長房町
長房町(ながぶさまち)は、東京都八王子市の町丁。丁番を持たない単独町名で、住居表示未実施区域である[1]。郵便番号は193-0824(八王子西郵便局管区)[3]。町名の読みは、行政上は「ながぶさまち」だが[1][3]、一般的には「ながふさまち」の読みが使用される。大規模都営団地である長房団地がある。
長房町 | |
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南浅川橋 | |
北緯35度39分18.22秒 東経139度17分35.8秒 / 北緯35.6550611度 東経139.293278度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 東京都 |
市町村 | 八王子市 |
地域 | 西南部地域 |
面積 | |
• 合計 | 2.188 km2 |
人口 | |
• 合計 | 13,435人 |
• 密度 | 6,100人/km2 |
等時帯 | UTC+9 (日本標準時) |
郵便番号 |
193-0824[3] |
市外局番 | 042[4] |
ナンバープレート | 八王子 |
※座標は八王子長房郵便局付近 |
地理
編集八王子市西南部に位置し、南浅川の北側に広がる丘陵地帯である。東で横川町、西で廿里町、南で千人町・並木町・東浅川町、北で横川町・城山手・元八王子町と隣接する。
1927年(昭和2年)に、縄文時代後期の遺跡である船田石器時代遺跡が発見された。
地価
編集住宅地の地価は、2014年(平成26年)1月1日の公示地価によれば、長房町1431番2の地点で9万9,500円/m2となっている。[5]。
長房団地
編集長房団地は、1962年(昭和37年)から1976年(昭和51年)にかけて建設された、約3,600戸の都営団地である[6]。都内有数の大規模都営団地であり、都営長房団地とも呼ばれる。
長房団地の場所は、1944年(昭和19年)4月に戸山から東京陸軍幼年学校が移転し「建武台」と名付けられた[7]。東京陸軍幼年学校は1945年8月2日、八王子空襲の標的とされ焼失[7]、同年8月15日の敗戦に伴い廃止され解散した。その跡地に長房団地が建設された[7]。
長房団地の建設工事に先立ち、遺跡発掘調査が行われた。一時期は団地の居住人口が約2万人に達していた。
2000年代以降は建て替えが進められ、東京都を主体とする「八王子市長房地区まちづくりプロジェクト」により、八王子市内に本社を置くスーパーアルプスを核店舗とする複合商業施設の建設など、都営長房団地の再開発が計画された[8][9]。
同プロジェクトに基づき、2021年(令和3年)4月には、長房団地の敷地の一部で建て替えが完了[6]。同年4月28日には団地内に、スーパーアルプスが運営するショッピングセンター「コピオ長房[10]」がグランドオープンした[11]。
歴史
編集沿革
編集- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行により、神奈川県南多摩郡下長房村が散田村、下椚田村、館村、寺田村、大船村と合併し、横山村が成立する。下長房村は横山村大字下長房となる。
- 1955年(昭和30年)4月1日 - 横山村が八王子市に編入、横山村大字下長房は八王子市大字下長房となる。
- 1956年(昭和31年)10月1日 - 町名変更により、八王子市大字下長房が八王子市長房町となる。
- 1962年(昭和37年)- 都営長房団地の建設開始[6]。
- 1974年(昭和49年)- 都営長房団地で入居開始。[要出典]
- 1976年(昭和51年)- 都営長房団地が完成[6]。
- 1982年(昭和57年)11月1日 - 長房町の西側の一部を分離し、八王子市廿里町とする。
- 1995年(平成7年)2月18日 - 住居表示実施により、町域の一部が城山手1丁目・2丁目に編入[12]。
- 2021年(令和3年)
世帯数と人口
編集2017年(平成29年)12月31日現在の世帯数と人口は以下の通りである[2]。
町丁 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
長房町 | 6,730世帯 | 13,435人 |
小・中学校の学区
編集市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[13]。
番地 | 小学校 | 中学校 |
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1〜58番地、78〜86番地、88番地 | 八王子市立第五小学校 | 八王子市立第四中学校 |
