長崎市議会(ながさきしぎかい)は、長崎県県庁所在地であり中核市及び中枢中核都市長崎市に設置されている地方議会である。

長崎市議会
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種類
種類
役職
議長
毎熊政直(新出島クラブ)
副議長
相川和彦(自民創生)
構成
定数40
院内勢力
  自民創生(11)
  市民クラブ(10)
  公明党(6)
  新出島クラブ(4)
  長崎ミライ(4)
  ながさき次世代の党(2)
  日本共産党(2)
  明政クラブ(1)
選挙
前回選挙
2023年4月23日
議事堂
長崎県長崎市魚の町4-1
ウェブサイト
長崎市議会

概要

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  • 定数:40人
  • 任期: - 2027年5月1日[1]
  • 選挙区:市全体を1選挙区とする大選挙区制単記非移譲式
  • 議長:毎熊政直(新出島クラブ)
  • 副議長:相川和彦(自民創生)

会派

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会派名 議員数 党派 所属議員 女性議員数 女性議員の比率(%)
自民創生 11 自由民主党8・無所属3 相川和彦、岩永敏博、柿田正、竹田雄亮、深堀義昭、山崎猛、山下巌記、吉原孝(以上自民)、浅田真五、梅元建治、澤勢瑞城(以上無所属) 0 0
市民クラブ 10 国民民主党5・社民党2・立憲民主党1・無所属2 五輪清隆、井上重久、梅原和喜、中山大、山口喬之(以上国民)、池田章子、中里泰則(以上社民)、山谷好弘(立憲)、木森俊也、野口達也(以上無所属) 1 10
公明党 6 公明党 永尾春文、林広文、久八寸志、福澤照充、向山宗子、山本信幸 1 16.67
新出島クラブ 4 無所属4 阿部希、武次良治、毎熊政直、山口政嘉 1 25
長崎ミライ 4 無所属4 平剛志、高橋佳子、平野剛、森恭平 1 25
ながさき次世代の党 2 無所属2 梅本圭介、都留康敏 0 0
日本共産党 2 日本共産党 大石史生、中西敦信 0 0
明政クラブ 1 無所属1 筒井正興 0 0
定数 40 4 10

(2023年11月27日現在[2]

選挙

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2019年長崎市議会議員選挙

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2019年4月21日執行 当日有権者数:350,395人 最終投票率:47.33% 定数:40人 立候補者数:45人

順位 当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧別 得票数
1 深堀義昭 74 自由民主党 5,950
2 山谷好弘 52 立憲民主党 5,827
3 池田章子 58 社民党 5,533
4 浅田五郎 81 無所属 5,489
5 毎熊政直 65 無所属 4,903
6 中村俊介 43 無所属 4,689
7 野口達也 64 無所属 4,671
8 吉原孝 77 自由民主党 4,532
9 永尾春文 52 公明党 4,456
10 中西敦信 38 日本共産党 4,264
11 久八寸志 54 公明党 4,219
12 岩永敏博 57 自由民主党 4,204
13 梅元建治 51 無所属 4,183
14 五輪清隆 63 国民民主党 4,118
15 武次良治 67 無所属 4,033
16 山本信幸 55 公明党 3,890
17 向山宗子 58 公明党 3,878
18 相川和彦 75 自由民主党 3,832
19 山崎猛 58 自由民主党 3,816
20 井上重久 65 国民民主党 3,806
順位 当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧別 得票数
21 竹田雄亮 31 自由民主党 3,778
22 平野剛 49 無所属 3,705
23 奥村修計 78 自由民主党 3,670
24 木森俊也 53 国民民主党 3,624
25 梅原和喜 64 国民民主党 3,612
26 林広文 51 公明党 3,553
27 柿田正 53 無所属 3,449
28 平剛志 47 無所属 3,421
29 福澤照充 48 公明党 3,400
30 筒井正興 67 無所属 3,297
31 中里泰則 58 社会民主党 3,208
32 大石史生 41 日本共産党 3,172
33 幸大助 62 無所属 3,143
34 西田実伸 65 国民民主党 3,137
35 東竜也 40 無所属 2,956
36 土屋美紀 55 無所属 2,802
37 佐藤正洋 76 無所属 2,800
38 内田隆英 63 日本共産党 2,680
39 山口政嘉 67 無所属 2,476
40 岩永福子 60 無所属 2,112
41 吉原日出雄 61 無所属 1,806
42 中村享一 68 無所属 1,362
43 淵脇弘美 52 幸福実現党 1,117
44 吉谷浩希 31 無所属 1,095
45 前田陽次郎 48 無所属 931

