麒麟淡麗〈生〉

日本の発泡酒

麒麟淡麗〈生〉(きりんたんれいなま)は、麒麟麦酒(キリンビール)より発売されている発泡酒。 

麒麟淡麗〈生〉

淡麗極上〈生〉
基本情報
種類 発泡酒
度数 5.5%
主原料 麦芽ホップ大麦コーンスターチ、糖類
原産国 日本の旗 日本
製造元 麒麟麦酒
販売元 麒麟麦酒(1998年 - 2012年、2019年 - )
キリン(株)(2013年 - 2019年)
詳細情報
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概要

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1998年2月の発売以来、発泡酒売り上げNo.1の座を守っている。キリンビールは発泡酒市場への参入が遅れたが、当商品は、この年の記録的な大ヒット製品となり、発泡酒市場を大きく拡大させることになった。

当商品の発売以前にサッポロビールサントリーが販売していた商品は、副原料にコーンスターチ糖類のみを使用していたため、味のレベルが低かったが、淡麗は、副原料に大麦を初めて使用することで、ビールに近い味を実現し、大ヒットにつながった。

発売当初から使われているCMソングは、ジプシー・キングスの「ボラーレ」(2004年 - 2007年を除く。2008年、発売10周年を記念して再び使用、2012年はCMキャラクターのケツメイシがカバーしている)。

派生商品として、糖質70%オフの「淡麗グリーンラベル」と、プリン体0.00㎎・糖質0%の「淡麗プラチナダブル」がある。また発泡酒としては珍しく、大瓶や業務用の樽生も販売されている[1][注釈 1]。 2017年4月4日に「淡麗グリーンラベル」において、春季限定で初のエクステンションが発売された[2]

「麒麟淡麗〈生〉」のリニューアル

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発売後も改良は続けられ、2016年4月までに計9回のリニューアルが行われている。

  • 2001年1月31日[3] - 大麦配合率の最適化と醸造工程の見直しを行い、さらに爽快な味わいとすっきりした後味を実現した。デザインは、外周部の文字をシルバー地・白文字に変更し、「麒麟」のロゴの背景にシルバーの線を入れた。
  • 2001年12月中旬[4] - 従来は大麦を細かく粉砕していたが、粗挽きした大麦を採用することによって、細かく粉砕した従来の大麦に比べて「渋み」や「香りの変化」の元となる成分を抑制し、大麦本来の「うまさ」を引き出すことに成功した。デザインは、外周部の文字をぐるりと囲む形から()状に囲む形に変更し、「麒麟」のロゴの下の英文を赤字に変更した(淡麗ヒストリーで紹介されている缶は2005年の缶で、この時期の缶ではない)。
  • 2005年1月上旬[5] - 大麦を20%以上増量し、本格的なうまさを実現すると共に、製造方法を改良することで、鮮度とキレ味を一層強化した。デザインは、「麒麟」のロゴの背景から線を取り除き、「麒麟」のロゴの下に「ORIGINAL BREW」と記した帯を加え、帯の下の英文を黒字に戻した。
  • 2007年1月上旬[6] - カラメル麦芽の配合率を増やし、原料配合の最適化を図ることで本格感を高めるとともに、糖化条件を見直すことで酸味の質を向上させ、後味のキレを改良した。デザインは、「淡麗〈生〉」の文字の背景に大麦を配し、「麒麟」のロゴの下の帯に「KIRIN TANREI」と記し、波型から直線型にした。
  • 2007年12月中旬[7] - 大麦の使用量を10%増量し、「キレ」と「飲みごたえ」が両立した“より本格的なうまさ”を実現した。デザインは変更なし。
  • 2009年初頭[8] - さらに原料配合を最適化し、うまさを際立たせ、キレ味と爽快感を高めた。デザインは変更なし。
  • 2011年2月上旬[9] - “すっきりとした味わい”と“キレ・爽快”のバランスを生かしながら、ドイツ・ハラタウ産の「ヘルスブルッカーホップ」を増量することによって“爽快な香り”を高め、さらなる飲みごたえを実現した。デザインは、外周部の文字を白地・銀文字でぐるりと囲む形に戻し、「麒麟」のロゴの下の帯に「淡麗」「TANREI DRAFT」と記した。さらに「麒麟」のロゴと中央部の帯の下の英文のフォントを変更し、麒麟と「生」の文字を大きくした。
  • 2012年3月頃 - 缶の右下に「お酒」マークを入れるとともに、ラベル左下に目立たないように入っていた「発泡酒」の表記を「生」の下(250ml以下は「お酒」マークの左)に移した。2013年の本社移転時には、「お酒」マークをチューハイと同じ大きめのものに変更している。大瓶は変更せず、中身についても変更なし。
  • 2015年2月下旬[10] - 「麒麟淡麗〈生〉」から「淡麗極上〈生〉」(たんれい ごくじょうなま)にリニューアル。大麦を40%増量し、「ダブル仕込製法」を導入し、淡麗史上最高の飲みごたえを実現した。デザインもラベル部分の周りに金色と銀色で渦巻き状の模様を入れ、中央部に「淡麗」、その下に「極上〈生〉」と表記するなど一新している。
  • 2016年4月下旬[11] - 背景を白地に戻し、「極上〈生〉」の表記をロゴ下の英文の上から下に変更したことで、「麒麟淡麗〈生〉」の頃に近いデザインになっている。中身については変更なし。

ラインアップ(業務用の樽詰製品除く)

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現在

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淡麗極上〈生〉

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  • 135ml缶
  • 250ml缶
  • 350ml缶
  • 500ml缶
  • 633ml大瓶

淡麗グリーンラベル

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  • 350ml缶
  • 500ml缶

淡麗プラチナダブル

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  • 350ml缶
  • 500ml缶

過去

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麒麟淡麗〈生〉

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  • 135ml缶
  • 250ml缶
  • 350ml缶
  • 500ml缶
  • 750ml缶
  • 1,000ml缶
  • 633ml大瓶

淡麗アルファ

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  • 350ml缶
  • 500ml缶

淡麗W

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  • 350ml缶
  • 500ml缶

CMキャラクター

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現在

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淡麗グリーンラベル

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過去

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麒麟淡麗〈生〉 → 淡麗極上〈生〉

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淡麗グリーンラベル

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その他の淡麗ブランド

備考

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過去に「淡麗アルファ」というプリン体99%カットの商品が存在したが、2009年2月に「淡麗アルファ」にポリフェノールを含んだ赤ワインエキスを原材料に加えた「淡麗W」としてリニューアルした。「淡麗W」はキリングループのメルシャンとの共同開発によって作られた、健康志向を考えた発泡酒である。

2014年9月には「淡麗W」の後継商品として、プリン体0.00㎎・糖質0%の「淡麗プラチナダブル」が発売開始された。

脚注

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注釈

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  1. ^ 2023年9月現在の時点において、国産の発泡酒・第三のビールで樽生が販売されているものは、他にアサヒビールの『クリアアサヒ』、サッポロビールの『北海道生搾り』、および『麦とホップ エクストラリッチ』のみ。

出典

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外部リンク

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