都城志布志道路
都城志布志道路(みやこのじょうしぶしどうろ)は、宮崎県都城市の宮崎自動車道と接続する都城インターチェンジ (IC) から鹿児島県志布志市の志布志港(重要港湾・中核国際港湾)に至る総延長約40 キロメートル (km) の地域高規格道路である。
地域高規格道路 (無料) | |
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都城志布志道路 | |
地図 | |
路線延長 | 約40.0 km |
陸上区間 | 約40.0 km |
制定年 | 1994年(平成6年) |
開通年 | 2005年(平成17年) - |
起点 | 宮崎県都城市 (都城IC) |
主な 経由都市 |
鹿児島県曽於市 |
終点 | 鹿児島県志布志市 (志布志港) |
接続する 主な道路 (記法) |
E10 宮崎自動車道 E78 東九州自動車道 国道10号 国道269号 |
■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
1994年(平成6年)12月16日に計画路線に指定された。都城ICから五十町ICまでは国道10号のバイパスとして、その他の区間は宮崎県道・鹿児島県道のバイパスとして整備される。志布志IC - 志布志港ICを除き、[要検証 ]自動車専用道路で整備される。
概要
編集中核国際港湾に指定され飼料輸入を主体とする志布志港と、日本国内有数の食糧供給基地である都城・曽於地域を結ぶ地域高規格道路である。全線開通すれば都城市 - 志布志市間を40分で結ぶ予定である。2022年(令和4年)3月末現在は都城市の乙房ICから志布志市の志布志ICまでが開通している。
都城IC - 五十町IC間は国土交通省、その他の区間は宮崎県・鹿児島県がそれぞれ整備する。2013年(平成25年)度までに全区間が事業化されている。かつての国鉄志布志線と近接したルート[1]で計画された道路である。
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歴史
編集- 1994年(平成6年)12月16日 : 計画路線指定
- 2005年(平成17年)2月17日 : 末吉IC - 松山IC間開通
- 2008年(平成20年)2月15日 : 松山IC - 有明北IC間開通[2]。
- 2011年(平成23年)4月19日 : 五十町IC - 梅北IC間開通[3]。
- 2012年(平成24年)3月24日 : 平塚IC - 五十町IC間開通[4]。
- 2013年(平成25年)度 : 諏訪山IC(仮称) - 宮崎・鹿児島県境 - 末吉IC間事業化[5]。
- 2018年(平成30年)
- 2019年(平成31年)
- 2021年(令和3年)
- 2022年(令和4年)3月12日 : 乙房IC - 横市IC間開通[15]。
開通予定年度
編集インターチェンジなど
編集- IC番号欄の背景色が■である部分については道路が供用開始済みの区間を示している。また、施設名欄の背景色が■である部分は施設が供用開始されていない、または完成していないことを示す。なお、未開通区間の名称は仮称である。
- 英略字は右記に記載。IC : インターチェンジ
- 都城IC - 五十町IC : 国道10号 都城道路(I期・II期)
- 五十町IC - 梅北IC : 宮崎県道12号都城東環状線 都城東環状線
- 梅北IC - 金御岳IC : 宮崎県道109号飯野松山都城線 梅北工区
- 金御岳IC - 宮崎・鹿児島県境 : 宮崎県道109号飯野松山都城線 金御岳工区
- 宮崎・鹿児島県境 - 末吉IC : 鹿児島県道109号飯野松山都城線 末吉道路
- 末吉IC - 有明北IC : 鹿児島県道109号飯野松山都城線 末吉松山有明道路
- 有明北IC - 有明東IC : 鹿児島県道63号志布志福山線 有明道路
- 有明東IC - 志布志IC : 鹿児島県道63号志布志福山線 有明志布志道路
- 志布志IC - 志布志港IC : 鹿児島県道63号志布志福山線 志布志道路
IC 番号 |
施設名 | 接続路線名 | 起点から の距離 |
