結証
「結証」(けっしょう[1])は、日本のポップ・ロック・バンドである緑黄色社会の楽曲。2021年2月3日にSony Music Labelsの社内レーベルEpic Records Japanより3枚目のシングルとして発売された[2][3]。シングルのカップリング曲として「LADYBUG」と「Copy」が収録され、期間生産限定盤ではTVサイズ版「結証 -TV Edit-」が追加収録された。楽曲は、読売テレビ・日本テレビ系アニメ『半妖の夜叉姫』の1月クールエンディングテーマとして制作された。
「結証」 | ||||||||||||||||
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緑黄色社会 の シングル | ||||||||||||||||
初出アルバム『Actor』 | ||||||||||||||||
B面 |
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リリース | ||||||||||||||||
規格 | ||||||||||||||||
録音 |
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ジャンル | J-POP(アニメソング) | |||||||||||||||
時間 | ||||||||||||||||
レーベル | Epic Records Japan | |||||||||||||||
作詞 | 長屋晴子 | |||||||||||||||
作曲 | 小林壱誓 | |||||||||||||||
チャート最高順位 | ||||||||||||||||
後述を参照 | ||||||||||||||||
緑黄色社会 シングル 年表 | ||||||||||||||||
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シングル『結証』は、オリコン週間アニメシングルランキングで最高位8位、オリコン週間シングルランキングで最高位15位を記録した。
背景・リリース
編集2020年12月5日、読売テレビ・日本テレビ系アニメ『半妖の夜叉姫』の1月クールエンディングテーマが「結証」に決定したことが発表された。長屋は当たり前のように私の生活の中にあった『犬夜叉』、そしてその世界観を受け継ぐ『半妖の夜叉姫』にこのうような形で携わることができ、とても嬉しく思っています。運命、絆、愛情、友情。形のないものこそ信じ抜いて守っていくべき大切なものなのではないかと思っています。楽曲に込めた大切なメッセージを、アニメと共に全世界に届けていきたいです
と語っている[4]。
2021年1月9日、シングル『結証』が2021年2月3日にSony Music Labelsの社内レーベルEpic Records Japanより3枚目のシングルとして発売されることが発表された。初回生産限定盤、期間生産限定盤、通常盤の3形態で発売され、初回生産限定盤には2020年7月24日に開催された配信ライブ『SINGALONG tour 2020 -夏を生きる-』のライブ映像をノーカットで収録したBlu-ray、期間生産限定盤には『半妖の夜叉姫』のクレジットなしのエンディング映像を収録したBlu-rayが付属[2][3]。また、期間生産限定盤のジャケットは、『半妖の夜叉姫』のメインキャラクターである日暮とわ・せつな・もろは[5]の描き下ろしイラストが使用される[2]。
2021年1月16日に表題曲の先行配信が開始された[2][3]。
2021年2月6日にアコースティック・ライヴ『奏でた音の行方 vol.3 -結証-』が生配信され、本作のアコースティック・バージョンが披露された[6]。
制作
編集「結証」は、読売テレビ・日本テレビ系アニメ『半妖の夜叉姫』の1月クールエンディングテーマとして書き下ろされたミディアムナンバー[2]で、「形のないものこそ信じ抜いて守っていくべき大切なもの」をテーマとしている[7][3]。
曲の構想は以前より存在していて、アニメのタイアップを依頼されたときに作品と合うと判断されたことから完成に至った。制作当初の仮タイトルは「ラスト・ラブ」[8]。作曲を手がけた小林は、「アニメのエンディング曲には、毎週の物語をきちんと締めくくる大事な役割があるから、毎回蓋をギュッと閉めることができるような強い曲を目指して作り始めた」「アニメ作品に対して曲はあまり長くあるべきではないと考えているから、パンチ力はあるけど、綺麗に片付けをして帰って行く、みたいなイメージで作った」と語っている[8]。
作詞を手がけた長屋は、楽曲を通して伝えたかったこととして「目に見えないもの」を挙げていて、歌詞について「運命とか、絆とか、口ではパッと言えてしまうけど、その実態はわからず、存在するかどうかさえわからない。そういうものこそ大事にできたらいいし、それを信じることができれば本物になる。そういうことを考えながら書いた」と語っている[8]。
LADYBUG
編集映像外部リンク | |
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「LADYBUG」(Live Video / SINGALONG tour 2020 -last piece-) - YouTube |
