薬師寺道代
薬師寺 道代(やくしじ みちよ、1964年5月3日 - )は、日本の政治家、医学者、医師。学位は博士(医学)(1996年)。本名は齋藤 道代[1](さいとう みちよ)。
薬師寺 道代 やくしじ みちよ | |
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生年月日 | 1964年5月3日(60歳) |
出生地 | 日本 福岡県久留米市 |
出身校 |
東京女子医科大学医学部卒業 九州大学大学院医学系学府 専門職学位課程修了 |
前職 |
医師 愛知みずほ大学大学院特任教授 |
所属政党 |
(みんなの党→) (無所属(無所属クラブ)→) 自由民主党 |
称号 |
博士(医学)(1996年) 医療経営・管理学修士(専門職) (九州大学・2005年) 医学士 (東京女子医科大学・1989年) |
公式サイト | 薬師寺道代(やくしじみちよ)WebSite |
選挙区 | 愛知県選挙区 |
当選回数 | 1回 |
在任期間 | 2013年7月29日 - 2019年7月28日 |
来歴
編集生い立ち
編集福岡県久留米市出身[2]。父親は、医師で久留米大学の学長を務めた薬師寺道明[3]。福岡教育大学附属久留米小学校、福岡教育大学附属久留米中学校、福岡県立修猷館高等学校を経て、1989年に東京女子医科大学医学部を卒業し、医学士の称号を取得。同年に医師免許を取得。1996年に博士(医学)の学位を取得した[4]。
2003年、愛知みずほ大学大学院の特任教授に就任。また、内閣官房構造改革特別区域推進本部において評議員を2003年から2010年まで務めた。また、九州大学の大学院に進学し、医学系学府の医療経営・管理学専攻を2005年に修了し、医療経営・管理学修士(専門職)の学位を取得した[4]。同年、NPO法人からだとこころの発見塾理事に就任[4]。
政治家として
編集2010年の第22回参議院議員通常選挙に愛知県選挙区からみんなの党公認で出馬するも、次点の4位で落選。2011年の愛知県知事選挙にみんなの党公認で出馬するも、4位で落選。
2013年の第23回参議院議員通常選挙に愛知県選挙区からみんなの党公認で出馬し、3位で初当選した[5]。
2014年11月28日、みんなの党が解党。同年12月18日、水野賢一らが設立した院内会派無所属クラブに参加した。2016年、無所属クラブの会派代表に就任。2017年11月1日に行われた首班指名選挙では安倍晋三に票を投じた[6]。
改選を迎える2019年の第25回参議院議員通常選挙に対しては、自由民主党に入党の上、薬師寺の出身地である福岡県選挙区から出馬する可能性が一部報道で取り沙汰されたが薬師寺はこれを否定した[7]。また、2019年2月19日、自民党の岸田文雄政調会長と甘利明選対委員長が国会内で会談し、甘利は、同年夏の参院選広島県選挙区に向けて現職の溝手顕正のほか2人目を擁立する考えを岸田に述べ、理解を求めた。このとき、広島県選挙区の2人目の候補者として、広島県議会議員の河井案里とともに薬師寺の名前が挙がった[8][注 1]。
2019年2月6日、愛知2区を地盤とする田畑毅衆議院議員が準強制性交容疑で刑事告訴される。田畑は3月1日に辞職[9]。これにより薬師寺は田畑の後任を狙うこととなった[10]。
同年5月18日、薬師寺は記者会見し、自民党に入党の上、参院選には立候補せず、次期衆院選に愛知2区からの立候補を目指すことを正式に表明した[11]。 同年6月14日、薬師寺の入党が了承された[12]。7月28日をもって参議院議員を任期満了で退任。
2021年1月下旬、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い本業の医師としての活動に専念するため衆議院議員総選挙の立候補を取りやめることを決断し、自民党愛知県連会長の藤川政人に意向を伝えた。2月3日、報道各社が出馬取りやめの経緯等を報じた[13][14]。
2024年10月27日執行の第50回衆議院議員総選挙では、自民党比例九州ブロック単独第28位で擁立されたが[15]、落選。
