鶴満寺(かくまんじ)は、大阪市北区にある天台真盛宗寺院山号は雲松山。本尊阿弥陀如来。観音堂は新西国三十三箇所第3番札所で本尊は子安観音である。

鶴満寺
観音堂
観音堂
所在地 大阪府大阪市北区長柄東1丁目3-12
位置 北緯34度42分38.6秒 東経135度30分58.8秒 / 北緯34.710722度 東経135.516333度 / 34.710722; 135.516333座標: 北緯34度42分38.6秒 東経135度30分58.8秒 / 北緯34.710722度 東経135.516333度 / 34.710722; 135.516333
山号 雲松山
院号 慈祥院
宗派 天台真盛宗
本尊 阿弥陀如来
創建年 奈良時代
中興 忍鎧
正式名
  • 雲松山慈祥院鶴滿寺
  • 雲松山慈祥院鶴満寺
札所等 新西国三十三箇所第3番
文化財
法人番号 2120005000758 ウィキデータを編集
鶴満寺の位置(大阪市内)
鶴満寺
鶴満寺
テンプレートを表示
覚満寺之夕景 (浪花百景)
1800年代。南粋亭芳雪/画

歴史

編集

奈良時代大和国で創建されたと伝わる。

寛保3年(1743年大坂の豪商上田宗右衛門広久が譲り受けて当地に移し、京都上善寺の僧忍鎧を招いて宝暦3年(1753年)堂宇を完成させたという。伝・慈覚大師(円仁)作の阿弥陀如来や伝・仏師定朝作の地蔵菩薩が祀られている。

観音堂に祀られている子安観音は、霊元法皇の後宮である新大納言お局が、皇子勝の宮(嘉智宮)の出産に際して安産祈願のために刻んで奉納したものという。

境内はの名所として知られ、樹下に各地の巡礼所の観音仏を安置して百体観音と称し、崇敬を集めていたが、1885年明治18年)に発生した明治十八年の淀川洪水で流されてしまった。

南隣には黄檗宗正徳寺があり、鶴満寺の向かいには淀川天神社が鎮座している[1]

境内

編集

文化財

編集

重要文化財

編集
  • 銅鐘(朝鮮鐘) - 太平10年(1030年)鋳造。山口県の普済寺(現、宗隣寺)にあったもの。地中に埋められていたが発見され、当寺に寄進された。

大阪府指定有形文化財

編集

大阪市指定有形文化財

編集

前後の札所

編集
新西国三十三箇所
2 太融寺 - 3 鶴満寺 - 4 水間寺

交通アクセス

編集

脚注

編集
  1. ^ 正徳禅寺”. マピオン. 2023年9月28日閲覧。

参考文献

編集
  • 井上正雄「大阪府全志」(1922)全国書誌番号:73012615
  • 三善貞司「大阪史蹟辞典」(1986)全国書誌番号:86050775

外部リンク

編集