1974 FIFAワールドカップ・アジア・オセアニア予選
1974 FIFAワールドカップ・アジア・オセアニア予選は、アジア・オセアニア地区で行われた1974 FIFAワールドカップ・予選である。インド、スリランカ、フィリピンは予選が開催される前に出場を辞退したため、残りの15チームは2つのゾーンに分かれて予選を戦った。
- ゾーンAは東アジアのチームとイスラエルの7チームが参加し、韓国を会場としてラウンドロビン方式で行われる。ゾーンA予選は4つのステージに分かれる。
- グループ決定戦: 韓国を除く6チームは2チームずつ3組に分かれ試合を行う。試合の結果に従い、グループ分けが行われる。
- グループリーグ: グループ決定戦の結果に従い、7チームは2組のグループに分かれてラウンドロビン方式で戦う。各グループ上位2チームが準決勝に進出する。
- 準決勝: 各グループ1位と他方のグループ2位が戦い、勝者が決勝に進出する。
- 決勝: 準決勝勝者の2チームが中立地の1試合を戦う。勝者が最終予選に進出する。
- ゾーンBは西アジア、オセアニアのチームとインドネシア、北朝鮮の8チームが参加する。ゾーンB予選は2つのグループに分かれる。
- グループリーグ: 8チームは4チームずつ2組に分かれ、ラウンドロビン方式で戦う。グループ1の会場はイラン、グループ2の会場はオーストラリアとニュージーランドである。各グループの勝者が決勝に進出する。
- 決勝: 準決勝を勝ち抜いた2チームがホームアンドアウェー方式で戦い、勝者が最終予選に進出。
- 最終予選 ゾーンAとゾーンBの勝者がホームアンドアウェー方式で戦う。勝者が本大会出場権を獲得する。
ゾーンA
編集グループ決定戦
編集結果に従い、南ベトナム、日本、香港がグループ1に、タイ、イスラエル、マレーシアが韓国とともにグループ2に編入された。
グループ1
編集順位 | チーム | 点 | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 香港 | 4 | 2 | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | +2 |
2 | 日本 | 2 | 2 | 1 | 0 | 1 | 4 | 1 | +3 |
3 | 南ベトナム | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | 5 | −5 |
香港と日本はゾーンAの準決勝に進出。
グループ2
編集順位 | チーム | 点 | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | イスラエル | 5 | 3 | 2 | 1 | 0 | 9 | 0 | +9 |
2 | 韓国 | 4 | 3 | 1 | 2 | 0 | 4 | 0 | +4 |
3 | マレーシア | 3 | 3 | 1 | 1 | 1 | 2 | 3 | −1 |
4 | タイ | 0 | 3 | 0 | 0 | 3 | 0 | 12 | −12 |
イスラエルと韓国がゾーンAの準決勝に進出。
準決勝
編集韓国とイスラエルがゾーンA決勝に進出。
決勝
編集韓国が最終予選に進出。
ゾーンB
編集グループ1
編集順位 | チーム | 点 | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | イラン | 9 | 6 | 4 | 1 | 1 | 7 | 3 | +4 |
2 | シリア | 7 | 6 | 3 | 1 | 2 | 6 | 6 | 0 |
3 | 北朝鮮 | 5 | 6 | 1 | 3 | 2 | 5 | 5 | 0 |
4 | クウェート | 3 | 6 | 1 | 1 | 4 | 4 | 8 | −4 |
イランがゾーンBの決勝に進出。
グループ2
編集順位 | チーム | 点 | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | オーストラリア | 9 | 6 | 3 | 3 | 0 | 15 | 6 | +9 |
2 | イラク | 8 | 6 | 3 | 2 | 1 | 11 | 6 | +5 |
3 | インドネシア | 4 | 6 | 1 | 2 | 3 | 6 | 13 | −7 |
4 | ニュージーランド | 3 | 6 | 0 | 3 | 3 | 5 | 12 | −7 |
1973年3月11日 | インドネシア | 1 – 1 | ニュージーランド | シドニー | |
サルマン・パンガビーン 13分 | アラン・ヴェスト 74分 | 主審: Mahendran |
1973年3月13日 | オーストラリア | 2 – 1 | インドネシア | シドニー | |
Camphell 23分 Alston 42分 |
イスワディ・イドリス 36分 | 主審: Dan Van Dzu |
1973年3月13日 | イラク | 2 – 0 | ニュージーランド | シドニー | |
バシャール・ラシード 10分 サバーフ・ハテム 40分 |
主審: Alvarez |
1973年3月16日 | オーストラリア | 3 – 3 | ニュージーランド | シドニー | |
Utjescnovic 11分 Baartz 19分 Buljevic 26分 |
Vest 10分 Tindall 50分 Hogg 86分 |
主審: Mahendran |
1973年3月16日 | イラク | 1 – 1 | インドネシア | シドニー | |
アビド・カドゥム | イスワディ・イドリス | 主審: Kim Joo-Wom |
1973年3月18日 | インドネシア | 1 – 0 | ニュージーランド | メルボルン | |
モーリス・ティロットソン 7分 (o.g.) | 主審: Suppiah |
1973年3月24日 | イラク | 4 – 0 | ニュージーランド | シドニー | |
サバーフ・ハテム 4分 15分 67分 Ali Kadhim 23分 |
主審: Kim Joo-Won |
1973年3月24日 | オーストラリア | 6 – 0 | インドネシア | シドニー | |
Mackay 3分, 40分 Abonyi 23分, 54分 Richards 72分 Baartz 78分 |
主審: Nagashima |
オーストラリアがゾーンB決勝に進出。
決勝
編集2試合合計スコア3-2でオーストラリアが最終予選に進出。
最終予選
編集1973年11月10日 | 韓国 | 2 – 2 | オーストラリア | ソウル | |
Jae Han-Kim 15分 Jae Wook-Koh 27分 |
Buljevic 29分 Raartz 48分 |
主審: Van Gemert |
2試合合計スコアが2–2の同点であったため、中立地においてプレーオフが開催された。
オーストラリアが本大会出場権を獲得した。