長野短期大学

長野市に本部を置く私立短期大学
長野女子短期大学から転送)

長野短期大学(ながのたんきだいがく、英語: Nagano Junior College)は、長野県長野市三輪9-11-29に本部を置く日本私立短期大学1925年に長野和洋裁縫女学校として創立、1967年に短期大学開学。

長野短期大学
正門とA棟
大学設置 1967年
創立 1925年
学校種別 私立
設置者 学校法人長聖
本部所在地 長野県長野市三輪9-11-29
学部 食物栄養学科
幼児教育学科
ウェブサイト https://naganojc.ac.jp/
テンプレートを表示

概観

編集

大学全体

編集

建学の精神(校訓・理念・学是)

編集
  • 長野短期大学における建学の精神は、「配慮ある愛の実践」となっている[2]
  • 長野短期大学における教育理念は、「心豊かな人間の育成」となっている[3]

教育および研究

編集
  • 長野短期大学には、食物栄養学科、幼児教育学科がある。当短大の教育目的は、「広い教養と専門的学芸を教授研究し、豊かな人間性と専門的技能を修得させ、個性の伸長をはかり、国家社会の有為な人材を育成することを目的とする」となっている(学則:第1章第1条)。
  • 食物栄養学科は、豊かな人間性と専門性をもつ栄養士の育成を主たる目的とする(学則:第1章第1条2)。長野県北部では唯一の栄養士養成施設である。
  • 幼児教育学科は、豊かな人間性と専門性をもつ保育士並びに幼稚園教諭の育成を主たる目的とする(学則:第1章第1条3)。

学風および特色

編集
  • 長野女子短期大学時代、旧来の和洋裁縫女学校や高等家政学校の伝統を継承していることから、「日本人の感性と職業女性の実践的教養」を大切にしていた。
  • 当短大の創立者:小林倭文(しずり)は、地方に女子大学をという悲願を実現するために、「人を育てる家庭はあらゆる教育を超えて重要」と考えられ、「学理のみでなく、女性(さが)に光沢をにじみ出させるような小型の女子大学を」との念願から創学の柱を
    A.教授者と学生との交流により、ふくよかな人間形成を中核にしたい。
    B.基礎的なことから応用伸展へ。
    C.家庭経営の選手たれ。
の3点におかれ、教育を進めてきた。そして、「愛といたわりの精神」という教育の理念は学園全体を暖かい家庭的な雰囲気に包み、師弟の人間関係も小。の学園ならではの親密さで堅実に進められて、現在に至っている。

沿革

編集

基礎データ

編集

所在地

編集
  • 長野県長野市三輪9-11-29

交通アクセス

編集
  • JR長野駅―長野電鉄長野線本郷駅下車、徒歩約5分。
  • JR長野駅―長野電鉄バス(吉村・牟礼線)-本郷駅バス停下車、徒歩約5分。
  • JR長野駅―長野電鉄バス(吉村・牟礼線)-宇木南バス停下車、徒歩約2分。
  • JR長野駅―長野電鉄バス(東長野病院線・浅川西条線・柳原線(三才経由)―下宇木バス停下車、徒歩約9分。

象徴

編集
  • 学章はの花をモチーフしたものとなっている。
  • 学章の由来は、梅花の持つふくいくたる豊かな人間性。寒気を凌ぎ、苦難に耐え抜く凛冽なる節操。清く楚々として咲く姿と時流の濁りにそまらぬ強さ。その象徴として、かくあれかしと祈念をこめて定められたものである[注 24]

教育および研究

編集

組織

編集

学科

編集
  • 生活科学科
    • 食物栄養専攻→食物栄養学科 入学定員55名
  • 幼児教育学科 入学定員50名
かつての学科

生活科学科

  • 生活科学専攻 入学定員65名[注 25]
  • 児童福祉専攻 入学定員25名[注 26]
  • 生活福祉専攻 入学定員20名[注 27]
  • 家政科→家政学科→生活科学科
    • 家政専攻→生活科学専攻
    • 被服専攻 入学定員50名[注 28]

