — | 0–0 | 1–1 | |
2 | 京都パープルサンガ | 4 | 1 | 2 | 1 | 5 | 5 | 0 | 5 | 0–1 | — | 3–2 | ||
3 | 大分トリニータ | 4 | 0 | 2 | 2 | 5 | 7 | −2 | 2 | 0–1 | 2–2 | — |
決勝トーナメント
編集準々決勝 | 準決勝 | 決勝 | ||||||||||||||||
ジュビロ磐田 | 1 | 3 | 4 | |||||||||||||||
横浜F・マリノス | 0 | 0 | 0 | |||||||||||||||
ジュビロ磐田 | 1 | 0 | 1 | |||||||||||||||
鹿島アントラーズ | 0 | 2 | 2 | |||||||||||||||
名古屋グランパスエイト | 1 | 0 | 1 | |||||||||||||||
鹿島アントラーズ | 5 | 1 | 6 | |||||||||||||||
鹿島アントラーズ | 0 | |||||||||||||||||
浦和レッズ | 4 | |||||||||||||||||
FC東京 | 2 | 0 | 2 | |||||||||||||||
浦和レッズ | 2 | 2 | 4 | |||||||||||||||
浦和レッズ | 0 | 6 | 6 | |||||||||||||||
清水エスパルス | 1 | 1 | 2 | |||||||||||||||
ガンバ大阪 | 1 | 2 | 3 | |||||||||||||||
清水エスパルス | 1 | 3 | 4 |
準々決勝
編集チーム #1 | 合計 | チーム #2 | 第1戦 | 第2戦 |
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ジュビロ磐田 | 4 - 0 | 横浜F・マリノス | 1 - 0 | 3 - 0 |
名古屋グランパスエイト | 1 - 6 | 鹿島アントラーズ | 1 - 5 | 0 - 1 |
FC東京 | 2 - 4 | 浦和レッズ | 2 - 2 | 0 - 2 |
ガンバ大阪 | 3 - 4 | 清水エスパルス | 1 - 1 | 2 - 3 |
第1戦
編集第2戦
編集鹿島の2勝(2戦合計6-1)により鹿島が準決勝進出。
磐田の2勝(2戦合計4-0)により磐田が準決勝進出。
清水の1勝1分け(2戦合計4-3)により清水が準決勝進出。
浦和の1勝1分け(2戦合計4-2)により浦和が準決勝進出。
準決勝
編集チーム #1 | 合計 | チーム #2 | 第1戦 | 第2戦 |
---|---|---|---|---|
ジュビロ磐田 | 1 - 2 | 鹿島アントラーズ | 0 - 1 | 2 - 0 |
浦和レッズ | 6 - 2 | 清水エスパルス | 0 - 1 | 6 - 1 |
第1戦
編集第2戦
編集1勝1敗、2戦合計2-1で鹿島が決勝進出。
1勝1敗、2戦合計6-2で浦和が決勝進出。
決勝
編集決勝は2年連続で鹿島と浦和の対戦となった。鹿島は大会連覇と通算10冠、浦和は2年続けての初タイトルへの挑戦となり、決勝戦のポスターには「連覇か、雪辱か」というフレーズが使われた。この日は雨が降り続いていたにもかかわらず、両チームのサポーターにより51,758名の大観衆が詰めかけた。
試合は浦和が前半13分に山瀬功治のゴールで先制するも、前半36分にエメルソンと坪井慶介がCKのディフェンスの際に激突して負傷。治療している間に鹿島が猛攻を仕掛けたが、浦和が必死の守備で防ぎこのまま前半終了。後半開始時に坪井が復帰すると、浦和はエメルソンと田中達也がゴールを決めて一気に突き放す。さらに後半41分にはエメルソンがこの日2点目となるゴールを決め、そのまま試合終了。浦和が4-0で勝利し、前年の雪辱を果たすと共に悲願の初タイトルを獲得した。
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2003 Jリーグカップ 優勝 |
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浦和レッズ 初優勝 |
- テレビ中継
- フジテレビジョン系列
表彰
編集- ニューヒーロー賞 田中達也(浦和レッズ)
- 大会MVP 田中達也(浦和レッズ)
脚注
編集関連項目
編集外部リンク
編集- ヤマザキナビスコカップ - Jリーグ公式サイト内