美深駅

北海道中川郡美深町にある北海道旅客鉄道の駅

美深駅(びふかえき)は、北海道中川郡美深町開運町[JR北 1]にある北海道旅客鉄道(JR北海道)宗谷本線である。駅番号W54電報略号ヒカ事務管理コードは▲121824[4][5]特急「宗谷」「サロベツ」含む全列車が停車し、かつては美幸線が分岐した。

美深駅
駅舎(2019年4月)
びふか
Bifuka
W52 智北 (5.0 km)
(23.2 km) [* 1]天塩川温泉 W59
地図
所在地 北海道中川郡美深町開運町1番地1[JR北 1]
北緯44度28分59.82秒 東経142度21分1.03秒 / 北緯44.4832833度 東経142.3502861度 / 44.4832833; 142.3502861座標: 北緯44度28分59.82秒 東経142度21分1.03秒 / 北緯44.4832833度 東経142.3502861度 / 44.4832833; 142.3502861
駅番号 W54
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 宗谷本線
キロ程 98.3 km(旭川起点)
電報略号 ヒカ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
114人/日
-2018年-
開業年月日 1911年明治44年)11月3日[1]
備考 簡易委託駅[2]
  1. ^ この間に豊清水信号場有り(当駅から19.6 km先)。
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美深駅
びふか
Bifuka
(4.3km) 東美深
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
所属路線 美幸線
キロ程 0.0 km(美深起点)
駅構造 地上駅
開業年月日 1964年昭和39年)10月5日[3]
廃止年月日 1985年(昭和60年)9月17日[3]
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歴史

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美深駅を中心に周囲約1km範囲を写した航空写真。1977年度撮影。上が稚内方面。国鉄型配線ホーム2面3線。駅舎横の稚内側に貨物ホームと引込み線、ホーム外側に多数の副本線がある。駅裏は広いストックヤードと、若松町から南町にかけて製材所が立ち並び、名寄側に引込み線がある。駅裏の製材所の殆どが今は無い。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

駅名の由来

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開業時の所在地名(下名寄村字ピウカ[6])に漢字をあてたもの。1920年(大正10年)には自治体名となっている[9]。当初の読みは「ぴうか」であったが[6]、美深村(→美深町)発足後に現在の読みに改められている。

駅構造

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相対式ホーム2面2線を持つ地上駅。ホーム間の移動は跨線橋を使う。名寄駅が管理し、美深町が受託する簡易委託駅。窓口では道内在来線完結の乗車券・特急券・指定席券・定期券等を扱う[22]

駅舎は「美深町交通ターミナル」と称し、美深町第3セクター運営の売店、美深町観光協会[23]や観光案内所などが入居する[9]。また、2階には「美幸線資料室[注釈 1]」が併設されている[12]

屋上には廃止された美幸線を偲んで作られた「美幸の鐘」があり[12]、稚内行特急「宗谷」到着時および15時に鳴らされる。なお、「美幸の鐘」は、夜間は緑色にライトアップされる[12]

のりば

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番線 路線 方向 行先
1 宗谷本線 下り 音威子府稚内方面
2 上り 名寄旭川方面

利用状況

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乗車人員の推移は以下の通り。出典が「乗降人員」となっているものについては1/2とした値を括弧書きで1日平均乗車人員の欄に示し、備考欄で元の値を示す。

また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。

乗車人員推移
年度 乗車人員(人) 出典 備考
年間 1日平均 JR調査
1978年(昭和53年) 596.0 [24]
2012年(平成24年) 99 [15]
2015年(平成27年) 「10名以上」 [JR北 2]
2016年(平成28年) 104.2 [JR北 3]
2017年(平成29年) 88.2 [JR北 4]
2018年(平成30年) 79.0 [JR北 5]
2019年(令和元年) 66.4 [JR北 6]
2020年(令和02年) 55.0 [JR北 7]
2021年(令和03年) 42.2 [JR北 8]
2022年(令和04年) 34.6 [JR北 9]
2023年(令和05年) 30.6 [JR北 10]

駅周辺

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隣の駅

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北海道旅客鉄道(JR北海道)
宗谷本線
普通
智恵文駅 (W51) - *智北駅 (W52) - **南美深駅 (W53) - 美深駅 (W54) - **初野駅 (W55) - **紋穂内駅 (W56) - **恩根内駅 (W57) - (豊清水信号場) - *天塩川温泉駅 (W59) - 咲来駅 (W60)
*:上り最終列車は智北駅・天塩川温泉駅を通過する。
**:打消線は廃駅

かつて存在した路線

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日本国有鉄道(国鉄)
美幸線
美深駅 - 東美深駅

脚注

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注釈

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  1. ^ 仁宇布駅の駅名標、硬券乗車券など展示[12]