取得資格について

編集

学生生活

編集

部活動・クラブ活動・サークル活動

編集

大学祭

編集
  • 長野短期大学の大学祭は「しらうめ祭」と呼ばれ毎年概ね、10月に開催されている。併設の長野女子高等学校の文化祭は「白梅祭(はくばいさい)」という名称となっている。

大学関係者と組織

編集

大学関係者一覧

編集

施設

編集

キャンパス

編集
  • ピアノ練習室
  • 大講義室
  • 図書館:所蔵数はおよそ40,000冊となっている。
  • 講堂
  • 学生食堂
  • 理化学実験室
  • 給食実習室
  • 入浴実習室
  • 学生ホール
  • 学園創始者レリーフほか

系列校

編集

卒業後の進路について

編集

就職について

編集
  • 生活科学科
    • 食物栄養専攻:資格を活かした職としては給食業者、食品関連会社、保育園・病院などの福祉や医療施設の専門職ほか、地域金融機関などがある。
    • 生活福祉専攻:資格を活かした職として、医療機関や各種老人福祉施設や老人保健施設などがある。(2021年度末廃止)

関連項目

編集

外部リンク

編集

注釈

編集

注釈グループ

編集
  1. ^ a b 「倭文」は「しずり」と読む
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o のみ

補足

編集
  1. ^ 2023年3月31日まで、学校法人長野家政学園によって運営されていたが、同年4月1日、学校法人長野家政学園は、学校法人聖啓学園と合併し、合併後の学校法人である学校法人長聖が当短大の運営を引き継いでいる[1]
  2. ^ 現在の文部科学省
  3. ^ [5]。なお1月28日と記載のある資料も存在する[6]
  4. ^ 出典[7][8]
  5. ^ 右記資料も参照のこと[9][10]
  6. ^ 家政科、家政学科家政専攻 [12][13]・被服専攻[14]、生活科学科生活科学専攻を含めて概ね1999年度入学生まで対象[15][16][17]
  7. ^ 昨年度の資料[19][20]及び本年度のそれ[21][22]とを見比べた結果から。
  8. ^ 出典[23]昨年度の資料[24]及び本年度のそれ[25]も其々参照のこと。
  9. ^ 昭和58年度より学生の募集を停止[28][29]
  10. ^ 1984年3月31日をもって正式に廃止となる。これにより、家政学科の家政専攻は同年4月1日より 専攻毎の学生募集をやめてそれなしの学科として入学定員100名[30]→150名[31]に増員する[32][33]
  11. ^ 出典[40][41][42]
  12. ^ 出典[44]。うち1回生 207[45]
  13. ^ 出典[49][50]
  14. ^ 生活科学専攻の入学定員を105→65に減員。
  15. ^ 平成18年度より学生の募集を停止[51][52]
  16. ^ 2007年廃止。
  17. ^ 出典[51][52]
  18. ^ 出典[53][54]
  19. ^ 平成23年度より学生の募集を停止[55][56]
  20. ^ 2012年廃止。
  21. ^ 出典[57][58]
  22. ^ 令和2年度より学生の募集を停止[59][60]
  23. ^ 2022年3月をもって正式に廃止となる[61]
  24. ^ 出典[64][6]
  25. ^ 最終募集となった2005年における体制[65][66][67]
  26. ^ 最終募集となった2010年における体制[53][54]
  27. ^ 最終募集となった2019年における体制[68][69]
  28. ^ 最終募集となった1982年における体制[70][71][72]

