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「豊田市民の誓いのうた」(とよたしみんのちかいのうた)は、日本愛知県豊田市で2018年(平成30年)に作成された憲章歌である。歌詞は1978年(昭和53年)3月に採択された市民憲章「豊田市民の誓い」の条文に拠る。作曲は若渚[2]

豊田市民の誓いのうた

憲章歌の対象
豊田市

作詞 「豊田市民の誓い」より(1978年3月[1]
作曲 若渚[2]2018年[2]
採用時期 2018年3月4日
言語 日本語
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解説

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映像外部リンク
  豊田市民の誓いのうた体操 - YouTube(豊田市公式YouTubeチャンネル)

前史

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豊田市の前身に当たる西加茂郡挙母町(ころもちょう)では野口雨情の作詞、藤井清水の作曲による町民音頭「挙母音頭」や新民謡「拳母小唄」が作成されていた[3][4]。拳母町が1951年(昭和26年)に拳母市として市制施行したのち、1958年(昭和33年)には西條八十を審査委員に迎えて拳母市歌制定委員会を立ち上げ8月に「拳母音頭」および「拳母小唄」(いずれも戦前の楽曲とは同名異曲)を選定したが[5]、翌年より市内に本社を置くトヨタ自動車から採った「豊田市」へ市名を変更したことに伴いこの2曲は事実上の立ち消えとなってしまった。

1970年(昭和45年)9月、改めて服部龍太郎を審査委員に迎えて市名変更前に作成した2曲に代わる市民音頭「豊田音頭」と新民謡「豊田小唄」が選定され[6]三沢あけみの歌唱でメッカレコード・パックがシングル盤規格品番:MXA-1013)を製造したものの、恒常的な市歌は作成されないまま現在に至っている[注 1]。全国の中核市において市歌を制定していない自治体は豊田市の他に、1952年(昭和27年)制定の「富山市民の歌」が2005年(平成17年)の新設合併で失効・廃止扱いとなった富山市のみであった。

豊田市民の誓い

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条文が「誓いのうた」の原詞に採られている豊田市の市民憲章「豊田市民の誓い」は豊田市が近隣町村を合併して市域を拡大したこと、並びに自動車産業の成長に合わせて市内への転入者が増加し、新たなコミュニティ形成の意識が生じたことを受けて1978年(昭和53年)3月に採択された[1]

「市民の誓い」採択後は市内の行事や会合での唱和が推奨され、1999年(平成11年)には市民憲章運動推進第34回全国大会が豊田市で開催されている[1]

「誓いのうた」作成

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2018年(平成30年)3月4日に「市民の誓い」採択40周年を記念してシンポジウムが開催され、その席上で市内を拠点に活動し「全盲の歌姫」として知られるシンガーソングライターの若渚が条文に旋律を付けた「豊田市民の誓いのうた」が発表された[2][注 2]

豊田市の公式サイト上に「誓いのうた」の紹介は掲載されていないが、市のYouTubeチャンネルでは2019年(平成31年)4月より「誓いのうた」をBGMに使用した「豊田市民の誓いのうた体操」の動画を公開している。作曲者の若渚は「誓いのうた」作成やローカルタレントとしての活動を評価され、2020年(令和2年)度の豊田文化新人賞を受賞した[7]

参考文献

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  • 大財日出徳 編『三河鉄道沿線名所と伝説』(三河鉄道、1936年) NCID BA63107421
  • 豊田市役所市史編集係 編『豊田市のおいたち』(豊田市役所、1961年) NCID BA34025979
  • 中村為文『繭の中で 愛知蚕糸界の歴史と群像』(中日出版社、1980年) NCID BN08291605
  • 豊田市教育委員会、豊田市史編さん専門委員会 編『豊田市史』年表(豊田市役所、1982年) NCID BN02597001

脚注

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注釈

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  1. ^ 豊田市は平成の大合併で2005年(平成17年)4月1日に近隣の4町2村を編入合併したが、豊田加茂合併協議会では市歌の制定に関する明文の取り決めは行われておらず、市花のヒマワリと市木のケヤキを「豊田市の制度に統一する」ことと旧町村のシンボルを各地域(支所管内)で個別に継承することが定められたのみであった。
  2. ^ 愛知県では豊田市の他に東海市蒲郡市豊橋市が憲章歌を作成しており、このうち東海市は1978年(昭和53年)制定の「東海市市民憲章歌」が恒常的な市歌に準じた扱いを受けている点が豊田市の「誓いのうた」と共通する。

出典

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  1. ^ a b c 豊田市民の誓い”. 豊田市役所. 2025年1月13日閲覧。
  2. ^ a b c d “目標はパラリンピック 「全盲の歌姫」豊田の上田さん”. 中日新聞. (2023年6月1日). https://www.chunichi.co.jp/article/700952 2025年1月13日閲覧。 
  3. ^ 大財(1936), pp264-265
  4. ^ 中村(1980), pp96-97
  5. ^ 市史編集係(1961), p73
  6. ^ 市史年表(1982), p601
  7. ^ 2020年度 助成・表彰対象者”. 豊田信用金庫. 2025年1月13日閲覧。

関連項目

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