1961年のテレビ (日本)
1961年のテレビ(1961ねんのテレビ)では、1961年(昭和36年)の日本におけるテレビジョン放送全般の動向についてまとめる。
できごと
編集- テレビCMの急増により、広告収入総額が2000億円を突破。
- 東京放送が略称「TBS」のロゴマークを筆記体 に改める(1991年9月まで使用)。さらに表記を「東京テレビ」から「TBSテレビ」に改める。新社屋(赤坂メディアビル)が完成(1994年10月に現社屋へ移転し運用終了、解体)。
- 1月9日 - フジテレビで平日14時枠に、東京タワーのサテライトスタジオから放送する日替わりバラエティ番組『タワーバラエティ』を開始。1969年4月1日からは帯番組に変更、その後『スーパーバラエティ』と改題し、1972年3月31日まで継続。
- 2月14日 - フジテレビで視聴者参加型の歌謡番組『キンカン素人民謡名人戦』(金冠堂一社提供)を開始。1993年5月29日まで32年4ヶ月続く長寿番組となる。なお当初は、前述の『タワーバラエティ』の火曜日版の放送だった。
- 4月1日 - NHK富山教育テレビジョン放送開始。
- 4月3日
- 8月1日 - NHK高知教育テレビジョン放送開始。
- 6月4日 - 日本テレビ系でハナ肇とクレージーキャッツやザ・ピーナッツなどの出演による音楽バラエティ番組『シャボン玉ホリデー』(牛乳石鹸一社提供)が開始。クレージーメンバーのコントが人気を集め、1972年10月1日まで足かけ12年続く[注 2]。
- 8月1日〜8月31日 - 日本教育テレビ(現・テレビ朝日。以下「NET」と記す)で夏休み朝の特別編成(関東ローカル)として、『七色仮面』と『アラーの使者』を月 - 土10:45 - 11:45枠で再放送。以後1986年まで四半世紀に渡って夏休み朝に放送され、「夏の風物詩」となるアニメ・ドラマ再放送枠『夏休みまんが大会』(時期によって別名称有り。後述)が始まる。
- 8月5日
- 9月1日 - 毎日放送(MBS)が大阪府吹田市千里丘陵に建設された千里丘スタジオに放送機能を移転(本社は堂島で変わらず。1990年9月に大阪市北区茶屋町の現社屋に移転)。
- 10月11日 - NET系で東映製作の刑事ドラマ『特別機動捜査隊』が放送開始。1977年3月30日まで足かけ17年続く長寿番組となる。
- 10月27日 - TBS系・北海道放送制作で、第16回芸術祭参加作品の単発ドラマ「近鉄金曜劇場『オロロンの島』」を放送。後述の『釜ヶ崎』と共に、第16回芸術祭賞を受賞。
- 11月2日 - 日本テレビ系で、第16回芸術祭参加作品の単発カラードラマ『荒野』放送[1]。収録当時、403㎡もあるカラーテレビスタジオ内に、トラック6杯の土を運び込み、畑と流れを作り風雨と洪水まで出すという手間をかけ、カラービデオ収録にて制作された[2][注 4]。
- 11月5日 - TBS系・朝日放送制作で、第16回芸術祭参加作品の単発ドラマ「ナショナル日曜観劇会『釜ヶ崎』」を放送。前述の『オロロンの島』と共に、第16回芸術祭賞を受賞。
- 12月28日 - TBS系で『第3回日本レコード大賞』生中継。大賞はフランク永井の「君恋し」。
- 12月31日 - 『第12回NHK紅白歌合戦』放送。
テレビ番組
編集テレビドラマ
編集- NHK
- TBS系
- 七人の刑事
- ナショナル劇場 青年の樹
- 月曜日の男
- 咲子さんちょっと
- モウモウ湯繁盛記(朝日放送。主演:横山エンタツ)
- 釜ヶ崎(朝日放送「ナショナル日曜観劇会」枠 11月5日放送)- 第16回芸術祭賞受賞[注 5]
- オロロンの島(朝日放送「近鉄金曜劇場」枠 北海道放送制作 10月27日放送)- 第16回芸術祭賞受賞[注 5]
子供向けドラマ
編集- NHK
- TBS系
- スチャラカ社員(朝日放送。主演:中田ダイマル・ラケット)
- アチャコのどっこい御用だ(朝日放送。主演:花菱アチャコ)
- ロボッタン
- 負けるな!ビンちゃん(関西テレビ。主演:楠トシエ)
- 三太物語
特撮番組
編集バラエティ番組
編集- 夢であいましょう(NHK総合)
- できるでショウか(日本テレビ)
- シャボン玉ホリデー(カラー)(日本テレビ) - 第1期
- 笑えば天国(フジテレビ)
- タワーバラエティ(フジテレビ)
- 日曜演芸会(NETテレビ)
