聖徳大学短期大学部
千葉県松戸市にある私立大学
聖徳大学短期大学部(せいとくだいがくたんきだいがくぶ、英語: Seitoku University Junior College)は、千葉県松戸市岩瀬550に本部を置く日本の私立大学。1933年創立、1965年大学設置。
聖徳大学短期大学部 | |
---|---|
聖徳大学・短期大学部正門 | |
大学設置 | 1965年 |
創立 | 1933年 |
学校種別 | 私立 |
設置者 | 学校法人東京聖徳学園 |
本部所在地 |
千葉県松戸市岩瀬550 北緯35度47分1.08秒 東経139度54分15.33秒 / 北緯35.7836333度 東経139.9042583度座標: 北緯35度47分1.08秒 東経139度54分15.33秒 / 北緯35.7836333度 東経139.9042583度 |
学部 |
保育科 第一部 第二部 通信教育部 総合文化学科 |
研究科 |
保育専攻 第一部[注 1] 第二部[注 1] 通信教育部 医療保育専攻 介護福祉専攻 |
ウェブサイト | http://www.seitoku.jp/univ/ |
概観
編集大学全体
編集- 学校法人東京聖徳学園により千葉県松戸市に設置された日本の私立短期大学で、1965年に聖徳学園短期大学として開学した[1]。
- 2013年以降は、保育科(第1部、第2部)、総合文化学科の2学科からなる。
- かつて、通学課程で1学年5学科2,260名という日本一学生数の多い女子短期大学として話題になった時期もあり、とりわけ1992年度における学生総数は5,192人を記録した[2]。
建学の精神(校訓・理念・学是)
編集- 建学の精神は「和」となっている。聖徳太子の「和をもって尊しと成す」に由来する。
教育および研究
編集- 特筆すべきことは、保育科が設置されているところにあり、こちらは「保育の聖徳」として高い評価と実績がある。感性や表現力の育成により重点をおいているところに特徴があり、音楽教育にはとりわけ力をいれている。ほか、併設幼稚園での「教育実習」や「保育表現研究発表会」なども行なわれている。
- かつてあった介護福祉学科では、卒業と同時に介護福祉士の資格を取得することが前提となっており、卒業生の90%近くが福祉関係に就職している。
- 総合文化学科は、2023年度現在では4つのコースがあり、司書、フードスペシャリストなどの資格が得られる[3]
- 一般教育科目の「聖徳教育」を履修することが義務付けられている。また、聖徳学園シリーズコンサートの鑑賞が学生の必須科目として組み込まれている。
学風および特色
編集- 開学以来、女子のみを対象とした短大である(但し、通信教育部は男女共学)。
- 聖徳大学と同様に制服があり公式行事には着用が義務付けられている。デザインは大学と同じ。
- 大学と同様に、他学科学生および教職員との交流をねらいとした「アセンブリアワー」がある。
- 短大学生を対象とした「文化講演会」がある。小林節子が訪問したこともある。
- その他、学外研修や聖徳学園シリーズコンサートなどがある。
- II部が設置されており、近年まれに見る通学課程における勤労学生がいる。
- 通信教育部保育科がある。通学と同様、「音楽」にはとりわけ力を入れており、ピアノのレベルが高く、保育士資格や幼稚園教諭免許状を取得するには、ツェルニーNo.30番程度のレベルの課題曲をクリアーしなければならないことになっている。卒業総合面接として「聖徳教育」が課されている。修業年限は基本的に3年制となっているが、最長6年まで在籍できる。 夏期スクーリングは、概ね7月中旬から8月初旬にかけて行われている。春期スクーリングは、概ね3月中旬から下旬にかけて行われている。なお、スクーリングについては地方で実施されていないので、本学まで通学する必要がある。宿泊施設について、女性に対しては学生寮が奨励されているが、男性は低廉のビジネスホテルが紹介されている。科目試験は本学ほか概ね全国の主要都市で地方試験が実施されている。
沿革
編集(この間の沿革は学校法人東京聖徳学園の項を参照)
学科\項目 | 学生数 | 入学定員 | 備考 |
---|---|---|---|
家政科 | 19 | 100 | [10][注 2] |
保育科 | 41 | 50 | [10][注 2] |
- 1966年
- 1967年
- 1968年
- 1969年
- 1970年
- 1971年
- 1972年
- 1973年
- 1974年
- 1975年
- 4月1日 - 一部の学科・専攻の入学定員を増員する。
- 文学科
- 国文専攻 30→100
- 英文専攻 20→100
