第74回国民体育大会
第74回国民体育大会(だい74かいこくみんたいいくたいかい)は2019年に開催された国民体育大会である。冬季大会は北海道で開催され、愛称はイランカラㇷ゚テくしろさっぽろ国体。本大会は茨城県で開催され、愛称はいきいき茨城ゆめ国体。本大会の閉会後には第19回全国障害者スポーツ大会いきいき茨城ゆめ大会が開催される予定だったが中止となった[2][3]。
第74回国民体育大会 | |
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イランカラㇷ゚テくしろさっぽろ国体(冬季大会) いきいき茨城ゆめ国体(本大会) | |
開催都道府県 |
北海道(冬季大会) 茨城県(本大会) |
参加人数 | 約2万[1]人 |
競技数 |
(正式競技)40競技 (特別競技)1競技 (公開競技)5競技 |
開会式 | 9月28日 |
閉会式 | 10月8日 |
開会宣言 | 大井川和彦知事 |
選手宣誓 | 野口啓代[1] |
最終炬火ランナー | 宮内柊人・井田真由[1] |
主競技場 | 笠松運動公園陸上競技場 |
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冬季大会
編集冬季大会 イランカラプテくしろさっぽろ国体 | |
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開催地 | 北海道札幌市、釧路市 |
開催日 |
平成31年1月30日 - 平成31年2月3日 平成31年2月14日 - 平成31年2月17日 |
公式サイト |
www www |
イランカラㇷ゚テくしろさっぽろ国体は、平成31年(2019年)1月から2月にかけて北海道釧路市および札幌市で開催された。「イランカラㇷ゚テ」はアイヌ語の「こんにちは」。スローガンは「北国の 雪と氷に 刻む夢」[4][5]。
会期
編集- スケート・アイスホッケー競技会 2019年1月30日 - 2月3日(5日間)
- スキー競技会 2019年2月14日 - 2月17日(4日間)
実施競技・会場一覧
編集競技名 | 会場地 | 会場 | ||
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スケート | スピード(詳細) | 釧路市 | 柳町スピードスケート場 | |
フィギュア(詳細) | 春採アイスアリーナ | |||
ショートトラック(詳細) | ||||
アイスホッケー(詳細) | 釧路アイスアリーナ、柳町アイスホッケー場 | |||
スキー | ジャイアントスラローム(詳細) | 札幌市 | サッポロテイネ | |
スペシャルジャンプ(詳細) | 宮の森ジャンプ競技場 | |||
コンバインド(詳細) | ||||
白旗山競技場 | ||||
クロスカントリー(詳細) |
本大会
編集本大会は天皇陛下御即位記念の副題がつく。茨城県では1974年の第29回大会以来45年ぶりに開催される。大会愛称は「いきいき茨城ゆめ国体」、スローガンは「翔(と)べ 羽ばたけ そして未来へ」[6]、大会マスコットは「いばラッキー」[7]。イメージソングは、水戸市出身のシンガーソングライター磯山純が歌う『そして未来へ』。PR担当は県の公認バーチャルYouTuber・茨ひよりが務めた[8]。また総合開閉会式の総合司会は俳優の渡辺徹(古河市出身)が務めた[9]。
開催地
編集デモンストレーション競技を含めると、県内すべての市町村で競技を開催した。
- 総合開閉会式・陸上競技 笠松運動公園陸上競技場(ひたちなか市/競技場そのものは那珂市[11])
- 競泳、飛込、アーティスティックスイミング 山新スイミングアリーナ(笠松運動公園屋内水泳プール)(ひたちなか市)
