西尾市立図書館おもちゃ館
西尾市立図書館おもちゃ館(にしおしりつとしょかんおもちゃかん)は、愛知県西尾市亀沢町474番地にある児童館。旧称は岩瀬文庫児童館(いわせぶんこじどうかん)。西尾市立図書館や西尾市岩瀬文庫と同一敷地内にある。
西尾市立図書館おもちゃ館 | |
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情報 | |
旧名称 | 岩瀬文庫児童館 |
用途 | 児童館 |
設計者 | 西原吉治郎 |
構造形式 | 木造、桟瓦葺[1] |
建築面積 | 57 m² [1] |
階数 | 平屋建て[1] |
竣工 | 1925年(大正14年)頃[1] |
開館開所 | 1986年(昭和61年)12月20日 |
所在地 |
〒445-0847 愛知県西尾市亀沢町474番地 |
座標 | 北緯34度52分26.1秒 東経137度03分12.3秒 / 北緯34.873917度 東経137.053417度座標: 北緯34度52分26.1秒 東経137度03分12.3秒 / 北緯34.873917度 東経137.053417度 |
文化財 | 登録有形文化財 |
指定・登録等日 | 1999年(平成11年)6月7日 |
歴史
編集児童館
編集1925年(大正14年)頃、建築家西原吉治郎の設計により、岩瀬文庫の児童館として建築された[2]。学校以外の児童向け施設としては日本でも最初期の施設であり[3]、日本初の児童館とされることもある[4]。1980年(昭和55年)には日本建築学会が刊行した『日本近代建築総覧 各地に遺る明治大正昭和の建物』に掲載された[4]。
おもちゃ館
編集児童館は西尾市立図書館を訪れる児童のために開放されていたが、あまり利用されていなかったという[5]。西尾市は1986年度に約1000万円の予算をかけて児童館を改修し[5]、1986年(昭和61年)12月20日におもちゃ館が開館した[5][6]。1985年(昭和60年)には西尾市幸町で洋品店を経営する鳥居亥四郎が、西尾市に対して全国の郷土玩具860点を寄贈していた[6]。このうち約350点が展示されており、玩具は一定期間ごとに交換されるという[6]。
1999年(平成11年)6月7日には、西尾市岩瀬文庫書庫と共に国の登録有形文化財に登録された[1]。2003年(平成15年)には外壁のペンキの塗り替えが行われた[4]。2006年(平成18年)時点では子どもの室内遊技場として使用されていたが[4]、現在は耐震化などのために長期休館中である。
建築
編集建物は木造平屋建て桟瓦葺の小規模な洋風建築である[1]。窓台の高さなどは子どもに合わせて低く設計されている[3][4]。腰壁にはモルタルが塗られ、西尾城城主の家紋などが入った古瓦がはめ込まれている[3][4]。外壁はコロニアル様式の下見板張りであり、日本におけるこの様式の典型例とされる[3]。
脚注
編集- ^ a b c d e f “西尾市立図書館おもちゃ館(旧岩瀬文庫児童館)”. 国指定文化財等データベース(文化庁). 2015年8月5日閲覧。
- ^ “西尾市岩瀬文庫書庫・西尾市立図書館おもちゃ館(旧岩瀬文庫児童館)”. 文化財ナビ愛知. 2015年8月5日閲覧。
- ^ a b c d 「西尾市立図書館おもちゃ館(旧岩瀬文庫児童館)」 『西尾市文化財図録 二集』p.32
- ^ a b c d e f 「西尾市立図書館おもちゃ館(旧岩瀬文庫児童館)」『西尾市の近代化遺産』p.3
- ^ a b c 「全国各地の玩具展示 20日にオープン 西尾市おもちゃ館」『東海愛知新聞』1986年12月12日
- ^ a b c 「ちびっ子らに好評 西尾 おもちゃ館オープン」『東海愛知新聞』1986年12月21日
参考文献
編集- 『西尾市文化財図録 二集』西尾市教育委員会、2004年
- 『西尾市の近代化遺産』西尾市教育委員会、2006年
外部リンク
編集- おもちゃ館 西尾市立図書館