- 初等教育学科第一部 200→350
- 保育科第一部 200→400
- 文学科
- 4月1日 - 一部の学科・専攻の入学定員を増員する。
- 1976年
- 1981年
- 1985年
- 1986年 - 各学科及び各専攻の臨時増員が以下の内容で行われる[35]。
- 文学科
- 国語国文専攻 160→320
- 英語英文専攻 100→200
- 仏語仏文専攻 50→90
- 家政学科
- 被服専攻 50→100
- 食物栄養専攻 150→300
- 文学科
- 1987年
- 1988年
- 1989年
- 1990年
- 1993年 - 専攻科に新たな課程を設置[42]。
- 初等教育専攻
- 国語専攻
- 英語専攻
- 仏語専攻
- 食生活専攻
- 服飾文化専攻
- 1994年
- 1997年
- 1998年 - 以下の学科及び専攻をこの年度で最後の受け入れとする。
- 2000年
- 2001年
- 2002年
- 2004年 -
- 2005年 - 専攻科国語専攻・英語専攻・仏語専攻が廃止される[55]。
- 2006年 - 介護福祉学科第二部の学生募集を最後とする[注 14]
- 2008年 - 介護福祉学科第一部の学生募集を最後とする[注 15]
- 2009年
- 2010年
- 2014年
- 2015年
- 2016年
基礎データ
編集所在地
編集- 千葉県松戸市岩瀬550
交通アクセス
編集象徴
編集- 聖徳大学短期大学部のカレッジマークは大学と同じものを使用している。右記も参照[4]
教育および研究
編集組織
編集学科
編集- 保育科
- 第一部[注 16]
- 第二部(3年制)
- 通信教育部(3年制)
- 総合文化学科
学科の変遷
編集- 保育科
- 第一部[注 16]
- 第二部
- 通信教育部
- 家政科→生活文化学科[注 17][注 18]→総合文化学科
- 介護福祉学科第二部[注 21]
- 文学科[注 17][注 22]→総合文化学科
- 音楽科[注 23][注 24]:聖徳大学の人文学部音楽文化学科(現在の音楽学部)に改組された。
- 初等教育学科:聖徳大学の人文学部児童学科(現在の児童学部)に統合された。
専攻科
編集- 保育専攻(昼夜開講制)(2年制)
- 医療保育専攻(1年制)
- 服飾文化専攻(2年制)
- 初等教育専攻:昼夜開講制
- 食生活専攻
- 国語専攻
- 英語専攻
- 仏語専攻
- 音楽専攻
- 介護福祉専攻
別科
編集- かつては被服専修が設置されていた[64]。
取得資格について
編集- 保育士:保育科第一部・第二部・通信教育部にて取得可能。1965年3月18日をもって厚生省[注 26]より保母養成施設として認可される。
- 介護福祉士:専攻科介護福祉専攻については、指定保育士養成施設を卒業して保育士資格を有していることが必要である[注 27]。
- 栄養士:かつては生活文化学科生活文化専攻の食物栄養コースに設けられていた。
- 司書:保育科・介護福祉学科・総合文化学科いずれの学科でも取得できる。
- 司書教諭:現在は総合文化学科の学生対象[注 28]。
- 幼稚園教諭二種免許状:専攻科修了後、一定の基準をみたせば一種免許状に昇進できる[注 29]。
- 保育科
- 第一部
- 第二部
- 通信教育部
- 総合文化学科(幼児栄養ブランチ)
- かつては、初等教育学科第一部・第二部にも設置されていた[2]。
- 保育科
- 小学校教諭二種免許状:かつての初等教育学科第一部、第二部[2]。
- 養護教諭二種免許状:総合文化学科。かつては、介護福祉学科第一部、第二部にも設置されていた[65]。
- 中学校教諭二種免許状:専攻科修了後、一定の基準をみたせば一種免許状に昇進できる。
- その他、詳細はホームページなどを参照されたい。
教育
編集- 現代的教育ニーズ取組支援プログラム
- 2006年に採択されている。
学生生活
編集部活動・クラブ活動・サークル活動
編集- 聖徳大学短期大学部のクラブ活動:大学と合同となっている。
学園祭
編集- 聖徳大学短期大学部の学園祭は「聖徳祭」と呼ばれ、大学と合同で行われている。実施時期は、毎年概ね11月頃となっている。
大学関係者と組織
編集大学関係者組織
編集- 聖徳大学短期大学部には「香和会」と称した同窓会組織がある。
大学関係者一覧
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大学関係者
編集出身者
編集- 羽村京子 - 声優
施設
編集キャンパス
編集- 基本的には、大学と共同使用となっている。1号館・2号館・3号館・7号館・川並記念講堂・クリスタルホールなどがある。