- 水球 県立土浦第二高等学校(土浦市)
- サッカー(詳細) 県立カシマサッカースタジアム、卜伝の郷運動公園多目的球技場、高松緑地多目的球技場、新浜緑地多目的球技場、北海浜多目的球技場(鹿嶋市)、ひたちなか市総合運動公園陸上競技場・スポーツ広場(ひたちなか市)
- テニス 神栖海浜庭球場(神栖市)
- ボート 潮来市立ボートコース(潮来市)
- ホッケー 県立東海高等学校多目的グラウンド、阿漕ヶ浦公園ホッケー場(東海村)
- ボクシング 県立水戸桜ノ牧高等学校常北校体育館(城里町)
- バレーボール ひたちなか市総合運動公園総合体育館、松戸体育館、県立勝田工業高等学校体育館(ひたちなか市)、かなくぼ総合体育館(結城市)
- 体操競技・新体操 日立市池の川さくらアリーナ(日立市)
- トランポリン 江戸崎総合運動公園体育館(稲敷市)
- バスケットボール 日立市池の川さくらアリーナ、久慈サンピア日立スポーツセンター(日立市)、リリーアリーナMITO、水戸市総合運動公園体育館(水戸市)
- レスリング アダストリアみとアリーナ(水戸市)
- セーリング 霞ヶ浦湖畔特設会場(阿見町)
- ウエイトリフティング 高萩市文化会館(高萩市)
- ハンドボール 坂東市総合体育館、県立岩井高等学校体育館(坂東市)、水海道総合体育館、県立水海道第二高等学校体育館(常総市)、常総運動公園体育館(守谷市)
- 自転車トラック 取手競輪場(取手市)
- 自転車ロード つくば市特設ロードレースコース(つくば市)
- ソフトテニス 磯原地区公園テニスコート(北茨城市)
- 卓球 日立市池の川さくらアリーナ(日立市)
- 軟式野球 J:COMスタジアム土浦(土浦市)、ノーブルホームスタジアム水戸(水戸市)、日立市市民運動公園野球場(日立市)、笠間市総合公園市民球場(笠間市)、牛久運動公園野球場(牛久市)、高萩市民球場(高萩市)
- 相撲 霞ヶ浦文化体育会館(土浦市)
- 馬術 県立水戸農業高等学校特設馬術競技場(那珂市)
- フェンシング アダストリアみとアリーナ(水戸市)
- 柔道 龍ケ崎市総合体育館たつのこアリーナ(龍ヶ崎市)
- ソフトボール 山吹運動公園運動広場・野球場、白羽スポーツ広場多目的スポーツ広場(常陸太田市)、砂沼広域公園野球場、柳原球場、千代川運動公園野球場、市立千代川中学校グラウンド(下妻市)
- バドミントン 石岡運動公園体育館(石岡市)
- 弓道 堀原運動公園茨城県武道館弓道場(水戸市)
- ライフル射撃 茨城県警察学校射撃場(茨城町)、茨城県営ライフル射撃場、桜川市岩瀬体育館ラスカ(桜川市)
- 剣道 下館総合体育館(筑西市)
- ラグビーフットボール 水戸市立サッカー・ラグビー場、ケーズデンキスタジアム水戸(水戸市)
- 山岳 鉾田総合公園特設リード競技場、鉾田総合公園体育館特設ボルダリング競技場(鉾田市)
- カヌースプリント 神之池特設カヌー競技場(神栖市)
- カヌースラローム、ワイルドウォーター 久慈川特設カヌー競技場(大子町)
- アーチェリー 茎崎運動公園多目的広場(つくば市)
- 空手道 牛久運動公園体育館(牛久市)
- クレー射撃 茨城県狩猟者研修センター射撃場(笠間市)
- なぎなた 西部総合公園体育館(常陸大宮市)
- ボウリング フジ取手ボウル(取手市)
- ゴルフ 大洗ゴルフ倶楽部(大洗町)、宍戸ヒルズカントリークラブ(笠間市)
- トライアスロン 潮来市特設トライアスロン会場(潮来市)
- 以下特別競技・公開競技
新記録
編集日本記録
編集大会記録
編集成績
編集- 冬季大会終了時点(参考)[18]
順位 | 男女総合 | 女子総合 | ||
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都道府県 | 得点 | 都道府県 | 得点 | |
