芳春院 (京都市)
京都市にある寺院
芳春院(ほうしゅんいん)は、京都府京都市北区紫野にある臨済宗大徳寺派の寺院。同派大本山大徳寺の塔頭である。大徳寺の塔頭の中では最も北に位置する。通常は公開されていない。
芳春院 | |
---|---|
山門 | |
所在地 | 京都府京都市北区紫野大徳寺町55 |
位置 | 北緯35度2分43秒 東経135度44分42.3秒 / 北緯35.04528度 東経135.745083度座標: 北緯35度2分43秒 東経135度44分42.3秒 / 北緯35.04528度 東経135.745083度 |
宗派 | 臨済宗大徳寺派 |
寺格 | 大徳寺塔頭 |
本尊 | 釈迦牟尼仏 |
創建年 | 慶長13年(1608年) |
開基 | 芳春院、玉室宗珀(開祖) |
文化財 | 絹本著色多賀高忠像・大燈国師墨跡(重要文化財)、呑湖閣・霊屋ほか(京都府指定有形文化財) |
法人番号 | 9130005001204 |
歴史
編集慶長13年(1608年)に玉室宗珀(ぎょくしつそうはく)を開祖として加賀藩前田家の祖・前田利家の夫人・松子(まつ、芳春院)が建立。法号をとって芳春院と名付け、前田家の菩提寺とした。寛政8年(1796年)の火災により創建当時の建物が焼失するが、2年後に前田家11代の前田治脩によって再興された[1]。明治期には廃仏毀釈の嵐の中で荒廃するが、明治8年(1875年)になってようやく復興される。前田家の他には近衛家、醍醐家、青山家などの霊牌も祀っている。
建造物
編集庭園
編集- 方丈前庭(花岸庭)
- 山渓から流れ出る水がやがて大海に帰る自然の大らかさを表現したものといわれる。
文化財
編集重要文化財
編集- 絹本著色多賀高忠像(享徳元年九月日養叟賛)
- 大燈国師墨跡(二行書)
京都府指定有形文化財
編集- 霊屋(芳春院)
- 霊屋(瑞龍院)
- 昭堂(呑湖閣)
- 打月橋
- 表門
- 墓参門
京都市指定名勝
編集- 芳春院の庭 - 2020年(令和2年)3月31日指定。
その他
編集- 前田利家夫人像(春屋宗園賛)
アクセス
編集脚注
編集- ^ 『日本歴史地名大系 京都市の地名』 p.480、『昭和京都名所図会 5 洛中』 p.130
- ^ 『日本歴史地名大系 京都市の地名』、p.480
- ^ 京都府生涯学習・スポーツ情報