貫入岩(かんにゅうがん、: intrusive rock)は、火成岩の一種。バソリスラコリス英語版(餅盤)、ダイク(岩脈)シル(岩床)岩頸(火山の首)など、マグマが地表に現れることなく、地殻内に貫入して固結することによって形成されるものをいう[1]。「迸入岩」とも呼ばれる[2]深成岩は貫入岩の一種である。花崗岩閃長岩閃緑岩斑糲岩などが含まれる。

深成岩の分類のためのQAPF図
米国ワイオミング州の「デビルズタワー」。岩頸であり、周囲の柔らかい岩にマグマが貫入し、その後の侵食によりこの部分(火道)のみが残ったもの。石質は主に、火山岩に比べて石基部分の結晶が大きい斑岩

典型的な貫入岩は深成岩であり、基本的には火山岩の対になるが、貫入岩体最上部で地表に近いものは急速に冷やされ火山岩(噴出岩)と変わらない組成になり、この部分は貫入岩体の一部であっても、貫入岩に含めないことがある。岩頸は火山岩質もしくは半深成岩質、また比較的浅い地下での貫入によってできるダイク、シルは半深成岩質のことが多い[3] [4]

分類

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特徴

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ユタ州ハウスレンジのノッチピーク近くの高度に変態した白黒の縞模様の母岩(カンブリア炭酸塩岩)との貫入岩(ピンクのノッチピークモンゾナイト)(部分的に堤防として)

オカレンス

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さまざまな種類の火成岩の侵入を示す図
 
アメリカ合衆国、アラスカ州バラノフ島のカントリーロックに堤防が侵入

関連項目

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参考文献

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  1. ^ 貫入岩 [かんにゅうがん]”. JOGMEC石油・天然ガス資源情報ウェブサイト. 2021年2月13日閲覧。
  2. ^ 貫入岩』 - コトバンク
  3. ^ Intrusive Rocks: Intrusive rocks, accessdate: March 27, 2017.
  4. ^ Britannica.com: intrusive rock | geology | Britannica.com, accessdate: March 27, 2017.