1958年オランダグランプリ

1958年オランダグランプリ (1958 Dutch Grand Prix) は、1958年のF1世界選手権第3戦として、1958年5月26日ザントフォールト・サーキットで開催された。

オランダ 1958年オランダグランプリ
レース詳細
1958年F1世界選手権全11戦の第3戦
ザントフォールト・サーキット(1948-1989)
ザントフォールト・サーキット(1948-1989)
日程 1958年5月26日
正式名称 VII Grote Prijs van Nederland
開催地 ザントフォールト・サーキット
オランダの旗 オランダ ザントフォールト
コース 恒久的レース施設
コース長 4.193 km (2.605 mi)
レース距離 75周 314.47 km (195.37 mi)
決勝日天候 晴(ドライ)
ポールポジション
ドライバー ヴァンウォール
タイム 1.37.1
ファステストラップ
ドライバー イギリス スターリング・モス ヴァンウォール
タイム 1.37.6
決勝順位
優勝 ヴァンウォール
2位 BRM
3位 BRM

レース概要

編集

クーパーは、排気量を2.2Lに拡大したコヴェントリー・クライマックスFPFエンジンを搭載したT44ロイ・サルヴァドーリに用意した。ジャック・ブラバム及び他のクライマックスFPFエンジン搭載車は、従来仕様の2.0Lを使用した。

予選はヴァンウォール3台がフロントローを独占した[1]。決勝はスターリング・モスが勝ち、BRMハリー・シェルジャン・ベーラだけがモスと同ラップで2-3位となった[2]

エントリーリスト

編集
No. ドライバー エントラント コンストラクター シャシー エンジン タイヤ
1   スターリング・モス   ヴァンダーヴェル・プロダクツ・リミテッド ヴァンウォール VW5 ヴァンウォール 254 2.5L L4 D
2   トニー・ブルックス
3   スチュアート・ルイス=エヴァンズ
4   ピーター・コリンズ   スクーデリア・フェラーリ フェラーリ 246 フェラーリ Tipo143 2.4L V6 E
5   マイク・ホーソーン
6   ルイジ・ムッソ
7   ロイ・サルヴァドーリ   クーパー・カー・カンパニー クーパー T44 クライマックス FPF 2.2L L4 D
8   ジャック・ブラバム T45 クライマックス FPF 2.0L L4
9   モーリス・トランティニアン   RRCウォーカー・レーシングチーム クーパー T45 クライマックス FPF 2.0L L4 D
10   ジョルジオ・スカルラッティ   ジョルジオ・スカルラッティ マセラティ 250F マセラティ 250F1 2.5L L6 P
11   ヨアキム・ボニエ   ヨアキム・ボニエ マセラティ 250F マセラティ 250F1 2.5L L6 P
12   マステン・グレゴリー   スクーデリア・セントロ・スッド マセラティ 250F マセラティ 250F1 2.5L L6 D
  ホレース・グールド 1   H.H. グールド
14   ジャン・ベーラ   オーウェン・レーシング・オーガニゼーション BRM P25 BRM P25 2.5L L4 D
15   ハリー・シェル
16   グラハム・ヒル   チーム・ロータス ロータス 12 クライマックス FPF 2.0L L4 D
17   クリフ・アリソン
18   カレル・ゴダン・ド・ボーフォール   エキュリー・マールスベルゲン ポルシェ RSK ポルシェ 547/3 1.5L F4 D
ソース:[3]
追記
  • ^1 - グールドは予選でグレゴリーにマシンを譲ったため出場せず