備考 | 所在地 | |||
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国道10号(宮崎方面) | ||||||||
3 | 都城IC | E10 宮崎自動車道 | 0.0 | 宮崎県 | 都城市 | |||
- | 高木IC | 国道10号(現道)[18][19] | 0.9 | 2024年度開通予定[16] 都城IC方面出入口[13] 道の駅都城に近接予定 | ||||
- | 都北IC | 市道 山野原前目線[18](都市計画道路 旭通線[19]) | 1.8 | 2024年度開通予定[16] 志布志方面出入口[13] | ||||
乙房IC | 県道45号御池都城線[18][19] | 5.7 | ||||||
横市IC | 市道 母智丘通線[18][19] | 8.7 | ||||||
平塚IC | 県道2号都城隼人線[18] | 11.5 | 道の駅たからべが近接(2.5km) | |||||
五十町IC | 国道10号(現道)[18] | 13.4 | ||||||
今町IC | 国道269号 | 14.9 | ||||||
梅北IC | 県道12号都城東環状線(現道) | 16.5 | ||||||
金御岳IC | 県道109号飯野松山都城線(現道) | 19.0 | ||||||
末吉IC | 県道71号垂水南之郷線 | 24.8 | 鹿児島県 | 曽於市 | ||||
松山IC | 県道110号塗木大隅線 | 29.0 | 道の駅松山が近接(2km) | 志布志市 | ||||
有明北IC | 県道63号志布志福山線 (現道) | 33.1 | ||||||
伊﨑田IC | 35.3 | |||||||
有明東IC | 県道63号志布志福山線(現道) | 37.4 | ||||||
志布志IC | E78 東九州自動車道 県道63号志布志福山線(現道) |
41.0 | 都城方面出入口[13] | |||||
- | 志布志港 | 44.2 | 2024年度開通予定[17] | |||||
志布志港臨港道路 |
整備路線名
編集都城道路
編集宮崎県都城市高木町の都城ICから同市五十町の五十町ICまでを結ぶ国道10号のバイパス道路である。都城志布志道路の一部を構成する。全線が自動車専用道路として建設される。2022年現在で乙房ICから五十町ICまでが開通している。
- 起点 : 宮崎県都城市高木町
- 終点 : 宮崎県都城市五十町
- 総延長 : 13.4 km[18]
- 規格 : 第1種第3級[18]
- 道路幅員 : 20.5 m[18]
- 車線数 : 暫定2車線(完成4車線)[18]
- 車線幅員 : 3.5 m
- 設計速度 : 80 km/h[18](暫定供用時は70 km/h)
都城東環状線
編集宮崎県都城市五十町から同市梅北町までを結ぶ宮崎県道12号都城東環状線のバイパス道路である。都城志布志道路の一部を構成する。2012年現在で五十町ICから梅北ICまでの全線が開通している。
梅北工区
編集宮崎県都城市梅北町の梅北ICから金御岳ICまでに至る宮崎県道109号飯野松山都城線のバイパス道路である。都城志布志道路の一部を構成する。梅北IC - 金御岳IC間(2.5 km)は2010年4月に事業着手し[23]、2018年2月3日に開通した[6]。
金御岳工区
編集宮崎県都城市梅北町の金御岳IC(仮称は諏訪山IC)から宮崎県と鹿児島県の県境までに至る宮崎県道109号飯野松山都城線のバイパス道路である。全長2.9 km。都城志布志道路の一部を構成する[24]。2021年3月28日に開通した[12]。開通後の一般道区間は、2023年10月2日に県道109号の指定を外れている[25]。
末吉道路
編集宮崎県と鹿児島県の県境から鹿児島県曽於市末吉町南之郷の末吉ICに至る鹿児島県道109号飯野松山都城線のバイパス道路である。都城志布志道路の一部を構成する。2021年3月28日に開通した[12]。開通後の一般道区間は、2022年3月29日に県道109号の指定を外れている[26]。
末吉松山有明道路