政策・主張
編集憲法
編集- 9条改憲について、2013年の毎日新聞社のアンケートで「改正して、自衛隊の役割や限界を明記すべき」と回答[17]。「憲法9条を改正して、自衛権を明記し、国防軍の保持を規定すべきだ」との問題提起に対し、2013年の朝日新聞社のアンケートで「どちらとも言えない」と回答[16]。
外交・安全保障
編集- 「集団的自衛権を行使できるよう、憲法解釈を見直すべきだ」との問題提起に対し、2013年の毎日新聞社のアンケートで「賛成」と回答[17]。
- 「他国からの攻撃が予想される場合には先制攻撃もためらうべきではない」との問題提起に対し、2013年のアンケートで「どちらかと言えば賛成」と回答[16]。
- 「北朝鮮に対しては対話よりも圧力を優先すべきだ」との問題提起に対し、2013年のアンケートで「どちらとも言えない」と回答[16]。
- 普天間基地の移設問題について、2013年の毎日新聞社のアンケートで「名護市辺野古に移設すべき」と回答[17]。
その他
編集- 「治安を守るためにプライバシーや個人の権利が制約されるのは当然だ」との問題提起に対し、2013年のアンケートで「どちらとも言えない」と回答[16]。
- 永住外国人への地方参政権付与について、2013年のアンケートで「反対」と回答[16]。
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ 平成25年7月23日 愛知県公報第2999別冊1号(2013年7月29日閲覧)
- ^ 基本データ薬師寺みちよFacebook
- ^ “得意の料理、今は封印 薬師寺道代さん(46)”. 中日新聞. (2011年1月22日) 2013年8月1日閲覧。
- ^ a b c 公式プロフィール
- ^ 選挙区 愛知 選挙結果 : 参議院選挙(参院選)2013 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
- ^ “首相指名 2位、衆参ねじれ 64年ぶり、民進の分裂余波”. 毎日新聞. (2017年11月1日) 2017年11月3日閲覧。
- ^ “愛知)参院選まで1年 愛知選挙区で候補者選び本格化”. 朝日新聞. (2018年7月6日) 2019年8月4日閲覧。
- ^ 田村龍彦 (2019年2月19日). “【参院選】自民、広島で2人目擁立へ 茨城も模索”. 産経新聞 2019年7月24日閲覧。
- ^ “田畑毅衆院議員の辞職願を許可 準強制性交容疑で告訴状”. 朝日新聞. (2019年3月1日) 2019年8月4日閲覧。
- ^ “自民、参院広島2人目に河井案里県議擁立へ”. 産経新聞. (2019年3月3日) 2019年7月24日閲覧。
- ^ “薬師寺参院議員、出馬見送り正式表明 衆院くら替え自民入党へ”. 産経新聞. (2019年5月18日) 2019年8月4日閲覧。
- ^ “自民、薬師寺氏の入党了承”. 産経新聞. (2019年6月14日) 2019年6月26日閲覧。
- ^ “薬師寺氏、出馬取りやめ 次期衆院選愛知2区、コロナで「医業専念」”. 中日新聞. (2021年2月3日)
- ^ “「感染拡大受け医師の活動に専念する」衆院選愛知2区 自民党の薬師寺道代元参院議員が出馬取り止め”. 東海テレビ. (2021年2月3日) 2021年2月3日閲覧。
- ^ 衆院選 自民党の比例名簿一覧 - 産経ニュース 2024年10月14日
- ^ a b c d e f g “愛知県選挙区”. 朝日・東大谷口研究室共同調査 - 2013参院選. 朝日新聞社. 2022年5月24日閲覧。
- ^ a b c d e “愛知 薬師寺道代”. 2013 参院選. 毎日新聞社. 2022年5月24日閲覧。
- ^ やくしじBlog 一人の医師としての祈り
関連項目
編集外部リンク
編集- 薬師寺道代(やくしじみちよ)WebSite
- 薬師寺みちよ (michiyo.yakushiji.1) - Facebook
- 前参議院議員 薬師寺みちよ (@minna_yakushiji) - X(旧Twitter)