鈴木翔天

日本のプロ野球選手

鈴木 翔天(すずき そら、1996年8月19日 - )は、神奈川県横浜市旭区出身のプロ野球選手投手)。左投左打。東北楽天ゴールデンイーグルス所属。

鈴木 翔天
東北楽天ゴールデンイーグルス #56
2020年9月1日 ヤクルト戸田球場
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 神奈川県横浜市旭区
生年月日 (1996-08-19) 1996年8月19日(28歳)
身長
体重
185 cm
82 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2018年 ドラフト8位
初出場 2020年9月15日
年俸 3200万円(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム 日本の旗 日本
プレミア12 2024年

経歴

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プロ入り前

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地元のクラブチーム、アローズ少年ソフトで小学校3年生からソフトボールを始め、6年生で瀬谷リトルで野球を始めた。横浜市立万騎が原中学校では瀬谷シニアに所属した[2]。シニアでは藤井聖とチームメイトだった[3]

向上高校進学後、レフト兼ピッチャーとして、2年夏にベンチ入りし、3年春には神奈川県大会準優勝。準決勝の小笠原慎之介吉田凌ら擁する東海大相模高校戦では9回からリリーフし、2回を無失点に抑え勝利に貢献[4]第66回春季関東大会でも準優勝に輝いた。3年の夏の神奈川県大会でも決勝まで進み、再び東海大相模高校と対戦。鈴木は先発するも4回途中2失点で降板。チームも敗れ甲子園には届かなかった[5]

富士大学経済学部経営法学科進学[6]後、本格的にピッチャーに転向。1年春から北東北大学リーグで登板したが怪我の影響で登板が少なく、3年春から主力として活躍。3年春は防御率1.72を記録し、リーグ優勝に貢献。第66回全日本大学野球選手権大会では初戦の福岡大学戦に4回からリリーフでマウンドに上がると、6回2安打8奪三振無失点の好投で逆転勝利を呼び込んだ[7]。3年秋には八戸工業大学戦で北東北大学リーグ初の完全試合を達成[8]。4勝0敗、防御率0.72の好成績で最優秀防御率、優秀選手賞に輝き、優勝に貢献。第9回東北地区代表決定戦でも好投を見せ優勝。第48回明治神宮野球大会に出場を決めた。初戦の大阪商業大学戦では足がつりながらも、5回途中9奪三振の好投を見せた[9]。4年春には左肘痛の影響で登板は無く、4年秋に復帰したが、第10回東北地区代表決定戦東北福祉大学に敗れ、神宮大会への出場を逃した。野球部の同期には佐藤龍世佐々木健がいる。

2018年10月25日に行われたドラフト会議で、東北楽天ゴールデンイーグルスから8位指名を受け、契約金2500万円、年俸700万円(金額は推定)という条件で入団した[10]。背番号は56

楽天時代

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2019年は1月の新人合同自主トレで左肘が万全であることをアピールし[11]、春季キャンプを一軍でスタート[12]。ただ、オープン戦での登板機会は得られず、3月23日にイースタン・リーグ北海道日本ハムファイターズ戦で公式戦初登板初先発となったが、5回8安打2四球6奪三振5失点という投球内容であった[13]。さらに3月末には腰を痛めて[14]長期離脱となり、二軍戦に復帰したのは9月29日[15]。ルーキーイヤーの一軍登板は無く、二軍でも前述の2試合の登板に終わった[14]。なお、オフに千葉ロッテマリーンズから国内FA権を行使していた鈴木大地の獲得を、11月18日に球団が発表したことにより[16]、報道上の表記およびスコアボード上の表記が「鈴木翔」となった。

2020年は新型コロナウイルスの影響で120試合制の短縮シーズン・開幕延期となった。6月19日の開幕は二軍で迎えたものの、イースタン・リーグでは8試合の登板で防御率1.59と結果を残し[17]、9月15日にリリーフとして出場選手登録[18]。同日のオリックス・バファローズ戦でプロ初登板を果たし、1イニングを無失点に抑えた[19]。ただ、続く9月18日の福岡ソフトバンクホークス戦では1/3回で2失点を喫し[20]、翌19日に出場選手登録を抹消された[21]。その後の一軍昇格は果たせずにシーズンを終え、この年は一軍で2試合に登板して防御率13.50という成績であった。