編集鹿児島県曽於市末吉町南之郷から同県志布志市有明町伊﨑田に至る鹿児島県道109号飯野松山都城線のバイパス道路である。都城志布志道路の一部を構成する。末吉ICから有明北ICまで全線が開通済みである。
2005年(平成17年)2月18日末吉ICから松山ICまでの区間(4.2 km)が暫定2車線で開通した。また、2008年(平成20年)2月15日に松山ICから有明北ICまでの区間(約4 km)も暫定2車線で開通した。
- 構造:第1種第3級
- 設計速度:80 km/h
- 車線数:4車線(暫定2車線)
有明道路
編集鹿児島県志布志市有明町伊﨑田にある鹿児島県道63号志布志福山線のバイパス道路である。都城志布志道路の一部を構成する。有明北ICから有明東ICまでの全線(4.3 km)が2018年3月4日に暫定2車線で開通。事業費は約120億円である[8]。
有明志布志道路
編集鹿児島県志布志市有明町伊﨑田の有明東ICから同市志布志町安楽の志布志ICに至る鹿児島県道63号志布志福山線のバイパス道路である。都城志布志道路の一部を構成する。2008年度に着工し、2021年2月27日に開通。事業費は93億円である[11]。
志布志道路
編集鹿児島県志布志市志布志町安楽の志布志ICから志布志港に至る鹿児島県道63号志布志福山線のバイパス道路である。都城志布志道路の一部を構成する。2011年度に事業化、4車線道路として整備される[27]。志布志ICに直結するかたちで高架区間となる1号橋および2号橋(町原大橋)を、志布志港側についても高架区間の3号橋(中宮大橋)および国道220号跨道橋で整備、1号橋・2号橋と3号橋・国道220号跨道橋の間は既存の一般道路(志布志市道町原弓場ヶ尾線)を拡幅するかたちで整備される。志布志港臨港道路との境界は国道220号跨道橋となる[28][29]。
2019年(平成31年)3月27日に国道220号跨道橋のうち都城方面行のみ(0.3 km)が開通した[10]。
- 延長:3.2 km
- 構造:第3種第2級
- 設計速度:60 km/h
車線・最高速度・料金
編集区間 | 車線 上下線=上り線+下り線 |
最高速度 | 有料/無料 |
---|---|---|---|
乙房IC - 今町IC | 2=1+1 (暫定2車線) |
70 km/h | 無料 |
今町IC - 金御岳IC | 4=2+2 | ||
金御岳IC - 志布志IC | 2=1+1 (暫定2車線) |
通過する自治体
編集脚注
編集- ^ ただし曽於市市街地、旧大隅町市街地は、それらの数 km東を通る
- ^ 都城志布志道路(松山IC~有明IC)の開通式 - 鹿児島県 2012年3月24日閲覧。
- ^ 五十町-梅北の3.2キロ開通 都城志布志道路 - asahi.com 2012年3月24日閲覧。
- ^ 『南日本新聞』 2012年3月25日付 13面(平塚-五十町が開通)
- ^ 平成25年度国土交通省関係予算概要 (PDF) (国土交通省九州地方整備局2013年5月15日発表、同年5月16日閲覧)
- ^ a b “梅北-金御岳、来年2月開通 都城志布志道路”. 宮崎日日新聞 (2017年11月22日). 2017年11月22日閲覧。
- ^ 重畠修一「梅北-金御岳 来年2月開通 都城志布志道路」『南日本新聞』2017年11月22日付25面。
- ^ a b 浦牛原健「有明北-東 3月4日開通 高規格道 北薩トンネルは25日」『南日本新聞』2017年11月29日付26面。
- ^ “国道10号都城道路(横市IC〜平塚IC) 平成31年3月17日(日)16時に開通!!” (PDF). 国土交通省九州地方整備局 宮崎河川国道事務所 (2019年2月1日). 2019年2月1日閲覧。
- ^ a b 都城志布志道路「志布志道路」の一部暫定供用について - 志布志市公式ウェブサイト
- ^ a b 有田佳織「都城志布志道路 有明東-志布志が開通」『南日本新聞』2021年2月28日24面(インターネット配信記事の見出しは「有明東-志布志間3.6キロが開通 地域高規格・都城志布志道路」)
