高雄ガス爆発事故
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高雄ガス爆発事故(たかおガスばくはつじこ)とは、2014年 7月31日深夜から翌8月1日未明にかけて、台湾高雄市で発生した大規模爆発事故。
高雄爆発事故 | |
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概略図(☆が爆発地点) | |
場所 | 台湾高雄市前鎮区、苓雅区 |
座標 | 北緯22度37分21秒 東経120度19分48秒 / 北緯22.62250度 東経120.33000度座標: 北緯22度37分21秒 東経120度19分48秒 / 北緯22.62250度 東経120.33000度 |
日付 | 2014年8月1日 |
死亡者 | 32名 |
負傷者 | 321名 |
概要
編集現場は高雄市中心部・高雄駅南東に位置する市街地で[1]、7月31日夜には現場周辺の住民らからガス漏れの通報があったため[2]、消防局などが対応に当たっていた[3]。
現地時間8月1日0時頃(日本時間1日1時頃)に爆発が発生した。爆発は2~3km2の広い範囲で複数個所で起き、道路が数100メートルにわたり陥没し車両が横転した[4]。
原因等
編集現場道路の地下にはプラスチック原料となる可燃性のプロピレンガスのパイプラインが通っており、プロピレンガスが漏出し爆発につながったと見られている[5]。
8月2日、高雄市環境保護局は事故原因をパイプラインからのプロピレンの流出によるもので、李長栄化学工業の過失によるものだと発表した[6][出典無効]。
なお、高雄市近郊に石油化学コンビナートがあり、市内の地下を多数のパイプラインが通っており、1997年にも道路工事でガス管を掘り出す際、爆発事故が発生し死傷者が出ている[7]。
影響
編集合計32968世帯、83819人に影響が及び、2014年8月6日午後3時現在、停電636戸、ガス供給停止4602戸、断水560戸、電話不通110戸に及んだ[8]。
刑事責任
編集2020年4月、台湾高等裁判所高雄支部は、高雄市政府公共事業局の被告3人を過失致死罪で有罪判決を下し、2年6ヶ月から3年6ヶ月の懲役刑を言い渡した。企業関係者の9人の被告は、注意義務に違反しておらず、刑法の過失を構成していないため、無罪とされた[9]。
出典
編集- ^ “台湾高雄市で大規模爆発 死者25人”. 2014年8月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年8月1日閲覧。
- ^ 「台湾・高雄で大規模ガス爆発 25人死亡、267人負傷」『AFPBB News』2014年8月1日。オリジナルの2014年10月21日時点におけるアーカイブ。2014年8月1日閲覧。
- ^ 鵜飼啓; 大津智義 (2014年8月1日). “台湾・高雄で大規模ガス爆発、25人死亡、267人けが”. 朝日新聞. 2014年8月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月21日閲覧。
- ^ 「【台湾・高雄ガス爆発】「まるで戦場だ」 道路数百メートル陥没、火柱15階まで、人もバイクも吹き飛ばされ」『産経新聞』2014年8月1日。オリジナルの2015年4月9日時点におけるアーカイブ。
- ^ 「台湾・高雄のガス爆発、プロピレンの漏出原因か-当局者」『新華ニュース』2014年8月1日。オリジナルの2014年8月10日時点におけるアーカイブ。
- ^ “高雄市環保局:事故原因はLCYケミカルの過失”. radio taiwan international. (2014年8月7日)
- ^ 「ガス爆発の高雄市、パイプラインの移設求める声 当局に批判も」『AFPBB News』2014年8月2日。オリジナルの2014年8月10日時点におけるアーカイブ。
- ^ “高雄氣爆事件 目前處理情形”. 2014年8月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月10日閲覧。
- ^ 陳兆福「高雄氣爆案二審 3市府官員有罪李謀偉改判無罪」『CNA』中央社、2020年4月24日。オリジナルの2020年4月28日時点におけるアーカイブ。2022年10月10日閲覧。