重水素化メタノール(じゅうすいそかメタノール、: Deuterated methanol)は、メタノール同位体置換体: isotopologue)である。メタノール中の水素原子(H)が同位体である重水素(D)に置換されている。重水素化メタノールは核磁気共鳴分光法で用いられる一般的な溶媒である。

重水素化メタノール
識別情報
CAS登録番号 811-98-3 チェック
PubChem 71568
ChemSpider 64640 チェック
EC番号 212-378-6
国連/北米番号 1230
ChEBI
バイルシュタイン 1733278
特性
化学式 CD4O
モル質量 36.0665 g mol−1
密度 0.888 g cm−3
融点

-98 °C, 175 K, -144 °F

沸点

65 °C, 338 K, 149 °F

熱化学
標準定圧モル比熱, Cpo 87.9 J K−1 mol−1
危険性
GHSピクトグラム 可燃性急性毒性(高毒性)経口・吸飲による有害性
GHSシグナルワード 警告(WARNING)
Hフレーズ H225, H301, H311, H331, H370
Pフレーズ P210, P233, P240, P241, P242, P243, P260, P261, P264, P270, P271, P280, P301+310, P302+352
引火点 11 °C (52 °F; 284 K)
関連する物質
関連物質 メタノール
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

1988年マックス・プランク電波天文学研究所によるクラインマン-ロウ星雲の観測によって、星間空間において初めて重水素化メタノールが検出された[1]

脚注

編集

出典

編集
  1. ^ Mauersberger, R.; Henkel, C.; Jacq, T.; Walmsley, C. M. (1988-04-01). “Deuterated methanol in Orion.”. Astronomy and Astrophysics 194: L1–L4. ISSN 0004-6361. https://ui.adsabs.harvard.edu/abs/1988A&A...194L...1M/abstract. 

関連項目

編集