1 | 北海道 | 441.0 | 長野県 | 164.5 |
2 | 長野県 | 368.5 | 北海道 | 107.0 |
3 | 茨城県 | 172.0 | 茨城県 | 90.0 |
- 総合成績[19]
順位 | 天皇杯 | 皇后杯 | ||
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都道府県 | 得点 | 都道府県 | 得点 | |
1 | 茨城県 | 2569.0 | 茨城県 | 1331.0 |
2 | 東京都 | 2217.0 | 東京都 | 1331.0 |
3 | 愛知県 | 1789.0 | 愛知県 | 1043.5 |
全国障害者スポーツ大会
編集全国障害者スポーツ大会のいきいき茨城ゆめ大会は、10月8日の国体閉会後、10月12日 - 14日の3日間の会期で茨城県で開催される予定だったが、令和元年東日本台風(台風19号)の接近に伴う悪天候が予想されることから大会が中止された[2][3]。正式競技のうち3分の2以上が実施不可となった場合、大会を延期せず中止するという日本障がい者スポーツ協会の規定があり、10月10日までに13競技中9競技が中止を表明したため、同日中止が決定した[20]。中止決定が直前になったため、すでに約2,500人の選手・関係者が茨城県入りしており、多くは10月11日に帰県したが、台風の通過を待って帰る判断を下した県が4つあった[21]。障害者スポーツ大会の中止は史上初めてのことである[3][20]。
実施予定だった競技と会場は下記のとおり[22]。
競技名 | 会場地 | 会場 | |||
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個 人 競 技 |
陸上競技 | 身 知 |
ひたちなか市 | 笠松運動公園陸上競技場 | |
水泳 | 身 知 |
ひたちなか市 | 山新スイミングアリーナ | ||
アーチェリー | 身 | つくば市 | 茎崎運動公園多目的広場 | ||
卓球 | 身 知 精 |
日立市 | 日立市池の川さくらアリーナ | ||
(サウンドテーブルテニス) | 身 | ||||
フライングディスク | 身 知 |
水戸市 | ケーズデンキスタジアム水戸 | ||
ボウリング | 知 | 取手市 | フジ取手ボウル | ||
団 体 競 技 |
バスケットボール | 知 | 水戸市 | アダストリアみとアリーナ | |
車いすバスケットボール | 身 | つくば市 | つくばカピオ | ||
ソフトボール | 知 | 常陸太田市 | 山吹運動公園野球場 | ||
グランドソフトボール | 身 | 常陸太田市 | 里美運動公園多目的スポーツ広場 | ||
バレーボール | 身 | ひたちなか市 | ひたちなか市総合運動公園総合体育館 | ||
知 | 結城市 | かなくぼ総合体育館 | |||
精 | ひたちなか市 | 松戸体育館 | |||
サッカー | 知 | ひたちなか市 | ひたちなか市総合運動公園 | ||
フットベースボール | 知 | 常陸太田市 | 山吹運動公園運動広場 |
正式競技のほかに、オープン競技としてグラウンド・ゴルフ、車いすダンス、スポーツ吹矢、卓球バレー、ハンドアーチェリー、ブラインドテニスが実施される予定だった[22]。
2019年(令和元年)11月には、「まぼろし〜の『いきいき茨城ゆめ大会』展」と題して、本大会の計画資料や歓迎旗、授与するはずだったメダルなどの展示を茨城県庁25階で開催した[23]。展示のみならず、会場で配布予定だった缶バッジのプレゼントや、大会グッズの販売も併せて行われた[23]。
脚注
編集- ^ a b c d 勝村真悟 (2019年9月29日). “《茨城国体》開会式 茨城県精鋭、晴れやかに 闘志と共に燃える炬火”. 茨城新聞. 2019年10月7日閲覧。