1591〜1592番地 | 八王子市立浅川小学校 | 八王子市立浅川中学校 |
59〜77番地、87番地、89〜372番地、376〜405番地 557番地、567番地、573番地、687番地 691〜704番地、756〜759番地、761〜773番地 774番地2、775〜777番地 |
八王子市立長房小学校 | 八王子市立長房中学校 |
581番地、588番地、633〜649番地、705〜755番地 760番地、774番地1、778〜1480番地 1583〜1590番地、1603〜1619番地、1621〜1832番地 |
八王子市立船田小学校 | |
373〜375番地、406〜446番地、450番地1〜2・4 450番地10〜12・30〜42・98・101・110・130〜132 450番地134〜139・141〜155・161・163〜167 450番地175〜176・178〜181・186・200・207〜209 450番地212・214〜215・217・234・239〜245 451〜456番地、457番地1・4〜5・8・11〜12・15〜16 457番地19〜20、459〜462番地、463番地1・11 520〜544番地(50〜54・56〜61号棟)、545〜551番地 |
八王子市立横山第二小学校 | 八王子市立横山中学校 |
449番地、450番地5・8・43〜95・99〜100・102 450番地104〜108・111〜122・124〜129・140 450番地156〜160・162・168〜174・177・218 450番地220・256、457番地2〜3・6〜7・9〜10・13〜14 457番地17〜18、463番地2・8〜10・12〜19 467〜519番地、520〜544番地(55・62〜68号棟) 614〜631番地、1481〜1582番地 |
八王子市立陵南中学校 |
施設
編集教育
編集- 八王子市立長房中央保育園 ※読みは「ながふさちゅうおう」
- 八王子市立長房西保育園 ※読みは「ながふさにし」
- 八王子白百合幼稚園(学校法人白峰学園)
- 八王子市立長房小学校
- 八王子市立船田小学校
- 八王子市立長房中学校
- 東京都立富士森高等学校
郵便局・金融機関
編集- 八王子長房郵便局 ※読みは「はちおうじながふさ」
- みずほ銀行長房出張所(母店・八王子支店) ※読みは「ながふさ」
商業
編集福祉
編集- 特別養護老人ホーム長舟園
- デイホームむつみの園
公園・神社・寺院
編集- 陵南公園
- 三軒在家稲荷神社
- 日光神社
- 山王神社
- 龍泉寺 - 八王子三十三観音の第十三番札所
- 東照寺 - 八王子三十三観音の第十四番札所
- 長泉寺
- 大宣寺
- 慈眼寺
- 常泉寺東京別院
- 本淨寺別院開教院
- 久松寺吉祥院
現存しない施設
編集史跡
編集交通
編集バス
編集- 西東京バス
- かつては京王電鉄バスも、長房団地方面の路線を運行していたが、西東京バスへ移管された。詳細は京王電鉄バス八王子営業所#移管路線を参照。
道路
編集長房町が登場する作品
編集脚注
編集- ^ a b c “八王子市の町名と面積一覧(住居表示実施状況)”. 八王子市 (2016年6月29日). 2018年1月15日閲覧。
- ^ a b “住民基本台帳 町丁別世帯数及び人口”. 八王子市 (2018年1月15日). 2018年1月15日閲覧。
- ^ a b c “郵便番号”. 日本郵便. 2018年1月15日閲覧。
- ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2018年1月15日閲覧。
- ^ 国土交通省地価公示・都道府県地価調査
- ^ a b c d e 八王子市長房地区まちづくりプロジェクト 東京都住宅政策本部、2024年9月12日閲覧。
- ^ a b c 長房住民が伝えたい地域の歴史 八王子市、2024年9月12日閲覧。
- ^ “「八王子市長房地区まちづくりプロジェクト」が始動”. 東京都. 2020年3月29日閲覧。
- ^ “手続きの進捗状況 都営長房団地建替事業|環境アセスメント”. 東京都環境局. 東京都. 2020年3月29日閲覧。
- ^ 長房店 スーパーアルプス、2024年9月12日閲覧。
- ^ a b 歩いて生活できる街へ 高齢化進む都営団地の敷地内に複合商業施設を誘致 東京・八王子市 公明党、2022年1月8日、2024年9月12日閲覧。
- ^ [1]
- ^ “通学区域一覧・通学区域図(町名別)”. 八王子市 (2016年6月29日). 2018年1月15日閲覧。
参考文献
編集- 中央電子株式会社. “八王子散歩みち 船田石器時代遺跡”. 2009年11月4日閲覧。