鬼沼
福島県郡山市にある猪苗代湖のワンド
概要
編集郡山市湖南町舟津付近にある、砂嘴[1]により猪苗代湖から分断された沼。ただし、砂州は対岸まで完全には繋がっていないため、100m程度の幅の入口で猪苗代湖と繋がる湾とみることもできる。なお、鬼沼内は水深1m程度と浅いため、大型の船舶等は入れない。
酸性で魚が少ない猪苗代湖[2]に対して、水質が中性に近いため、ウナギ、ナマズやウグイなどの魚が生息している他、絶滅が危惧されるアサザ[3]やイチョウウキゴケ[4]なども自生する。
伝説
編集弘法大師がこの地を通りかかったところ、付近の村々では大蛇などの魔物がはびこり、疫病が流行していた。
そこで弘法大師はこれらの魔物退治の準備のため、鬼沼の入り口に一晩で橋をつくろうとした。しかし、夜通し工事をして、あともう一息で完成という時、天邪鬼が鶏の声を真似て「コケコッコー」と鳴いたため、弘法大師は夜明けと勘違いし工事をやめてしまった[5]。
その後、未完成の砂の橋(砂州)は「弘法橋」と呼ばれるようになった[6]。
周辺
編集交通アクセス
編集- バス
- 自動車
- 磐越自動車道磐梯熱海ICより国道49号、県道9号猪苗代湖南線、県道376号湖南湊線経由で約35分