「LADYBUG」は、テレビ朝日系『サタデーステーション』『サンデーステーション』共通オープニングテーマ[2][3][9]として制作された楽曲[注釈 1]。歌詞はテーマソングを依頼されてから書いたもので、「明日へのリブート」というフレーズは番組側が用意したテーマの1つ[10]。楽曲中ではアレンジャーの横山裕章のアイデアにより、アコーディオンが使用されている[10]。
タイトルの「LADYBUG」は、「てんとう虫」の意を持つ英単語。かねてより生き物が好きな長屋は、てんとう虫に強い興味を持っていた時期があり、「個人的にずっとてんとう虫について書きたかった」「てんとう虫は習性的に絶対に下っていくことがなく、空に登っていくから『てんとう虫』と名付けられたらしいんです。その名前の由来がすごく素敵だなと思っていて、その『てんとう虫』というモチーフが壱誓の作った曲調と合うような気がしたんです」と語っている[10]。
2020年11月13日にYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」でプレミア公開された『THE FIRST TAKE FES vol.2 supported by BRAVIA』で、「Mela!」と共に披露された[11][12]。
Copy
編集「Copy」は、3年前から存在していた楽曲で、長屋は「自分としてはストレートだけどストレートじゃない曲を書きたくて作った」と語っている[10]。歌詞について長屋は「恋愛中の『どうしてもこうなっちゃう感覚』が愛おしいなと思いながら書いた」とし、「リスナーの近くにいきたかった曲。本質はDメロに込めたから、そこもしっかり聴いてほしい」と語っている[10]。
peppeはこの楽曲を一番好きな楽曲として挙げている[10]。
2020年12月17日に放送された『UPBEAT!』でフルサイズが初オンエアされ[13]、その後FM802『UPBEAT!』「じっくりコトコト こんがりパン Foo! Foo! Foo!」CMソングとして使用された[3][2]。
ミュージック・ビデオ
編集「結証」のミュージック・ビデオは、渡邉直が監督を務めた[14]。バンド初のドラマ仕立ての内容となっており、楽曲に込められたメッセージを老夫婦を主人公としたストーリーで表現している[15][16]。メンバーの出演はなく、俳優に出演してもらうという形がとられており[17]、老夫婦役として大槻修治と加藤美智子が出演している[18]。
ミュージック・ビデオは、2021年1月30日に公式YouTubeチャンネルで公開された[18]。
評価
編集『ROCKIN'ON JAPAN』の長瀬昇は、楽曲について「ドラマティックなメロディとアレンジの妙が冴えるバラード」と評している。また、シングルについては「プロフェッショナルなポップソング集」とし、「3曲ながらミニアルバムのような満足感がある」「バンド、編曲家、スタッフとチーム全体で丹念に煮詰めたことが窺える堂々たる完成度の高さからすれば、3曲すべてにタイアップが付いているのも自然なことだと思える」「更なるブレイクスルーに確実に手を掛けつつ、並行して彼らが果てなく険しきポップ・マエストロへの道に足を踏み出していることを感じさせる充実の3rdシングル」と評している[19]。
『Skream!』の吉羽さおりは、「強さの中に憂いや感情の機微を湛えている長屋晴子の歌と、ドラマチックに高揚していくサウンドに心掴まれる曲」とし、「全体的に瀟洒なストリングス・アレンジが施されているが、ピアノ、ギター、ベースは、アクセントのあるフレーズや音作りを生かした構築的なバンド・サウンドとなっていて、曲をタフにしている」と評している[20]。
シングル収録曲
編集# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 時間 |
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1. | 「結証」 | 長屋晴子 | 小林壱誓 |
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2. | 「LADYBUG」 | 長屋晴子 | 小林壱誓 |
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3. | 「Copy」 | 長屋晴子 | 長屋晴子 |
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4. | 「結証 (Instrumental)」 | ||||
5. | 「LADYBUG (Instrumental)」 | ||||
6. | 「Copy (Instrumental)」 | ||||
合計時間: |
全作詞: 長屋晴子。 | ||||
# | タイトル | 作曲 | 編曲 | 時間 |
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1. | 「結証」 | 小林壱誓 |