出典

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  1. ^ a b 石野 1998, p. 899.
  2. ^ a b “JR美深駅の簡易委託を開始します” (PDF). 広報びふか (美深町): p. 12. (2016年5月号). オリジナルの2016年5月19日時点におけるアーカイブ。. https://megalodon.jp/2016-0519-2245-24/www.town.bifuka.hokkaido.jp/cms/section/soumu/i63vp60000006h8q-att/i63vp60000006hev.pdf 2016年5月19日閲覧。 
  3. ^ a b c d 石野 1998, p. 904.
  4. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、239頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362023年1月15日閲覧 
  5. ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
  6. ^ a b c “鉄道院告示 第92号”. 官報 (大蔵省印刷局) (8510). (1911-10-31). NDLJP:2951867. https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2951867/2. 
  7. ^ a b c 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 20号・宗谷本線/留萌本線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年11月2日、14-17,27頁。 
  8. ^ a b c d 石野 1998, p. 900.
  9. ^ a b c d e f 美深町のあゆみ” (PDF). 美深町 (2014年12月). 2020年6月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月13日閲覧。
  10. ^ 「喜びに湧く地域住民 美深−仁宇布きのう盛大な開通式」『名寄新聞』1964年10月6日。
  11. ^ a b 『美深町史』美深町、2011年6月、426頁。 
  12. ^ a b c d e f 『鉄道ジャーナル』通巻654号 p.29
  13. ^ 「21年の運行に終止符 サヨナラ美幸線に3500人 全線開通の夢果たせず」『名寄新聞』1985年9月18日。
  14. ^ 「旭鉄局管内では452人 新たな合理化案 上川保線区など廃止」『北海道新聞』1986年7月19日、朝刊、道北面。
  15. ^ a b “全駅DATA 石北本線②(上川~網走) 宗谷本線”. 週刊JR全駅・全車両基地 (朝日新聞出版) (No.60): pp.19-27. (2013-10-03). 
  16. ^ 「新たな交通拠点に マチの新名所が落成 美深町交通ターミナル 盛大に記念行事」『名寄新聞』1987年11月4日。
  17. ^ 「美深町観光協会 事務所を駅に移転 観光案内所カウンターも併設」『名寄新聞』2008年6月5日。
  18. ^ 「まちの特産品販売 JR美深駅売店が再開」『名寄新聞』2010年5月9日。
  19. ^ 「売店リニューアル祝う」『名寄新聞』2010年5月12日。
  20. ^ 「普通列車減便される JR宗谷本線 美深駅は5月から簡易委託 乗車券など切符販売継続」『名寄新聞』2016年3月28日。
  21. ^ 「簡易委託スタート JR美深駅 事務取扱員が窓口対応 需要の多い乗車券など販売」『名寄新聞』2016年5月3日。
  22. ^ 美深駅窓口営業時間のお知らせ”. 美深町 (2021年6月7日). 2022年3月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月24日閲覧。
  23. ^ 当協会について”. 美深町観光協会. 2019年10月19日閲覧。
  24. ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、888頁。doi:10.11501/12065814https://dl.ndl.go.jp/pid/12065814 
  25. ^ 仁宇布線運行経路図” (PDF). 名士バス. 2020年10月15日閲覧。

JR北海道

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  1. ^ a b c d 駅の営業内容見直しについて”. 北海道旅客鉄道 (2016年4月12日). 2022年3月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月23日閲覧。
  2. ^ 極端にご利用の少ない駅(3月26日現在)” (PDF). 平成28年度事業運営の最重点事項. 北海道旅客鉄道. p. 6 (2016年3月28日). 2017年9月25日閲覧。
  3. ^ 宗谷線(名寄・稚内間)” (PDF). 北海道旅客鉄道 (2017年12月8日). 2017年12月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月30日閲覧。
  4. ^ 宗谷線(名寄・稚内間)” (PDF). 北海道旅客鉄道 (2017年7月2日). 2017年12月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月13日閲覧。
  5. ^ 宗谷線(名寄・稚内間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
  6. ^ 宗谷線(名寄・稚内間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人以上2,000人未満の線区(「黄色」8線区). 北海道旅客鉄道. p. 3・4 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月3日閲覧。
  7. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
  8. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
  9. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2023年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
  10. ^ 宗谷線(旭川・稚内間) 事業の抜本的な改善方策の実現に向けた実行計画(2024(令和6)~2026(令和8)年度)” (PDF). 北海道旅客鉄道 (2024年). 2024年9月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月8日閲覧。

新聞記事

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  1. ^ “JR北海道 4駅を無人化”. 交通新聞 (交通新聞社). (2016年4月14日) 
  2. ^ “4駅窓口業務終了 奈井江・美幌・留辺蘂・美深 地元から職員配置も”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2016年4月13日). オリジナルの2016年4月15日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/iF4ac 2016年4月15日閲覧。 

参考文献

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  • 武田元秀、山井美希(写真)「最北端最後の砦 孤高の一本道」『鉄道ジャーナル』第55巻第4号(通巻654号)、成美堂出版、2020年4月1日、24-33頁、ISSN 0288-2337 
  • 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日。ISBN 978-4-533-02980-6 

関連項目

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外部リンク

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