2021年は春季キャンプを二軍でスタートしたが[22]、オープン戦ではリリーフとして登板機会を得て[23]、3試合の登板で無失点、打者6人に対して4奪三振を記録した[24]。3月26日の開幕こそ一軍で迎えたものの、翌27日に出場選手登録[25]。同日の日本ハム戦、2点ビハインドの3回表二死二・三塁という場面からシーズン初登板となり[26]、追加点を許すことなく1回無失点に抑えたが[27]、この1試合のみで3月29日に出場選手登録を抹消された[28]。その後は9月5日に再登録[29]、10月18日に登録抹消となり[30]、この年は5試合の登板で防御率0.00という成績であった。オフに60万円増となる推定年俸650万円で契約を更改した[31]

2022年は春季キャンプを一軍でスタートし[32]、先発としてアピールしていたが[33]、3月8日のオープン戦で左脇腹を痛めて緊急降板し[34]、開幕を二軍で迎えた。実戦復帰後は二軍で6試合に登板し、防御率2.03と結果を残すと[35]、5月18日にリリーフとして出場選手登録[36]。5月20日のオリックス戦でシーズン初登板を果たし[35]、同25日の阪神タイガース戦ではプロ初ホールドを記録した[37]。7月1日終了時点で16試合に登板し、防御率0.69と奮闘していたが、翌2日のロッテ戦で2失点を喫して敗戦投手となると[38]、この試合を含めて3登板連続敗戦投手[39][40]、4登板連続失点[41]。調子を大きく落としたことで7月22日に出場選手登録を抹消された[42]。8月7日に再登録されると[43]、同25日のソフトバンク戦でプロ初勝利を記録[44]。その後はシーズン終了まで一軍に帯同し、この年は38試合のリリーフ登板で1勝3敗7ホールド・防御率4.03という成績を残した。オフに400万円増となる推定年俸1050万円で契約を更改した[45]

2023年も春季キャンプを一軍でスタート[46]。先発とリリーフの両構えで調整し[47]、リリーフとして自身初の開幕一軍入りを果たした[48]。日本ハムとの開幕カードでは3試合全てに登板してホールドを記録したものの[49][50][51]、4月後半からは救援失敗が目立ち[52][53][54]、5月24日のオリックス戦では3点リードの8回裏から登板するも、中川圭太に2ランホームランを打たれ[55]、同29日に出場選手登録を抹消された[56]。6月10日に再登録されると[57]、7月16日のロッテ戦で失点を喫するまで[58]、13試合連続無失点を記録。同23日の埼玉西武ライオンズ戦では、守護神松井裕樹の離脱を受けて2点リードの9回裏に登板し、3者凡退に抑えてプロ初セーブを挙げた[59]。8月5日のロッテ戦[60]から9月13日のロッテ戦[61]にかけても13試合連続無失点を記録するなど、シーズン終了まで一軍に帯同し、この年はリーグ最多の61試合に登板して1勝1敗22ホールド1セーブ・防御率3.30を記録。オフに2150万円増となる推定年俸3200万円で契約を更改した[62]

2024年は2年連続で開幕一軍入りを果たすも[63]、シーズン初登板となった3月30日の西武戦で1回2安打2四球2失点[64]。春先は不調でホールド機会が少なく、交流戦開始前時点では14試合に登板し、1勝0敗3ホールド・防御率2.51という成績であった[65]。ただ、4月28日のロッテ戦からは無失点投球を続けており[66]、交流戦に入るとホールド機会が増加し、7月からはセットアッパーに定着[67]。8月15日のオリックス戦で失点を喫したものの、28試合連続無失点を記録した[66][注 1]

選手としての特徴

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独特なテイクバック[68]のスリークォーターから投げ込む[69]最速155km/hのストレートスライダーが武器[70]。変化球は他にカーブ[71]シンカー[72]ツーシーム[73]を投じる。

