西舘昂汰

福岡県筑紫野市出身のプロ野球選手

西舘 昂汰(にしだて こうた、2001年6月9日 - )は、福岡県筑紫野市吉木[2]出身のプロ野球選手投手)。右投右打。東京ヤクルトスワローズ所属。

西舘 昂汰
東京ヤクルトスワローズ #14
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 福岡県筑紫野市
生年月日 (2001-06-09) 2001年6月9日(23歳)
身長
体重
189 cm
94 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2023年 ドラフト1位
年俸 1600万円(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴

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プロ入り前

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吉木小学校筑紫野中学校を経て[3]進学した筑陽学園高等学校では3年春の第91回選抜高等学校野球大会、夏の第101回全国高等学校野球選手権大会に出場した[4]。選抜大会ではリリーフで2試合に登板した。選手権大会では初戦の作新学院戦で先発登板したが延長戦で敗れた。高校では進藤勇也と同学年。

高校卒業後は専修大学へ進学。野球部では1・2年次までは成績を残せなかったが、3年次に臨時コーチとして指導に当たっていた同校OBの崔一彦の教えを受けて才能が開花[5]、3年秋のリーグ戦で最優秀投手に選出された[6]東都大学野球リーグ(2部)通算で 11勝6敗、防御率1.69[7]

2023年10月26日に開催されたドラフト会議にて、1巡目で武内夏暉の抽選を外した東京ヤクルトスワローズから外れ1位で指名された[8]。11月20日、契約金9000万円、年俸1600万円で契約に合意した(金額は推定)[1]。背番号は14[1]。担当スカウトは中西親志[9][10]

ヤクルト時代

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2024年、1月の新人合同自主トレーニング期間中に上半身のコンディション不良により別メニュー調整となり[11]、ノースローでの調整が続き、3月になってからキャッチボールを再開した[12]。6月9日の埼玉西武ライオンズとの二軍戦で実戦デビューを果たし、1回を1安打無失点に抑えた[12]。8月13日の二軍戦以降登板がなく、9月に右肘内側側副靱帯再建術(トミー・ジョン手術)を受けた[13]。同年は二軍で5試合登板、1勝1敗、防御率5.00でシーズンを終えた[13]。同年10月26日、翌年の支配下契約を結ばないことが通知され、併せて育成契約を打診された[14]

選手としての特徴・人物

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最速152km/hの直球を投げる[1]。変化球はキレのあるフォークが武器[15]。他にはカーブ、曲がり幅の大きいスライダー[8]カットボール[16]スプリットシュート[17]。非常にタフな選手でもある[18]

自身と同年のドラフトで読売ジャイアンツから1位指名を受けた西舘勇陽とは同姓だが血縁関係はない。ネットなどでは“じゃないほうの西舘”と言われたため、悔しい思いをしていたという[19][15]

詳細情報

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背番号

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  • 14(2024年 - )

脚注

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  1. ^ a b c d 【ヤクルト】ドラフト1位・西舘昂汰が仮契約 大谷を参考に160キロ目指す「160キロはピッチャーのロマン」」『スポーツ報知』2023年11月20日。2024年1月30日閲覧
  2. ^ 【西舘昂汰選手がドラフト1位指名!】」『筑紫野市Facebook』2023年10月27日。2023年11月2日閲覧
  3. ^ ドラフト1位の西舘選手が出身学校を訪問」『筑紫野市』2023年11月2日。2023年11月2日閲覧
  4. ^ 【福岡】筑陽学園、春夏連続出場 西舘が160球&10K完投「終盤は気持ちで」」『スポニチ Sponichi Annex』2019年7月30日。2023年10月26日閲覧
  5. ^ 【野球】NPBドラフト1位まで生んだ韓国発“イルオンマジック”の秘密に迫るデイリースポーツ 2023年12月8日配信
  6. ^ 西舘 昂汰(投手、専大)」『西スポWEB OTTO!』2023年10月23日。2023年10月26日閲覧
  7. ^ 【ドラフト】ヤクルト1位の専大・西舘昂汰がさっそく抱負「新人王と防御率のタイトルを取りたい」」『サンスポ』2023年10月26日。2023年10月26日閲覧
  8. ^ a b 【ドラフト会議】ヤクルトが外れ1位で専大・西舘昂汰を指名 1メートル88の長身、152キロ右腕」『スポーツニッポン』2023年10月26日。2024年1月30日閲覧
  9. ^ ヤクルトの選手寮寮長に中西親志氏が就任へ! 8年間アマスカウト担当でドラ1右腕・西舘ら担当」『サンスポ』2023年12月24日。2024年10月26日閲覧
  10. ^ 大学倶楽部・専修大:東京ヤクルトスワローズが指名あいさつ ドラフト1位 野球部 西舘昂汰投手」『毎日新聞』2023年11月13日。2024年10月26日閲覧
  11. ^ 【ヤクルト】ドラフト1位西舘昂汰 上半身のコンディション不良でノースロー調整」『日刊スポーツ』2024年1月21日。2024年6月16日閲覧
  12. ^ a b ヤクルトD1位・西舘昂汰が実戦デビュー 23歳の誕生日に快投 最速149キロで1回無失点」『サンケイスポーツ』2024年6月9日。2024年6月16日閲覧
  13. ^ a b ヤクルト・西舘昂汰、トミー・ジョン手術 退院後は復帰を目指しリハビリ」『サンケイスポーツ』2024年9月22日。2024年9月22日閲覧
  14. ^ 来季の契約について」『東京ヤクルトスワローズ』2024年10月26日。2024年10月26日閲覧
  15. ^ a b 勝部晃多「【ドラフト】ヤクルト1位専大の西舘昂汰が“じゃない方”から脱却宣言「柳田選手から三振を」」『日刊スポーツ』2023年10月26日。2023年10月26日閲覧
  16. ^ 「最速152キロ」専修大の大型右腕・西舘昂汰がドラフト戦線に浮上」『BASEBALL KING』2023年5月14日。2023年10月26日閲覧
  17. ^ 西舘昂汰」『週刊ベースボールONLINE』。2023年10月26日閲覧
  18. ^ 勝部晃多「【ドラフト】ヤクルト1位は専大・西舘昂汰 力強い直球とキレあるフォークに定評の本格派右腕」『日刊スポーツ』2023年10月26日。2023年10月26日閲覧
  19. ^ 【ドラフト】ヤクルトは最速152キロ右腕を外れ1位で指名 専大・西舘昂汰との交渉権を獲得」『スポーツ報知』2023年10月26日。2023年10月26日閲覧

関連項目

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外部リンク

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