遺墨 (松本清張)

松本清張の短編小説

遺墨』(いぼく)は、松本清張短編小説。『清張短篇新集』第11話として『小説新潮1979年3月号に掲載され、1979年12月に短編集『隠花の飾り』収録の1作として、新潮社より刊行された。

遺墨
作者 松本清張
日本の旗 日本
言語 日本語
ジャンル 短編小説
シリーズ 隠花の飾り
発表形態 雑誌掲載
初出情報
初出小説新潮1979年3月
出版元 新潮社
刊本情報
収録 『隠花の飾り』
出版元 新潮社
出版年月日 1979年12月5日
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1986年にテレビドラマ化されている。

あらすじ

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速記者の向井真佐子は、その正確な速記が哲学者の呼野信雄に気に入られ、以後呼野の指名を受けるようになった。呼野は哲学の業績と同時に、東洋美術に関する平明なエッセイを書き、人気を博していた。真佐子は呼野から、速記だけでなく自宅で仕事を手伝ってもらえないかと依頼され、呼野の専従となった。呼野夫人は、夫の仕事に関心が薄く、世話もあまりしていないことがわかった。呼野は真佐子に心楽しそうに仕事を教えた。二人の間に愛情が生まれ、やがて外で密会を重ねるようになった。

一年ほどして呼野は自宅で倒れた。死を覚悟した呼野は真佐子を枕元に呼び、これまでのお礼・遺産分けとして、短文と墨絵による画帖を渡した。それで呼野が息をひきとっていたら、真佐子には美しい追憶が残されるはずであった。が…。

テレビドラマ

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松本清張サスペンス 隠花の飾り
遺墨
ジャンル テレビドラマ
原作 松本清張『遺墨』
脚本 岩間芳樹
監督 河野宏
出演者 大滝秀治
岸田今日子ほか
製作
制作 関西テレビ
放送
放送国・地域  日本
放送期間1986年6月9日
放送時間22:00 - 22:54
放送枠関西テレビ制作・月曜夜10時枠の連続ドラマ
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1986年6月9日関西テレビ制作・フジテレビ系列(FNS)の「松本清張サスペンス 隠花の飾り」(22:00-22:54)の1作として放映。視聴率11.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)[1]

キャスト
スタッフ
関西テレビ制作・フジテレビ系列 松本清張サスペンス・隠花の飾り
前番組 番組名 次番組
箱根初詣で
(1986.6.2)
遺墨
(1986.6.9)
お手玉
(1986.6.16)

出典

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  1. ^ 林悦子『松本清張映像の世界 霧にかけた夢』(2001年、ワイズ出版