紋穂内駅

かつて北海道中川郡美深町にあった北海道旅客鉄道の駅

紋穂内駅(もんぽないえき)は、北海道中川郡美深町字紋穂内にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)宗谷本線廃駅)である。電報略号モホ事務管理コードは▲121826[2]駅番号W56

紋穂内駅
駅舎(2017年10月)
もんぽない
Momponai
W55 初野 (3.1 km)
(7.1 km) 恩根内 W57
地図
所在地 北海道中川郡美深町字紋穂内
北緯44度32分20秒 東経142度20分0.5秒 / 北緯44.53889度 東経142.333472度 / 44.53889; 142.333472座標: 北緯44度32分20秒 東経142度20分0.5秒 / 北緯44.53889度 東経142.333472度 / 44.53889; 142.333472
駅番号 W56
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 宗谷本線
キロ程 105.0 km(旭川起点)
電報略号 モホ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗降人員
-統計年度-
2人/日
-2014年-
開業年月日 1911年明治44年)11月3日[1]
廃止年月日 2021年令和3年)3月13日[JR北 1][JR北 2][新聞 1]
備考 無人駅
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歴史

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1977年の紋穂内駅と周囲約500m範囲の状況。上が稚内方面。千鳥式ホーム2面2線に副本線、駅舎稚内側に引込み線。この写真の時点で既に、貨物取扱いを廃止してから久しい様子で、この年の5月の貨物取扱い廃止以前に引込み線と副本線が撤去されている様である。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

駅名の由来

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所在地名に由来。アイヌ語の「モヌオナイ(mo-nup-o-nay)」(小さい・野に・ある・川)に字をあてたものである[8][9]。このほか「モオヌㇷ゚ナイ(mo-o-nup-nay)」(静かな・河口に・原野〔がある〕・川)や[10]、「モムポナイ」(静かに流れる小川)[11]、から、など諸説ある。なお、1898年(明治31年)5万分1地形図には「モヌッポナイ」の表記がある[8]

いずれも、現在のパンケニウプ川を指した名称とされる[11]

駅構造

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単式ホーム1面1線と車掌車駅舎を持つ地上駅だった。かつては木造駅舎千鳥式ホーム2面2線および副本線を有する一般駅であった。晩年は旧1番線ホームのみ使用の1面1線となっていた。無人駅だった。

利用状況

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乗車人員の推移は以下の通り。出典が「乗降人員」となっているものについては1/2とした値を括弧書きで1日平均乗車人員の欄に示し、備考欄で元の値を示す。

また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。

乗車人員推移
年度 乗車人員(人) 出典 備考
年間 1日平均 JR調査
1978年(昭和53年) 37.0 [12]
2015年(平成27年) 「1名以下」 [JR北 3]
2016年(平成28年) 1.0 [JR北 4]
2017年(平成29年) 1.4 [JR北 5]
2018年(平成30年) 1.6 [JR北 6]
2019年(令和元年) 1.6 [JR北 7]
2020年(令和02年) 1.4 [JR北 8]

駅周辺

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その他

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当駅を含む美深町に所在する無人駅3駅が、2021年3月13日に廃止されるのに合わせて、地元若手住民で構成されるグループ「美深廃駅プロジェクト」が、廃止対象3駅を舞台とした記録映像の制作を2021年1月より開始している[新聞 5]。同年1月25日には、映像制作費を募集するためのクラウドファンディングを開始させ、駅のイラストが入った返礼品も作成された[新聞 5]

隣の駅

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北海道旅客鉄道(JR北海道)
宗谷本線(廃止時点)
初野駅 (W55) - 紋穂内駅 (W56) - 恩根内駅 (W57)