結果

編集

予選

編集
順位 No. ドライバー コンストラクター タイム
1 3   スチュアート・ルイス=エヴァンズ ヴァンウォール 1:37.1
2 1   スターリング・モス ヴァンウォール 1:38.0 + 0.9
3 2   トニー・ブルックス ヴァンウォール 1:38.1 + 1.0
4 14   ジャン・ベーラ BRM 1:38.4 + 1.3
5 8   ジャック・ブラバム クーパー-クライマックス 1:38.5 + 1.4
6 5   マイク・ホーソーン フェラーリ 1:39.1 + 2.0
7 15   ハリー・シェル BRM 1:39.2 + 2.1
8 9   モーリス・トランティニアン クーパー-クライマックス 1:39.2 + 2.1
9 7   ロイ・サルヴァドーリ クーパー-クライマックス 1:39.2 + 2.1
10 4   ピーター・コリンズ フェラーリ 1:39.3 + 2.2
11 17   クリフ・アリソン ロータス-クライマックス 1:39.4 + 2.3
12 6   ルイジ・ムッソ フェラーリ 1:39.5 + 2.4
13 16   グラハム・ヒル ロータス-クライマックス 1:39.8 + 2.7
14 12   マステン・グレゴリー マセラティ 1:42.0 + 4.9
15 11   ヨアキム・ボニエ マセラティ 1:42.3 + 5.2
16 10   ジョルジオ・スカルラッティ マセラティ 1:44.6 + 7.5
17 18   カレル・ゴダン・ド・ボーフォール ポルシェ 1:46.7 + 9.6
18 12   ホレース・グールド マセラティ No Time
ソース:[4]

決勝

編集
順位 No. ドライバー コンストラクター 周回数 タイム/リタイア原因 グリッド ポイント
1 1   スターリング・モス ヴァンウォール 75 2:04:49.2 2 9 1
2 15   ハリー・シェル BRM 75 +47.9 7 6
3 14   ジャン・ベーラ BRM 75 +1:42.3 4 4
4 7   ロイ・サルヴァドーリ クーパー-クライマックス 74 +1 Lap 9 3
5 5   マイク・ホーソーン フェラーリ 74 +1 Lap 6 2
6 17   クリフ・アリソン ロータス-クライマックス 73 +2 Laps 11
7 6   ルイジ・ムッソ フェラーリ 73 +2 Laps 12
8 8   ジャック・ブラバム クーパー-クライマックス 73 +2 Laps 5
9 9   モーリス・トランティニアン クーパー-クライマックス 72 +3 Laps 8
10 11   ヨアキム・ボニエ マセラティ 71 +4 Laps 15
11 18   カレル・ゴダン・ド・ボーフォール ポルシェ 69 +6 Laps 17
Ret 10   ジョルジオ・スカルラッティ マセラティ 52 ハーフシャフト 16
Ret 3   スチュアート・ルイス=エヴァンズ ヴァンウォール 46 エンジン 1
Ret 16   グラハム・ヒル ロータス-クライマックス 40 オーバーヒート 13
Ret 4   ピーター・コリンズ フェラーリ 32 ギアボックス 10
Ret 12   マステン・グレゴリー マセラティ 16 燃料ポンプ 14
Ret 2   トニー・ブルックス ヴァンウォール 13 ハーフシャフト 3
DNS 12   ホレース・グールド マセラティ グレゴリーにマシンを譲る
ソース:[5]
追記

第3戦終了時点のランキング

編集
  • : トップ5のみ表示。ベスト6戦のみがカウントされる。

脚注

編集
  1. ^ 当レースのグリッドは3-2-3の並び。 Netherlands 1958 - Starting grid”. statsf1.com. 2018年1月31日閲覧。
  2. ^ (林信次 1999, p. 57)
  3. ^ Netherlands 1958 - Race entrants”. statsf1.com. 2018年1月31日閲覧。
  4. ^ Netherlands 1958 - Qualifications”. statsf1.com. 2018年1月31日閲覧。
  5. ^ 1958 Dutch Grand Prix”. formula1.com. 23 June 2014時点のオリジナルよりアーカイブ。16 August 2015閲覧。

参照文献

編集
  • 林信次『F1全史 1956-1960』ニューズ出版、1999年。ISBN 4-938495-27-9 

外部リンク

編集
前戦
1958年モナコグランプリ
FIA F1世界選手権
1958年シーズン
次戦
1958年インディ500
前回開催
1955年オランダグランプリ
  オランダグランプリ 次回開催
1959年オランダグランプリ