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2020 楽天 2 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 8 1.1 2 1 1 0 2 1 0 0 2 2 13.50 2.25
2021 5 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 19 4.1 3 0 4 0 0 5 1 0 0 0 0.00 1.62
2022 38 0 0 0 0 1 3 0 7 .250 162 38.0 25 2 25 1 2 35 2 1 17 17 4.03 1.32
2023 61 0 0 0 0 1 1 1 22 .500 195 43.2 37 5 25 3 3 47 4 0 18 16 3.30 1.42
2024 49 0 0 0 0 2 0 1 24 1.000 186 48.2 24 0 21 0 1 48 3 1 9 9 1.66 0.92
通算:5年 155 0 0 0 0 4 4 2 57 .500 570 136.0 91 8 76 4 8 136 10 2 46 44 2.91 1.23
  • 2024年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最多

年度別守備成績

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投手












2020 楽天 2 0 0 0 0 ----
2021 5 0 1 0 0 1.000
2022 38 2 10 0 0 1.000
2023 61 1 7 2 0 .800
2024 49 2 6 0 0 1.000
通算 155 5 24 2 0 .935
  • 2024年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最多

記録

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初記録

背番号

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  • 56(2019年 - )

登場曲

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代表歴

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脚注

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注釈

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  1. ^ 福盛和男が保持していた球団記録(24試合連続[67])を更新した。

出典

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  1. ^ 楽天 - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2023年11月26日閲覧。
  2. ^ 鈴木翔天 プロフィール”. 週刊ベースボール. 2022年4月21日閲覧。
  3. ^ 楽天・鈴木翔が年俸660万円で更改 中学時代同級生のD3位・藤井に負けない”. サンスポ (2020年12月11日). 2022年4月21日閲覧。
  4. ^ 向上 5-4 東海大相模”. バーチャル高校野球 | スポーツブル. 2022年4月21日閲覧。
  5. ^ 東海大相模 13-0 向上”. バーチャル高校野球 | スポーツブル. 2022年4月21日閲覧。
  6. ^ ドラフトで指名がありました - 新着情報”. 富士大学. 2023年8月1日閲覧。
  7. ^ 富士大が逆転勝ち 最速144キロ左腕・鈴木が6回0封8K好救援”. デイリースポーツ (2017年6月5日). 2022年4月21日閲覧。
  8. ^ 富士大・鈴木 東北のリーグ初完全試合「記録よりも勝つことを意識」”. スポニッチアネックス (2017年8月28日). 2022年4月21日閲覧。
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  15. ^ 2019年9月29日 【ファーム】 試合結果 (東北楽天vs北海道日本ハム)”. 日本野球機構. 2023年6月25日閲覧。
  16. ^ 楽天、ロッテFAの鈴木大地の獲得を正式発表 石井GM「東北へ来てくれることに感謝」”. Full-Count (2019年11月18日). 2023年6月25日閲覧。
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  18. ^ 【15日の公示】オリックス 6人を入れ替え、ヤクルトは2人昇格”. Sponichi Annex (2020年9月15日). 2023年6月25日閲覧。
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  21. ^ 【19日の公示】楽天・滝中、ロッテ・石崎、阪神・長坂を登録”. Sponichi Annex (2020年9月19日). 2023年6月25日閲覧。
  22. ^ 楽天がキャンプ1、2軍メンバーを発表!ドラ1早川は1軍入り 藤平、オコエ、内田は2軍スタート”. Sponichi Annex (2021年1月18日). 2023年6月25日閲覧。
  23. ^ 楽天・鈴木翔 3者連続三振で好救援「少しでも勇気を与えられたら」”. Sponichi Annex (2021年3月12日). 2023年6月25日閲覧。
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  42. ^ 【22日の公示】ヤクルト・中村、西武・源田らを登録 特例2022で抹消選手多数”. Sponichi Annex (2022年7月22日). 2023年6月25日閲覧。
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関連項目

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外部リンク

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