寮
編集対外関係
編集他大学との協定
編集系列校
編集卒業後の進路について
編集就職について
編集- 保育科学生は保育所や幼稚園、介護福祉学科では高齢者福祉施設での介護職員が多い傾向にある。かつて開設されていた学科を含めてその他の学科は一般企業や教職員など。
編入学・進学実績
編集- 聖徳大学や聖徳大学短期大学部専攻科への進学者が多い。専攻科修了生は聖徳大学大学院への進学者もいる。
注釈
編集- ^ a b 学生募集は1993年入学生で最終。1994年度正式廃止。
- ^ a b c d 5月1日時点での学生数。
- ^ 現在の厚生労働省。
- ^ 入学定員50名[30]。文学科全体の学生数 女272[31]/定員 450
- ^ 学生数 女584[31]/定員 750。
- ^ 学生数 女925[31]/定員 M。
- ^ 音楽科全体の学生数 女145[31]/定員 250。
- ^ 学生数 女63[31]/定員 50。
- ^ うち男6。
- ^ 学生数 995[注 9][38]
- ^ 学生数 女192[46]/定員 200。
- ^ 学生数 女493[46]/定員 500。募集停止された年の学生数は女193[47]
- ^ 学生数 女25[46]/定員 100。募集停止された年の学生数は女5[47]
- ^ 平成19年度より学生募集停止[57]。
- ^ 平成21年度より学生募集停止[58]。
- ^ a b かつては入学定員600名だったが、350人に減員されている。
- ^ a b c d e f g 学生募集は2003年入学生で最終。
- ^ a b c 2006年3月31日付けで正式廃止。
- ^ 学生募集は1999年入学生で最終。2000年度から2006年度入学生まで介護福祉学科第一部、2007年度から2008年度入学生までは介護福祉学科として学生募集する。2010年3月31日付けで正式廃止。
- ^ 学生募集は2008年入学生で最終。2010年3月31日付けで正式廃止。
- ^ 学生募集は2006年入学生で最終。2009年3月31日付けで正式廃止。
- ^ a b c d 2005年12月31日付けで正式廃止。
- ^ a b c d e f 学生募集は1998年入学生で最終。
- ^ a b c d 2001年7月30日付けで正式廃止。
- ^ a b 2002年12月19日付けで正式廃止。
- ^ 現在の厚生労働省。
- ^ 介護福祉学科第一部・第二部にて取得可能(すでに廃止となった生活文化学科生活福祉専攻も含む)
- ^ 以前は、音楽科・初等教育学科・文学科全専攻・介護福祉学科においても設置されていた。
- ^ かつて設置されていた全ての課程についても同様のものとなっていた。
- ^ 明の星女子短期大学と鈴峯女子短期大学にもかつて設置されていた。
出典
編集- ^ 学校法人名簿 昭和40年度より。
- ^ a b c d 旺文社'1992.9, p. 213.
- ^ 取得できる免許|資格|短期大学部・総合文化学科より。2023年6月23日確認。
- ^ a b 日本の私立短期大学より。
- ^ スクール・サイエンス 18(151)より。
- ^ a b 短期大学一覧 昭和40年度 (短期大学資料)より。
- ^ 短期大学教育 (19)より。
- ^ 日本教育年鑑 1966年版より。
- ^ 文部省年報 第92年(昭和39年度)より。
- ^ a b 全国学校総覧 昭和41年版より。
- ^ a b 短期大学一覧 昭和41年度 (短期大学資料)より。
- ^ 短期大学一覧 昭和42年度 (短期大学資料)-専攻科-より。
- ^ a b 大学資料 (22)より。
- ^ 短期大学一覧 昭和42年度 (短期大学資料)-別科-より。
- ^ 大学資料 (22)より。
- ^ 短期大学教育 (22)より。
- ^ 短期大学一覧 昭和44年度 (短期大学資料)-専攻科-より。
- ^ 文部省年報 第97年報(昭和44年度)より。
- ^ 短期大学一覧 昭和44年度 (短期大学資料)-私立短期大学-より。
- ^ a b c d 短期大学教育 (29)より。
- ^ 大学資料 (31)より。
- ^ 全国学校総覧 昭和46年版より。
- ^ 大学資料 (39)より。
- ^ a b 短期大学教育 (30)より。
- ^ 大学資料 (43/44)より。
- ^ 短期大学教育 (31)
- ^ 全国学校総覧 昭和49年版より。
- ^ 短期大学教育 (34)より。
- ^ 原書房'76, p. 39.
- ^ 短期大学教育 (35)より。
- ^ a b c d e 文部省'76, p. 39.
