藍色(あいいろ)は、のひとつ。植物であるに由来する色素を由緒とする色である。インディゴインジゴ、英: indigo)も同様。

藍色
あいいろ
 
16進表記 #234794
RGB (35, 71, 148)
CMYK (99, 80, 13, 0)
HSV (221°, 76%, 58%)
マンセル値 6.9PB 3/10.3
備考 これはそれぞれ
一例にすぎない
表示されている色は一例です
藍色JIS慣用色名
  マンセル値 2PB 3/5
藍色(日本の伝統色)
 
16進表記 #165e83
RGB (22, 94, 131)
表示されている色は一例です
Indigo (webcolor)
  16進表記 #4B0082
で染めた木綿の浴衣地。
インディゴで染められたジーンズ生地

純粋な藍の色は、わずかに緑みがかった青である(少し浅く染めると、図示した色に近い)。しかし、藍色(インディゴ)は虹の7色の1つとして挙げられることが多く、その場合は、紫がかった青のことである。ウェブカラーのインディゴには、もっと紫に近い色が採用されている。

しかし、日本の伝統的な色としての「藍色」は、藍のみで染めた色ではなく、藍に少量の黄の染料を加え、緑がからせたものを指す。

藍のみで染めた色の伝統的な呼び名は、(はなだ。花田と書くことも)だともいう。しかし、縹は通常は、露草色(ツユクサの花で染めた色)とも言われる、薄い青色である。

藍の色料

編集

藍あるいはインディゴは青藍を呈する色料である。多くは着色のために染料、または顔料として用いる。

文政年間に外国から輸入された顔料である紺青はベロ藍と呼ばれた。歌川広重葛飾北斎浮世絵に見られる鮮やかな藍色は、インディゴではなくこのベロ藍によるものである。

藍色に関する事項

編集
  • 上代の藍色は、色止めとして下地をキハダ等で黄色く染めていたため、がかった色だった可能性がある。
  • 「出藍の誉れ」、「青は藍より出でて藍より青し」というがある。ともに弟子の方が師匠の能力や技量・知識を追い越す、優れているという意味。

近似色

編集

脚注

編集
  1. ^ ジャパンブルー”. 藍の情報サイト. 一般社団法人 日本フードアナリスト協会. 2019年6月22日閲覧。
  2. ^ 調査研究本部 丸山淳一. “北斎も広重も愛した藍…ジャパンブルーの意外な歴史”. 一読売新聞. 2023年12月7日閲覧。

参考文献

編集

関連項目

編集