1882年のメジャーリーグベースボール

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以下は、メジャーリーグベースボール(MLB)における1882年のできごとを記す。

アメリカン・アソシエーションではシンシナティ・レッドストッキングスが、ナショナルリーグではシカゴ・ホワイトストッキングスが優勝。

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できごと

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  • 前年秋にアメリカン・アソシエーションが創設され、この年からリーグ戦を行う。創設時に加盟メンバーであったブルックリン・アトランティックスがすぐに脱退したため、ボルチモアが急ぎ加盟した。
  • ナショナルリーグ会長のウィリアム・ハルバートが4月10日に死去した。1832年ニューヨーク州バーリントンフラッツに生まれ、ウイスコンシンで成長し、シカゴに出て実業家になった。ハルバートと野球の結びつきは1874年にシカゴ・ホワイトストッキングス(現在のカブス)の株主になり代表者になったことで始まった。次第に野球に情熱を燃やし始めるとともに、選手が寄り集まって出来た全米プロ野球選手協会(ナショナル・アソシエーション・NAPBP)の運営のルーズさを批判して、新しい組織を作ることを決意した。それがベースボールクラブを組織化したナショナルリーグであった。モーガン・バークリーが初代会長だが、実質はウィリアム・ハルバートアルバート・スポルディングがナショナルリーグの創立者であった。1877年ルイビル・グレイズに所属するジム・デブリン、ジョージ・ホール、ビル・クレイバー、アル・ニコルズの4選手が野球賭博に関わり、故意に試合を負けたりしたことが発覚して、球団はシーズン中途で解雇した時に、ハルバート会長はこの4選手を永久追放処分とした。後のブラックスソックス事件が起こる40年以上も前のことである。ただこのことで評価されることはなかった。彼が殿堂入りしたのは1995年であった。

最終成績

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アメリカン・アソシエーション

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チーム 勝利 敗戦 勝率 G差
1 シンシナティ・レッドストッキングス 55 25 .688 --
2 ルイビル・エクリプス 42 38 .525 13.0
3 フィラデルフィア・アスレチックス 41 34 .547 11.5
4 ピッツバーグ・アレゲニーズ 39 39 .500 15.0
5 セントルイス・ブラウンストッキングス 37 43 .463 18.0
6 ボルチモア・オリオールズ 19 54 .260 32.5

ナショナルリーグ

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チーム 勝利 敗戦 勝率 G差
1 シカゴ・ホワイトストッキングス 55 29 .655 --
2 プロビデンス・グレイズ 52 32 .619 3.0
3 ボストン・レッドストッキングス 45 39 .536 10.0
3 バッファロー・バイソンズ 45 39 .536 10.0
5 クリーブランド・ブルース 42 40 .512 12.0
6 デトロイト・ウルバリンズ 42 41 .506 12.5
7 トロイ・トロージャンズ 35 48 .422 19.5
8 ウースター・ルビーレッグス 18 66 .214 37.0

個人タイトル

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アメリカン・アソシエーション

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打者成績

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項目 選手 記録
打率 ピート・ブラウニング (LOU) .378
本塁打 オスカー・ウォーカー (STL) 7
打点 ヒック・カーペンター (CIN) 67
得点 エド・スワートウッド (PIT) 87
安打 ヒック・カーペンター (CIN) 120

投手成績

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項目 選手 記録
勝利 ウィル・ホワイト (CIN) 40
防御率 デニー・ドリスコール (PIT) 1.21
奪三振 トニー・マレーン (LOU) 170
投球回 ウィル・ホワイト (CIN) 480.0
セーブ エディ・ファサルバック (STL) 1

ナショナルリーグ

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打者成績

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項目 選手 記録
打率 ダン・ブローザース (BUF) .368
本塁打 ジョージ・ウッド (DTN) 7
打点 キャップ・アンソン (CHC) 83
得点 ジョージ・ゴア (CHC) 99
安打 ダン・ブローザース (BUF) 129

投手成績

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項目 選手 記録
勝利 ジム・マコーミック (CLV) 36
防御率 ラリー・コーコラン (CHC) 1.95
奪三振 チャールズ・ラドボーン (PRO) 201
投球回 ジム・マコーミック (CLV) 595.2
セーブ モンテ・ウォード (PRO) 2

出典

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  • 『アメリカ・プロ野球史』≪第1章ナショナルリーグの確立≫ 45-46P参照  鈴木武樹 著  1971年9月発行  三一書房
  • 『誇り高き大リーガー』≪アメリカ野球小史≫ 189-192P参照  八木一郎 著 1977年9月発行 講談社

参考

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