- ^ a b c d 全国短期大学一覧 昭和56年度より。
- ^ 全国短期大学・高等専門学校一覧 昭和60年度より。
- ^ 全国短期大学一覧 昭和60年度より。
- ^ 大学資料 (99)より。
- ^ 短期大学教育 (50)より。
- ^ 週刊教育資料 = Educational public opinion (391)(521);1994・4・25より。
- ^ 文部省'88, p. 80.
- ^ a b 文教協会'1989.
- ^ a b c 文教協会'1990.
- ^ 時事通信社'89.
- ^ 文部省'1993.
- ^ a b 文教協会'1994.
- ^ 文教協会'1997.
- ^ 大学資料 (142)より。
- ^ a b c 文部省'98, p. 61.
- ^ a b 文部省'99, p. 65.
- ^ 大学資料 (146)②より。
- ^ a b c d e 文教協会'2000.
- ^ 大学資料 (146)①より。
- ^ 文教協会'2001.
- ^ 文教協会'2002.
- ^ 文教協会'2003.
- ^ a b 文教協会'2004.
- ^ 文教協会'2005.
- ^ 文教協会'2006.
- ^ 文教協会'2007.
- ^ a b c 文教協会'2009.
- ^ 文教協会'2010.
- ^ 大学入試センター'2013, p. 26.
- ^ 大学入試センター'2014, p. 28.
- ^ 大学入試センター'2015, p. 28.
- ^ 週刊教育資料 = Educational public opinion (409)(539);1994・9・26より。
- ^ 文教協会'1987, p. 193.
- ^ a b c d e f 旺文社'2000.05, p. 219.
- ^ ※孝和寮は当初、髙島屋の女子社員寮として使用されていたが、のちに聖徳大学の学生寮として使用されていた。2013年を以って閉鎖した以降は、廃墟となっていた。2023年に建物は解体された。
- ^ https://www.rbayakyu.jp/rbay-kodawari/item/7171-50
- ^ 放送大学 平成28年度 単位互換案内
参考文献
編集全国学校総覧
編集- 文部省『全国学校総覧 昭和52年版』東京教育研究所 。
- 文部省『全国学校総覧 昭和64年版』原書房 。
- 文部省『全国学校総覧 1999年版』原書房 。
- 文部省『全国学校総覧 2000年版』原書房 。
全国短期大学高等専門学校一覧
編集- 文部省『全国短期大学・高等専門学校一覧 昭和62年度』文教協会 。
- 文部省『全国短期大学高等専門学校一覧 平成元年度』文教協会 。
- 文部省『全国短期大学・高等専門学校一覧 平成2年度』文教協会 。
- 文部省『全国短期大学高等専門学校一覧 平成5年度』文教協会 。
- 文部省『全国短期大学・高等専門学校一覧 平成6年度』文教協会 。
- 文部省『全国短期大学・高等専門学校一覧 平成9年度』文教協会 。
- 短大・高専教育研究会監修『全国短期大学・高等専門学校一覧 平成12年度』文教協会 。
- 短大・高専教育研究会監修『全国短期大学・高等専門学校一覧 平成13年度』文教協会 。
- 短大・高専教育研究会監修『全国短期大学・高等専門学校一覧 平成14年度』文教協会 。
- 短大・高専教育研究会監修『全国短期大学・高等専門学校一覧 平成15年度』文教協会 。
- 短大・高専教育研究会監修『全国短期大学・高等専門学校一覧 平成16年度』文教協会 。
- 文部科学省『全国短期大学・高等専門学校一覧 平成17年度』文教協会 。
- 文部科学省『全国短期大学・高等専門学校一覧 平成18年』文教協会 。
- 文部科学省『全国短期大学高等専門学校一覧 平成19年度』文教協会 。
- 文部科学省『全国短期大学高等専門学校一覧 平成20年度』文教協会 。 [1]
- 文部科学省『全国短期大学高等専門学校一覧 平成21年度』文教協会 。
- 文部科学省『全国短期大学高等専門学校一覧 平成22年度』文教協会 。
蛍雪時代
編集- 『内外教育 (4083);1989・11・14』時事通信社 。
- 文部科学省『全国短期大学高等専門学校一覧 平成23年度』文教協会 。
- 『全国短大&専修・各種学校受験年鑑'93年(短大蛍雪 1992年9月臨時増刊号)』旺文社 。
- 『短大・学科内容案内号 2001 2001年受験用』旺文社 。
大学入試センター試験
編集- 独立行政法人大学入試センター『独立行政法人大学入試センター要覧 2013年度』大学入試センター 。
- 独立行政法人大学入試センター『独立行政法人大学入試センター要覧 2014年度』大学入試センター 。
- 独立行政法人大学入試センター『独立行政法人大学入試センター要覧 2015年度』大学入試センター 。