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荒田恭兵

日本のハイダイビング選手、飛込競技選手

荒田 恭兵（あらた きょうへい、1996年3月9日[3] - ）は、日本のハイダイビング選手、飛込競技選手。富山県高岡市宮田町出身[4]。

荒田 恭兵
国籍 日本の旗 日本
泳法 ハイダイビング
飛込競技
所属 高岡スイミングクラブ
生年月日 (1996-03-09) 1996年3月9日（28歳）
生誕地 日本の旗 日本 富山県高岡市宮田町
身長 174.5 cm[1]
体重 70 kg[2]
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日本におけるハイダイビング競技の第一人者で[5]、2023年現在も日本国内の競技者は荒田ただ一人とされる[6]。

経歴

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幼少期から剛柔流空手を習っていたが[7]、高岡市立横田小学校4年生の時[4][7]、飛込教室の案内を見て「誰もやってない。目立てると思った」という動機から高岡スイミングクラブで飛込競技を始める[8]。高岡市立高岡西部中学校進学後から飛込競技に一本化すると[7]、3年生時の国民体育大会出場を機に実力を伸ばす[8]。高岡第一高等学校でも競技を続け、全国高校総合体育大会の高飛込で3位の成績を収めた[8]。

飛込競技での伝統校・教員養成系の日本体育大学体育学部に進学後、2016年（3年生時）に日本選手権のシンクロ高飛込では僅差の2位に終わるも、翌2017年（4年生時）には遠藤正人とともにシンクロ高飛込で優勝を果たす[9][10]。しかし、目標としていた国際大会への出場は叶わなかった[8]。

大学卒業後に競技から引退して就職するか、オリンピック出場を目指して現役を続行するか悩んでいる中、海外選手によるハイダイビングの映像を見て、競技の存在を知る。同競技には日本人選手がおらず、目立ちたがり屋の性分や、日本選手権優勝を果たしたことによって目標を見失いつつあったこともあり、高飛込から引退し、ハイダイビング選手への転向を決意[10]。ハイダイビングの既定の高さである27mから飛込を行える施設が日本にないことから、大学卒業後は単身オーストリアにわたる[8]。

オーストリアでのパフォーマンスが認められ[8]、2018年11月、ハイダイビング転向から僅か半年後でありながら、アラブ首長国連邦で開催のFINAハイダイビングワールドカップ（英語版）・アブダビ大会に日本代表として出場[11]。同競技の世界大会出場は日本人のみならず、アジア人としても初めてであった[12][13]。なお、最後まで途中棄権した選手を除いた最下位の成績に終わっている[8][14]。

2019年に株式会社からくさに入社。同年に飛込競技に復帰し、国民体育大会に出場している[15]。

2020年より富山県体育協会・高岡総合プールに勤務し[16]、選手として現役を続けながら後進の指導にもあたる[8]。コロナ禍でハイダイビングの練習を行うための海外渡航が難しくなっているため、日本国内で練習場所を探し、福井県の東尋坊や静岡県の牛着岩などで崖からのクリフダイビング（英語版）を行っている[4][17][18]。

2023年5月、アメリカ合衆国・フロリダで開催のハイダイビングワールドカップ・フォートローダーデール大会に5年ぶりに参加。7月に日本・福岡で開催予定の第20回世界水泳選手権大会の出場選考も兼ねた大会だったが、32人中28位の結果に終わり、途中棄権した選手を除くと下から2番目の成績だった。しかし、第20回世界水泳が自国開催であることや、途中棄権しなかったことから招待枠での世界水泳出場権を獲得し、世界水泳ハイダイビング競技の初の日本代表選手となった[6][19][20]。ワールドカップ挑戦の様子はTBSテレビ『クレイジージャーニー』のスタッフが同行し、7月10日放送の番組内で取り上げられた[6][21]。世界水泳では7月25日の前半では23人中22位だったが[2][22]、27日の後半で2つ順位をあげ、20位で競技を終えた[23][24]。世界水泳と同大会に向けての武者修行の様子は『クレイジージャーニー』9月18日放送回で取り上げられた[25]。8月3日に宮崎県高千穂峡で開催のレッドブル・クリフダイビング・ワールドシリーズ（英語版）2023の第4戦にもワイルドカード枠で日本人初の出場を果たした[26][27]。