出典

編集
  1. ^ 聖啓学園と長野家政学園が合併 24年に新学校(2022年5月2日)日本経済新聞
  2. ^ 長野短期大学の建学の精神
  3. ^ 長野短期大学の教育理念・教育目標
  4. ^ 学校法人名簿 昭和42年度より。
  5. ^ 日本大学大鑑 1980年度版より。
  6. ^ a b 日本私立短期大学協会'2010.10, p. 198.
  7. ^ 短期大学一覧 昭和42年度 (短期大学資料)より。
  8. ^ 大学資料 (22)より。
  9. ^ 短期大学教育 (22)より。
  10. ^ 学習研究社'1966, p. 254.
  11. ^ 文部省'67, p. 36.
  12. ^ 第一法規出版'1984.9.
  13. ^ 晶文社'1988.4.
  14. ^ 晶文社'1981.4.
  15. ^ 旺文社インタラクティブ'1998-09, p. 219.
  16. ^ 梧桐書院'1999.4.
  17. ^ 晶文社'1999.
  18. ^ 文部省'68, p. 38.
  19. ^ 短期大学一覧 昭和48年度 (短期大学資料)より。
  20. ^ 短期大学教育 (31)より。
  21. ^ 短期大学一覧 昭和49年度 (短期大学資料)より。
  22. ^ 短期大学教育 (32)より。
  23. ^ 文部省大学局技術教育課'1976.
  24. ^ 短期大学教育 (33)より。
  25. ^ 短期大学教育 (34)より。
  26. ^ 文部省'76, p. 45.
  27. ^ 文部省'77, p. 45.
  28. ^ 全国短期大学一覧 昭和58年度より。
  29. ^ 全国短期大学・高等専門学校一覧 昭和58年度より。
  30. ^ 短期大学教育 (40)より。
  31. ^ 短期大学教育 (41)より。
  32. ^ 全国短期大学一覧 昭和59年度より。
  33. ^ 全国短期大学・高等専門学校一覧 昭和59年度より。
  34. ^ 全国学校総覧 昭和58年版より。
  35. ^ 全国学校総覧 昭和59年版より。
  36. ^ 全国学校総覧 昭和60年版より。
  37. ^ 文部省'85, p. 58.
  38. ^ 文部省'86, p. 59.
  39. ^ 文部省'87, p. 60.
  40. ^ 文教協会'1989.
  41. ^ 文部省高等教育局'1989.
  42. ^ 晶文社'1989.4.
  43. ^ 文部省'89, p. 65.
  44. ^ 文部省'92, p. 69.
  45. ^ 旺文社'1992.9, p. 303.
  46. ^ 文教協会'1997.
  47. ^ 文部省'97, p. 77.
  48. ^ 文部省'99, p. 71.
  49. ^ 文教協会'2003.
  50. ^ 文部科学省高等教育局'2003.
  51. ^ a b 文教協会'2006.
  52. ^ a b 文部科学省高等教育局'2006.
  53. ^ a b 文教協会'2010.
  54. ^ a b 文部科学省高等教育局'2010.
  55. ^ 文教協会'2011, p. 94.
  56. ^ 文部科学省高等教育局'2011.
  57. ^ 地域科学研究会'2018.
  58. ^ 文部科学省高等教育局'2018.
  59. ^ 地域科学研究会'2020.
  60. ^ 文部科学省高等教育局'2020.
  61. ^ 文部科学省高等教育局大学振興課'2022.
  62. ^ a b 文部科学省高等教育局大学振興課'2023.
  63. ^ 文部科学省'2023, p. 3.
  64. ^ 日本私立短期大学協会短期大学広報委員会'1980, p. 192.
  65. ^ 文教協会'2005.
  66. ^ 文部科学省高等教育局'2005.
  67. ^ 晶文社'05.
  68. ^ 文部科学省高等教育局'2019.
  69. ^ 地域科学研究会'2019.
  70. ^ 全国短期大学一覧 昭和57年度より。
  71. ^ 全国短期大学・高等専門学校一覧 昭和57年度より。
  72. ^ 短期大学教育 (39)より。

参考文献

編集

教員養成機関

編集

全国学校総覧

編集

全国短期大学高等専門学校一覧

編集

全国短期大学一覧

編集

文部省

編集

文部科学省

編集

地域科学研究会

編集

日本の私立短期大学

編集

短期大学受験案内(晶文社)

編集

短期大学案内(梧桐書院)

編集

蛍雪時代

編集

学研

編集

文部科学省

編集