議員報酬

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月額報酬・期末手当・年収[3][4]
役職 月額報酬 期末手当 年収
議長 73万7000円 338万2830円 1222万6830円
副議長 67万3000円 308万9070円 1116万5070円
一般議員 61万9000円 284万1210円 1026万9210円

政務活動費

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議員一人あたり月額15万円が交付される[5]

議場

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2023年(令和5年)1月の長崎市役所移転により庁舎の5階と6階に議会機能が入ることになった(6階は傍聴席)[6]。電子採決システムを導入しておりモニターやスクリーンも設置されている[7]

長崎市議会の旧議場は1958年(昭和33年)9月に完成し、議員席が馬蹄形に配置される珍しい形式をとった[7]。旧議場では定例会と臨時会あわせて387回開かれた[7]。2022年(令和4年)12月9日に閉場式が行われた[7]

不祥事

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吉原日出雄市議の政務活動費不正受給問題

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2017年吉原日出雄市議政務活動費を不正に受給していたことが発覚[8]。2015年度および2016年度の政務活動費において、他人の領収書を用いてガソリン代を計上していた。

それをうけて、2017年6月に1回目の辞職勧告決議が市議会で可決。しかし、吉原市議は、「襟を正して頑張る」と辞職を否定した[9]

吉原市議は、不正問題が発覚して以降、ほかに不正はないとしていたが、さらに16年度の政務活動費で、実際には利用していない鉄道・バスの運賃を旅費として受け取っていた4件、認められていないオイル交換代などをガソリン代の名目で支出していたもの6件が発覚。17年度の政務活動費でも同様に旅費を不正取得していた5件があることが判明していた[10]。被害額は、計33万円にも及んだ。

2017年8月2018年6月には長崎市長から詐欺などの疑いで刑事告訴され、それぞれ書類送検された[11]

2018年6月に2度目となる辞職勧告決議が市議会で可決された。その後、吉原市議は、一部のメディアの取材に対して「辞めさせたいなら議会を解散すればいい」と発言。それを受けて市議会は、反省の色が全くないとして2018年9月に異例となる3度目の辞職勧告決議を可決した[12]

2018年11月吉原市議が五輪清隆議長に辞職願を提出した。吉原市議は、「大変遅くなって申し訳ない。3度の勧告を重く受け止めている」と語った[13]。田上富久長崎市長は、「遅きに失した感は否めない。自身の出処進退を考えての判断だと考えている」とのコメントを発表した[14]

吉原市議は、その後、2019年4月告示・投開票の統一地方選挙にて行われた長崎市議選に出馬したが次点で落選した。

脚注

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  1. ^ 選挙によって選ばれる公職の種類(2020年6月2日現在)
  2. ^ 会派別議員名簿
  3. ^ 議員の報酬を教えてください。 | 長崎市あじさいコール”. city.nagasaki.ajisai-call.jp. 2021年10月30日閲覧。
  4. ^ 長崎市(長崎県) 平均年収・月収・ボーナス・退職金など(地方公務員)を完全掲載|年収ガイド”. www.nenshuu.net. 2021年10月30日閲覧。
  5. ^ 長崎市│政務活動費”. www.city.nagasaki.lg.jp. 2021年10月2日閲覧。
  6. ^ 広報ながさき 2022.11”. 長崎市. 2022年12月10日閲覧。
  7. ^ a b c d 馬蹄形の議場に別れ 64年の歴史に幕 長崎市議会、移転前最後の定例会閉会”. 長崎新聞. 2022年12月10日閲覧。
  8. ^ 長崎)吉原日出雄長崎市議に辞職勧告 本人は辞職否定:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2021年12月26日閲覧。
  9. ^ 長崎)吉原日出雄長崎市議に辞職勧告 本人は辞職否定:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2021年12月26日閲覧。
  10. ^ 辞職勧告3度の吉原日出雄長崎市議が辞職願を提出|NetIB-News”. 辞職勧告3度の吉原日出雄長崎市議が辞職願を提出|NetIB-News. 2022年2月2日閲覧。
  11. ^ 政活費不正の長崎市議を詐欺容疑で告訴 長崎市:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2022年2月2日閲覧。
  12. ^ 長崎市議会:異例の辞職要請 吉原日出雄市議に”. 毎日新聞. 2022年2月2日閲覧。
  13. ^ 吉原日出雄市議が辞職 振り回された長崎市議会 来春の市議選出馬は否定せず”. 西日本新聞me. 2022年2月2日閲覧。
  14. ^ 吉原市議が辞職 政活費不正、会見で謝罪 市長らもコメント (長崎新聞)”. LINE NEWS. 2022年2月2日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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