主な競技成績

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メディア出演

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テレビ

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ラジオ

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脚注

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  1. ^ “荒田 恭兵｜日本代表”. 世界水泳福岡2023. テレビ朝日. 2023年8月1日閲覧。
  2. ^ a b 「荒田恭兵、日本人初ハイダイビング出場…高さ２７メートルから時速９０キロ、“ホーム崖”は東尋坊」『スポーツ報知』2023年7月26日。2023年7月29日閲覧。
  3. ^ “Kyohei ARATA | Profile” (英語). FINA Official. 2021年8月13日閲覧。
  4. ^ a b c 「高岡出身・荒田選手 世界水泳へ闘志　高さ27メートル ハイダイビング」『中日スポーツ』2023年7月14日。2023年8月1日閲覧。
  5. ^ “ハイダイバー荒田恭兵の熱い思いを実感／中川真依 - 中川真依のenjoy!ダイビング”. 日刊スポーツ. (2020年11月18日). https://www.nikkansports.com/sports/column/maidiving/news/202011170000740.html 2021年8月13日閲覧。 
  6. ^ a b c d “クレイジージャーニー 2023/07/10(月)21:00 の放送内容”. TVでた蔵. 2023年7月11日閲覧。
  7. ^ a b c “日本唯一のハイダイバー荒田恭兵さんがコーチで参加”. READYFOR. スポーツを頑張る子供達の為のジュニアアスリートキャンプ開催！ (2019年6月21日). 2021年8月13日閲覧。
  8. ^ a b c d e f g h 竹田和博 (2022年2月9日). “北陸新時代 ハイダイビング選手・荒田恭兵さん”. 朝日新聞デジタル. http://www.asahi.com/area/ishikawa/articles/MTW20220209180830001.html 2022年3月29日閲覧。 
  9. ^ “村上和基３年ぶりＶ、女子宮本葉月が初Ｖ　飛び込み”. 日刊スポーツ. (2017年9月24日). https://www.nikkansports.com/sports/news/201709240000693.html 2021年8月13日閲覧。 
  10. ^ a b “ハイダイバー荒田　恭兵　: オリジン”. 荒田　恭兵(アラタ キョウヘイ)｜note (2020年8月10日). 2021年8月13日閲覧。
  11. ^ “FINA ハイダイビング ワールドカップ・アブダビ大会メンバー”. 公益財団法人日本水泳連盟. 2022年8月25日閲覧。
  12. ^ “アジア初！日本人ハイダイビング選手FINAワールドカップ大会に出場！！”. 公益財団法人日本水泳連盟 (2018年10月26日). 2021年8月13日閲覧。
  13. ^ “荒田恭兵選手プロフィール”. 公益財団法人日本水泳連盟 (2018年10月). 2021年8月13日閲覧。
  14. ^ “Competition Results | FINA High Diving World Cup 2018” (英語). FINA Official. 2021年8月13日閲覧。
  15. ^ “富山 飛込”. 第74回国民体育大会いきいき茨城ゆめ国体2019. 2021年8月13日閲覧。
  16. ^ “プロフィール　Profile”. 荒田　恭兵（Arata　Kyohei） 日本史上初のハイダイビング選手. 2021年8月13日閲覧。
  17. ^ “飛べる崖探しスタート”. 荒田　恭兵(アラタ キョウヘイ)｜note (2021年2月2日). 2021年8月13日閲覧。
  18. ^ 松田達也「練習場所は東尋坊⁉　27メートルの高さから命がけ「ハイダイビング」、世界水泳福岡大会に挑む27歳「目立ちたがり屋」」『西スポWEB OTTO!』2023年6月28日。2023年7月12日閲覧。
  19. ^ 「ハイダイビングの荒田選手、世界水泳で活躍誓う　高岡で壮行会」『北日本新聞webunプラス』2023年6月26日。2023年7月12日閲覧。
  20. ^ 『ハイダイビング出場 荒田（高岡）活躍誓う』北日本新聞 2023年7月14日17面
  21. ^ 「世界一クレイジーな水泳競技 ハイダイバー・荒田恭兵の日本初ハイダイビング世界大会への旅」『ORICON NEWS』2023年7月10日。2023年7月12日閲覧。
  22. ^ 「世界水泳・ハイダイビングの荒田恭兵選手が美技披露…日本から唯一出場「声援が勇気に」」『読売新聞』2023年7月26日。2023年7月29日閲覧。
  23. ^ 「【世界水泳】荒田恭兵20位「顔にやけている」ハイダイビング日本人初出場で注目度↑／一問一答」『日刊スポーツ』2023年7月27日。2023年7月29日閲覧。
  24. ^ 浜田洋平「日本の競技人口は1人　「気絶」の恐怖と闘うクレージーな男、荒田恭兵が高さ27mから飛び込む理由」『THE ANSWER』2023年7月28日。2023年7月29日閲覧。
  25. ^ しばたけろこ「『クレイジージャーニー』日本唯一のハイダイバーに密着　恐怖の武者修行旅とは」『Sirabee』2023年9月18日。2024年1月23日閲覧。
  26. ^ 「ハイダイバー荒田恭兵がワールドシリーズ出場決定　宮崎県高千穂峡でダイブへ「前から目をつけていた崖」」『Sponichi Annex』2023年7月29日。2023年8月1日閲覧。
  27. ^ 「高千穂峡「真名井の滝」舞台 クリフダイビング日本大会開幕」『宮崎 NEWS WEB』NHK、2023年8月2日。2023年8月5日閲覧。
  28. ^ “The Results”. Red Bull Cliff Diving. 2023年8月5日閲覧。
  29. ^ “ジャンクSPORTS 2020/08/09(日)19:00 の放送内容”. TVでた蔵. 2022年8月25日閲覧。
  30. ^ テレ朝POST
  31. ^ “行列のできる相談所 2022/08/14(日)21:00 の放送内容”. TVでた蔵. 2022年8月25日閲覧。
  32. ^ 荒田恭兵『日本でただ一人のハイダイビング選手『クレイジージャーニー』荒田恭兵インタビュー』（インタビュー）、TBSテレビ、2023年9月18日。https://topics.tbs.co.jp/article/detail/?id=19194。2024年1月23日閲覧。 

外部リンク

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