- ^ a b “第19回全国障害者スポーツ大会「いきいき茨城ゆめ大会」の中止について”. いきいき茨城ゆめ国体・いきいき茨城ゆめ大会 実行委員会事務局. 2019年10月10日閲覧。
- ^ a b c “茨城県、障害者スポーツ大会を中止=台風の接近で”. 時事通信社 (2019年10月10日). 2019年10月10日閲覧。
- ^ “第74回国民体育大会冬季大会スケート競技会・アイスホッケー競技会”. 釧路市. 2018年4月8日閲覧。
- ^ “第74回国民体育大会冬季大会スキー競技会”. 札幌市. 2018年4月8日閲覧。
- ^ “「いきいき茨城ゆめ国体」 19年大会の愛称決まる”. 茨城新聞. (2014年2月19日)
- ^ “いばラッキー、ゆめ国体アピール 大阪・茨木市を訪問し子供たちと触れ合う”. 産経新聞. (2015年1月8日)
- ^ エステート松下 編集部 (2019年2月27日). ““いきいき茨城ゆめ国体・大会”のPR担当に、茨城県公認VTuber・茨ひよりちゃんが大抜擢、開催期間中は彼女の活躍から目が離せない!?”. ファミ通.com. 2019年10月6日閲覧。
- ^ 茨城県. “知事談話”. 茨城県. 2022年12月9日閲覧。
- ^ “第74回国民体育大会 競技会場一覧(競技別)” (PDF). 2016年1月8日閲覧。
- ^ 黒崎哲夫 (2019年9月26日). “《茨城国体》笠松運動公園はどっち ひたちなか?那珂?”. 茨城新聞. 2019年10月8日閲覧。
- ^ “男子チームパシュート予選は福岡が1位通過、女子チームスプリント梶原&山口が日本新/茨城国体 自転車トラック競技3日目”. More CADENCE. JKA (2019年10月1日). 2019年10月10日閲覧。
- ^ “持田龍之輔が圧巻V 世界選手権から帰国直後でジャーク日本新…国体重量挙げ”. スポーツ報知 (2019年10月3日). 2019年10月10日閲覧。
- ^ “競泳の大橋2冠 茨城国体、200個メは大会新記録”. 日本経済新聞 (2019年9月14日). 2019年10月10日閲覧。
- ^ “競泳・成年男子200リレー 新潟が優勝大会新記録を樹立 茨城国体”. 新潟日報 (2019年9月15日). 2019年10月10日閲覧。
- ^ “今井月、専門外で好記録「接戦で勝てたのは自信になった」/競泳”. サンケイスポーツ (2019年9月16日). 2019年10月10日閲覧。
- ^ “アーチェリーは古川が優勝=茨城国体”. 時事通信社 (2019年10月4日). 2019年10月10日閲覧。
- ^ “第74回国民体育大会冬季大会都道府県総合成績一覧(参考)”. 第74回国民体育大会冬季大会スケート競技会・アイスホッケー競技会釧路市実行委員会 (2019年2月17日). 2019年10月10日閲覧。
- ^ “第74回国民体育大会 天皇杯/皇后杯 総合得点一覧表 確定”. Kyodo News Digita (2019年10月8日). 2019年10月10日閲覧。
- ^ a b 水谷エリナ・藤共生 (2019年10月11日). “障害者スポーツ大会中止 台風19号接近で 大会史上初「残念」”. 東京新聞. 2019年10月18日閲覧。
- ^ 水谷エリナ・藤共生 (2019年10月11日). “台風19号 障害者スポーツ大会の中止 困惑も選手団帰路に”. 東京新聞. 2019年10月18日閲覧。
- ^ a b “いきいき茨城ゆめ大会 競技会場”. 茨城県. 2018年4月11日閲覧。
- ^ a b “障害者スポーツ大会 幻のメダルなど展示 県庁”. 東京新聞 (2019年11月4日). 2019年11月14日閲覧。