龔煌城
龔 煌城(きょう こうじょう、1934年12月10日 – 2010年9月11日)は、台湾の言語学者。
龔煌城 | |
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出身地: | 雲林県北港鎮 |
職業: | 言語学者 |
各種表記 | |
繁体字: | 龔煌城 |
簡体字: | 龚煌城 |
拼音: | Gōng Huángchéng |
和名表記: | きょう こうじょう |
発音転記: | ゴン・ホワンチョン |
英語名: | Hwang-cherng Gong |
生涯
編集龔煌城は日本統治下の台湾の台南州北港郡(今の雲林県)北港鎮に生まれた。1958年に国立台湾師範大学を卒業した後、台北市立大同中学で英語を教えていた。1968年にドイツに留学して歴史言語学を学び、1976年に中国語上古音の研究[1]によってミュンヘン大学の博士号を取得した。
1976年に帰国し、中央研究院歴史語言研究所(のちに語言学研究所)に就職した。2004年に退職した。その間国立台湾大学で教え、また日本や米国でも客員教授として教えた。
癌のため2010年に没した。
業績
編集龔煌城はシナ・チベット語族の音韻対応の規則の追求で知られる。1980年の論文「A comparative study of the Chinese, Tibetan, and Burmese vowel systems」(『漢蔵語研究論文集』所収)で中国語上古音(李方桂の再構による)・チベット語・ビルマ語の母音体系の音韻対応の法則を示して以来、シナ・チベット語族の厳密な音韻対応関係を求めつづけた。
龔煌城は1980年代には主に西夏語を研究した。龔は西夏語の音韻交替(人称による動詞の母音交替など)を明らかにし、また従来の西夏語再構音を改良した。李範文の『夏漢字典』(1997)は龔煌城の再構音を使用している。その後、龔煌城はシナ・チベット祖語の再構にも西夏語を利用した。
龔煌城の主な論文は2002年に出版された2つの論文集にまとめられている。
- 漢蔵語研究論文集. 中央研究院語言学研究所. (2002)
- 西夏語文研究論文集. 中央研究院語言学研究所. (2002)
脚注
編集- ^ Gong, Hwang-cherng (1976). Die Rekonstruktion des altchinesischen unter Berücksichtigung von Wortverwandtschaften
外部リンク
編集- “追思龔煌城院士”. 中央研究院言語學研究所. 2015年4月24日閲覧。