- 夏休み映画大会→東映まんが→夏休み映画劇場→夏休みちびっこ劇場→【枠名無し】→夏休みまんが大会(NETテレビ) - 関東ローカル。夏休み朝のアニメ・ドラマ再放送枠
クイズ番組
編集- ナショナルプライスクイズ ズバリ!当てましょう(フジテレビ)
- 当てましょう買いまショウ(中部日本放送)
音楽番組
編集- みんなのうた(NHK)
- うたのえほん(NHK総合)
- おんがく特急列車(NHK総合)
- 花椿ショウ あなたとよしえ(カラー)(日本テレビ)[3]
- ハロー!ミスターミュージック(カラー)(日本テレビ)[3]
- サンテンラッキーセブンショー(TBS)
- 歌まねXさん(TBS)
- 平凡 歌のバースデーショー(フジテレビ)- 第1期
- キンカン素人民謡名人戦(フジテレビ)
- ザ・ビッグショウ(フジテレビ)
報道・情報番組
編集教養・ドキュメンタリー番組
編集- 魔法のじゅうたん(NHK総合)
- ものしり博士(NHK総合)
- おとうさんの手品(NHK総合)
- 科学時代(NHK総合)
- はたらくおじさん(NHK教育)
- 良太の村(NHK教育)
- さんすう1ねん(NHK教育)
- さんすう2ねん(NHK教育)
- 技術・家庭(NHK教育)
- テレビ実験室(カラー)(NHK教育)
既存番組のカラー化
編集脚注
編集注釈
編集- ^ 翌年度の第2作『あしたの風』より週6回(月~土曜)放送、8時15分開始となり、再放送も12時45分からに変更(2021年現在も継続中)、15分間の放送となる。2010年の第80作『ゲゲゲの女房』より8時開始に(2021年現在も継続中)、そして2020年の第102作『エール』より現在の週5回放送となり、現在に至る。
- ^ なお4年後の1976年10月8日には、同局の土曜深夜でピンク・レディー・三ツ矢歌子・藤村俊二・車だん吉をレギュラーにした「第2期」が半年放送された。
- ^ 以降、『Oh!診』→『からだ元気科』とタイトルを変えながら2006年3月31日まで続く長寿シリーズとなる。
- ^ 同局のカラー最初期に於いてカラービデオテープで保存されている数少ない番組アーカイブの1つで、1978年10月5日放送『力道山からピンク・レディーまで テレビ25年総集編』の中でも僅かだが一部分が放送。その際に、番組の司会をしている福留功男(当時日本テレビアナウンサー)が、その当時のドラマを収録したスタジオにて、その際の説明をしている。
- ^ a b この回の同賞のテレビドラマ部門は、「釜ヶ崎」と「オロロンの島」の2作品が同時受賞した。
出典
編集- ^ a b 読売新聞 1961年11月2日 朝刊 P.5 テレビ欄 番組表 及び 番組紹介記事「『荒野』 北海道にクワをふるう 不自由な身の夫妻」(読売新聞「ヨミダス」にて閲覧)
- ^ 読売新聞 1961年11月14日 朝刊 P.6 テレビ欄「カラー・テレビ評」(読売新聞「ヨミダス」にて閲覧)
- ^ a b 日本テレビ放送網株式会社社史編纂室 編『大衆とともに25年 沿革史』日本テレビ放送網、1978年8月28日、447頁。NDLJP:11954641/239。
- ^ a b 日本テレビ放送網(株)『大衆とともに25年. 沿革史』(1978.08) 33ページ (渋沢社史データベース)(2024年4月7日閲覧)
- ^ NHKアーカイブス NHKクロニクル
- ^ 朝日新聞 1961年4月5日 朝刊 P.5 テレビ欄(朝日新聞クロスサーチにて閲覧)
参考文献
編集- 日本放送協会 編『NHK年鑑1962』日本放送出版協会、1961年12月1日 。
- 日本放送協会 編『NHK年鑑1962 No.2』日本放送出版協会、1962年9月1日 。
- 日本放送協会 編『放送五十年史』日本放送出版協会、1977年3月10日 。
- 日本放送協会 編『放送五十年史 資料編』日本放送出版協会、1977年3月10日 。
- NHK 編『放送の五十年 昭和とともに』日本放送出版協会、1977年3月30日 。
- 「NHK大河ドラマ大全」(NHK出版、2011年)
- 「全怪獣怪人大百科」(ケイブンシャ、〜1985年)
- NHKは何を伝えてきたか-NHKテレビ番組の50年
- NHKアーカイブスカタログ―テレビ番組放送記録+番組小史 1953〜2008
- テレビドラマデータベース
など