遠賀タクシー
株式会社遠賀タクシー(おんがタクシー)は、福岡県遠賀郡遠賀町に本社を置いていたタクシー事業者。
種類 | 株式会社 |
---|---|
本社所在地 |
日本 〒811-4303 福岡県遠賀郡遠賀町大字今古賀470番地 北緯33度50分47.4秒 東経130度39分53.4秒 / 北緯33.846500度 東経130.664833度座標: 北緯33度50分47.4秒 東経130度39分53.4秒 / 北緯33.846500度 東経130.664833度 |
設立 | 1968年(昭和43年)5月11日 |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 8290801011110 |
事業内容 |
一般乗用旅客自動車運送事業 一般乗合旅客自動車運送事業 一般貸切旅客自動車運送事業 介護保険法に基づく訪問介護事業及び介護予防訪問介護事業 ホームヘルパー育成のための研修及び育成に関する業務 |
代表者 | 破産管財人 田村一巳[1] |
外部リンク | http://zocworld.co.jp/ |
特記事項:2020年6月4日破産手続開始決定。 |
概要
編集ハイヤーで独自の料金システム「ZOC」を採用していた。2013年1月に営業区域外で営業していたとして、九州運輸局から事業許可取り消し処分を受けたが、遠賀タクシーはこれを不服として事業許可取り消し処分の取り消しを提訴し、事業許可取り消し処分の取り消しは受けたが、以降の業績は悪化[2]。
福岡地裁小倉支部に民事再生法の適用を2018年1月31日に申請、保全命令を受けたが、2020年5月1日に、福岡地裁小倉支部より「再生計画が遂行される見込みがない」として再生手続廃止の決定を受けた[2]。同年6月4日に福岡地裁小倉支部より破産手続開始決定を受けた[1]。
遠賀タクシーは2021年3月31日に法人格が消滅した。
ZOC
編集同社が導入していた新料金システムZOCはZone Controller Cabの略で、ゾックと読む。初乗り1000円で、6km走行または15分経過のいずれか早い時点ごとに1000円が加算される距離制・時間制併用型となっていた。メーターの表示画面とアラームで料金加算のタイミングを乗客が事前に知ることができ、深夜早朝割増や迎車料金はないが身体障害者手帳の提示により1割引の福祉割引が受けられていた。同地域の他社は初乗り1.6kmまで650円、以降330mごとに80円加算する運賃体系であり、乗車距離が2kmを超えるとほとんどの場合他社より安くなっていた。2代目社長の木原圭介が発案、タクシーでの実施を目指したが、他社との兼ね合いなどの理由によりハイヤー限定で申請。2008年3月26日に国土交通省九州運輸局より1年間限定で運賃の認可を受けた[3]が、経済産業省によるメーターの認可が難航し、実際に新料金で運行を開始したのは2009年2月下旬となった。運賃認可の延長は認められず、遠賀タクシーは認可が切れた2009年3月26日以降も運行を続けていると報じられていた[4][5]が、2011年1月に運賃申請が認められた[6]。
コミュニティバス(撤退)
編集岡垣町のコミュニティバスである、岡垣町コミュニティバス「ふれあい」の一部路線をコミュニティバス開始当初より運行していたが、現在は運行事業者からは外れている。
コミュニティバスを名乗っているが、遠賀タクシーが運行していた車両は10人乗りジャンボタクシーであり、乗合バスではなく乗合タクシーに該当する。
テレビ番組
編集- 日経スペシャル ガイアの夜明け タクシーサバイバル~大不況時代を走り抜け~(2009年4月7日、テレビ東京)[7]。- 「ZOC」を取材。
脚注
編集- ^ a b 追報:(株)遠賀タクシー(福岡)/破産手続き開始決定JC-net. 2020年6月19日
- ^ a b 追報:(株)遠賀タクシー(福岡)/民事再生廃止 包括的禁止命令JC-net. 2020年5月19日
- ^ 2008年3月26日付西日本新聞夕刊(2009年4月10日閲覧)
- ^ 2009年3月27日付毎日新聞西部版朝刊(2009年4月10日閲覧)
- ^ テレビ東京ガイアの夜明け 2009年4月7日放送
- ^ 割安タクシー再び認可 福岡の2社、実績上げ規制外に~2011年1月15日付asahi.com(2011年12月17日閲覧)。
- ^ タクシーサバイバル~大不況時代を走り抜け~ - テレビ東京 2009年4月7日