熊本県議会議員の任期(4年)が満了したことによる選挙である。国勢調査の結果に基づき、熊本市で定数が1増、下益城郡で定数が1減となり、県全体では定数は変わらず56議席が本選挙で改選されることとなった。24選挙区56議席に対し82名が立候補したが、6選挙区・9名が無投票当選となり、残る18選挙区73名によって選挙戦が行われた[1]。
また、今回選挙からポスター掲示板が設置されることとなり、選挙運動の公営化がはじめて実現された[2]。
自民党は現職7人が落選する大打撃を受けたものの、無所属で当選した10人のうち8人が12月までに自民党へ入党し、議会内の絶対多数は変わらなかった。しかし、民社党と新自由クラブがはじめて議席を獲得し、熊本県議会においても多党化が目立つ結果となった[3]。
- 選挙事由:任期満了
- 告示日:1979年3月27日
- 投票日:1979年4月8日
- 議員定数:56名
- 選挙区:24選挙区
- 候補者数:82名
党派別当選者数及び得票数
党派
|
議席数
|
得票
|
現
|
元
|
新
|
改選前
|
計
|
得票数
|
得票率
|
|
自由民主党
|
29
|
0
|
6
|
42
|
35
|
449,437
|
58.26%
|
|
日本社会党
|
3
|
0
|
2
|
5
|
5
|
74,572
|
9.67%
|
|
公明党
|
3
|
0
|
0
|
3
|
3
|
33,527
|
4.35%
|
|
日本共産党
|
1
|
0
|
0
|
1
|
1
|
13,144
|
1.70%
|
|
新自由クラブ
|
0
|
0
|
1
|
0
|
1
|
11,150
|
1.45%
|
|
民社党
|
0
|
0
|
1
|
0
|
1
|
10,800
|
1.40%
|
|
無所属
|
0
|
0
|
10
|
3
|
10
|
178,849
|
23.18%
|
合計
|
36
|
0
|
20
|
54
|
56
|
771,479
|
100.00%
|
投票者数(投票率)
|
781,672
|
75.61%
|
有権者数
|
1,033,873
|
100.00%
|
出典:『熊本県の選挙50年の歩み』[4]
自民党
社会党
公明党
共産党
新自由クラブ
民社党
無所属
- 熊本県議会事務局 編『熊本県議会史 第八巻』熊本県議会、2017年。
- 熊本県選挙管理委員会『熊本県の選挙50年の歩み』熊本県選挙管理委員会、1999年。