脚注

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出典

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  1. ^ a b c 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、900頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、239頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362023年1月15日閲覧 
  3. ^ a b “鉄道院告示 第92号”. 官報 (大蔵省印刷局) (8510). (1911-10-31). NDLJP:2951867. https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2951867/2. 
  4. ^ a b 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 20号・宗谷本線/留萌本線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年11月2日、14-17頁。 
  5. ^ a b “ありがとう さようなら 長き歳月の歴史に幕 JR南美深駅・紋穂内駅・豊清水駅廃止”. 広報びふか (美深町) (815): pp.2-5. (2021-04). オリジナルの2021-04-28時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210428102809/http://www.town.bifuka.hokkaido.jp/cms/section/soumu/nuv41p0000000p0n-att/nuv41p0000001ajj.pdf 2021年4月28日閲覧。. 
  6. ^ 「“列車待合室”が登場 宗谷本線合理化を象徴」『名寄新聞』1985年7月8日。
  7. ^ “ありがとう さようなら 長き歳月の歴史に幕 JR南美深駅・紋穂内駅・豊清水駅廃止”. 広報びふか (美深町) (815): pp.2-5. (2021-04). オリジナルの2021-04-28時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210428102809/http://www.town.bifuka.hokkaido.jp/cms/section/soumu/nuv41p0000000p0n-att/nuv41p0000001ajj.pdf 2021年4月28日閲覧。. 
  8. ^ a b アイヌ語地名リスト モク~リ P131-140”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2014年1月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年10月19日閲覧。
  9. ^ 札幌鉄道局 編『駅名の起源』北彊民族研究会、1939年、47頁。NDLJP:1029473 
  10. ^ 本多 貢 (1995-01-25). 児玉 芳明. ed (日本語). 北海道地名漢字解. 札幌市: 北海道新聞社. p. 92. ISBN 4893637606. OCLC 40491505. https://www.worldcat.org/oclc/40491505 2018年10月27日閲覧。 
  11. ^ a b 札幌鉄道局 編『駅名の起源』北彊民族研究会、1939年、79頁。NDLJP:1029473 
  12. ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、888頁。doi:10.11501/12065814https://dl.ndl.go.jp/pid/12065814 

JR北海道

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  1. ^ a b 来春のダイヤ見直しについて』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2020年12月9日。オリジナルの2020年12月9日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20201209060401/https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20201209_KO_kaisei.pdf2020年12月9日閲覧 
  2. ^ a b 2021年3月ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2020年12月18日。オリジナルの2020年12月18日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20201218050637/https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20201218_KO_Daikai.pdf2020年12月18日閲覧 
  3. ^ 極端にご利用の少ない駅(3月26日現在)” (PDF). 平成28年度事業運営の最重点事項. 北海道旅客鉄道. p. 6 (2016年3月28日). 2017年9月25日閲覧。
  4. ^ 宗谷線(名寄・稚内間)” (PDF). 北海道旅客鉄道 (2017年12月8日). 2017年12月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月30日閲覧。
  5. ^ 宗谷線(名寄・稚内間)” (PDF). 北海道旅客鉄道 (2017年7月2日). 2017年12月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月13日閲覧。
  6. ^ 宗谷線(名寄・稚内間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
  7. ^ 宗谷線(名寄・稚内間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人以上2,000人未満の線区(「黄色」8線区). 北海道旅客鉄道. p. 3・4 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月3日閲覧。
  8. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。

新聞記事

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  1. ^ a b “18無人駅に「ありがとう」 JRダイヤ改正で廃止 住民やファン 各地で別れ”. 北海道新聞. (2021年3月13日). オリジナルの2021年3月13日時点におけるアーカイブ。. https://archive.ph/k4tNW 2021年3月13日閲覧。 
  2. ^ “「通報」●函館本線江部乙駅ほか49駅の駅員無配置について(旅客局)”. 鉄道公報 (日本国有鉄道総裁室文書課): p. 1. (1984年11月9日) 
  3. ^ “宗谷線の計5駅、廃止受け入れ 名寄市と美深町”. 北海道新聞. (2020年3月26日). オリジナルの2020年3月26日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/mheyH 2020年3月26日閲覧。 
  4. ^ “宗谷線無人5駅 21年春廃止 名寄市、美深町が受け入れ「仕方ない」「寂しい」惜しむ声”. 北海道新聞. (2020年3月26日). オリジナルの2020年3月26日時点におけるアーカイブ。. https://archive.vn/BbdML 2020年3月26日閲覧。 
  5. ^ a b “宗谷線の廃止3駅を映像に 若手グループ制作へ”. 北海道新聞. (2021年1月27日). オリジナルの2021年2月6日時点におけるアーカイブ。. https://archive.vn/1gNXU 2021年2月7日閲覧。 

関連項目

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外部リンク

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