- ^ a b c 野村圭「県境区間5.8キロ開通 都城志布志道 7割超で直通利用」『南日本新聞』2021年3月29日付26面(インターネット記事は同月28日配信、見出しは「都城志布志道路、金御岳-末吉が開通 宮崎、鹿児島の県境結ぶ」)
- ^ a b c d “地域高規格道路都城志布志道路が新たに2区間(L=9.4km)開通します!” (PDF). 宮崎県・鹿児島県 (2020年11月17日). 2021年2月20日閲覧。
- ^ “来年3月28日開通 都城志布志道 金御岳-末吉”. 宮崎日日新聞. (2020年11月17日) 2020年11月17日閲覧。
- ^ “「都城志布志道路」乙房IC〜横市IC間が 令和4年3月12日(土)に開通! 〜物流・雇用促進・医療活動等を支援します〜” (PDF). 国土交通省九州地方整備局 宮崎河川国道事務所 (2022年1月28日). 2022年1月28日閲覧。
- ^ a b c “「都城志布志道路」都城IC〜乙房IC(仮称)間が 令和6年度に開通します 【都城志布志道路が九州縦貫自動車道と東九州自動車道を繋ぎます】” (PDF). 国土交通省九州地方整備局 宮崎河川国道事務所 (2021年11月12日). 2021年11月12日閲覧。
- ^ a b “都城志布志道路が来年度中に全線開通 都城-志布志港は40分短縮”. 南日本新聞 (2023年12月5日). 2023年12月5日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k 国道10号都城道路パンフレット (PDF) 国土交通省 九州地方整備局 宮崎河川国道事務所(2023年5月15日閲覧)
- ^ a b c d 都城市都市計画道路図 都城市土木部都市計画課、2017年4月(2020年12月28日閲覧)
- ^ 都城志布志道路の概要を紹介します - 都城市. 2022年4月22日更新, 2023年5月15日閲覧.
- ^ 地域高規格道路 都城志布志道路 都城東環状線(今町工区) (PDF) - 宮崎県公式ウェブサイト 2020年12月28日閲覧。
- ^ 事前評価シート(梅北工区) (PDF) (宮崎県ウェブサイト、2020年12月28日閲覧)
- ^ 「都城志布志道路」梅北-諏訪山を整備へ - 宮崎日日新聞 2012年3月25日閲覧。
- ^ 事前評価シート(金御岳工区) (PDF) (宮崎県ウェブサイト「平成24年度第1回公共事業評価委員会審議録」、2012年11月7日開催、同年12月5日更新。2019年5月27日閲覧)
- ^ 「令和5年宮崎県告示第711号 道路の区域の変更」「令和5年宮崎県告示第713号 道路の区域の変更」『宮崎県公報』宮崎県、第446号、2023年10月2日 pp.1-2
- ^ 「令和4年鹿児島県告示第308号 道路の区域の変更」『鹿児島県公報』鹿児島県、第298号、2022年3月29日 p.10
- ^ 鹿児島県 土木部 道路建設課 鹿児島県の高速交通ネットワークの整備について~地域高規格道路 都城志布志道路の整備効果~『道路行政セミナー』2017年4月号、 一般財団法人 道路新産業開発機構
- ^ ⑬志布志道路 令和4年11月(工事中)(鹿児島県志布志市志布志町)【事業主体:鹿児島県大隅地域振興局】『九州技報』2023年3月号、一般社団法人九州地方計画協会
- ^ 令和2年第4回志布志市議会定例会会議録 p.178 2020年11月30日の志布志市議会における下平晴行志布志市長の発言。
参考
編集- 再評価結果(平成24年度事業継続箇所)事業名・地域高規格道路 都城志布志道路 一般国道10号 都城道路(Ⅱ期) (PDF) - 国土交通省道路局国道・防災課
関連項目
編集外部リンク
編集- 都城志布志道路の概要 - 宮崎県都城市ホームページ
- 都城志布志道路(志布志市ポータルサイト)
- 都城道路 宮崎河川国道事務所 - 国土交通省 九州地方整備局 宮崎河川国道事務所
- 国道10号(都城志布志道路)都城道路 - 国土交通省 九州地方整備局
- 国道10号(都城志布志道路)都城道路(II期) - 国土交通省 九州地方整備局
- 国道10号(都城志布志道路)都城道路(II期) - 国土交通省 九州地方整備局 事業評価監視委員会