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2. | 「LADYBUG」 | 小林壱誓 |
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3. | 「Copy」 | 長屋晴子 |
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4. | 「結証」(TV Edit) | 小林壱誓 |
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合計時間: |
# | タイトル |
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1. | 「SINGALONG」 |
2. | 「sabotage」 |
3. | 「スカーレット」 |
4. | 「逆転」 |
5. | 「想い人」 |
6. | 「inori」 |
7. | 「Bitter」 |
8. | 「一歩」 |
9. | 「冬の朝」 |
10. | 「サボテン」 |
11. | 「夏を生きる」 |
12. | 「にちようび」 |
13. | 「Alice」 |
14. | 「Brand New World」 |
15. | 「あのころ見た光」 |
16. | 「Mela!」 |
17. | 「始まりの歌」 |
18. | 「Shout Baby」 |
19. | 「愛のかたち」 |
# | タイトル |
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1. | 「テレビアニメ『半妖の夜叉姫』ノンクレジットエンディングムービー」 |
クレジット
編集※出典[21]
- 緑黄色社会
- 追加ミュージシャン
-
- 比田井修 – Drums(#1,2)
- 森瑞希 – Drums(#3)
- 吉田宇宙ストリングス – Strings(#1,3)
- soundbreakers – Programming(#1,3)
- 横山裕章 (agehasprings) – Programming, Accordion, Shaker(#2)
- レコーディング・スタッフ
チャート成績
編集チャート (2021年) | 最高位 |
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Japan Download Songs (Billboard JAPAN)[22] | 78 |
Japan Top Singles Sales (Billboard JAPAN)[23] | 14 |
日本 (オリコン)[24] | 15 |
日本 (オリコンアニメシングル)[25] | 8 |
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ 緑黄色社会の2020年12月5日 午後8:24のツイート、2021年1月9日閲覧。
- ^ a b c d e f g “緑黄色社会、アニメ『半妖の夜叉姫』エンディングテーマ「結証」を2月3日にリリース”. SPICE. イープラス (2021年1月9日). 2021年1月9日閲覧。
- ^ a b c d e f “緑黄色社会「半妖の夜叉姫」のED曲リリース、初回盤に配信ライブのノーカット映像”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2021年1月9日). 2021年1月9日閲覧。
- ^ “緑黄色社会の新曲「結証」が「半妖の夜叉姫」ED曲に決定”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2020年12月5日). 2022年8月17日閲覧。
- ^ “緑黄色社会、『半妖の夜叉姫』EDテーマ「結証」リリース”. BARKS. ジャパンミュージックネットワーク (2021年1月9日). 2021年9月28日閲覧。
- ^ “緑黄色社会、アコースティック・ライヴ"奏でた音の行方 vol.3 -結証-"2/6生配信”. Skream!. 激ロックエンタテインメント (2021年2月3日). 2021年2月13日閲覧。
- ^ “緑黄色社会|ニューシングル『結証』2月3日発売|アニメ「半妖の夜叉姫」EDテーマ”. TOWER RECORDS ONLINE. タワーレコード (2021年1月9日). 2021年1月9日閲覧。
- ^ a b c 天野史彬(インタビュアー:天野史彬)「緑黄色社会「結証」インタビュー|より深く、リョクシャカらしい新境地へ」『音楽ナタリー』、ナターシャ、2頁 。2021年2月6日閲覧。
- ^ a b “緑黄色社会、新曲「LADYBUG」が『サタデーステーション』『サンデーステーション』共通オープニングテーマに決定”. BARKS. ジャパンミュージックネットワーク (2020年9月29日). 2021年1月9日閲覧。
- ^ a b c d e f 天野史彬(インタビュアー:天野史彬)「緑黄色社会「結証」インタビュー|より深く、リョクシャカらしい新境地へ」『音楽ナタリー』、ナターシャ、3頁 。2021年2月6日閲覧。
- ^ “緑黄色社会、初出演の『Mステ』で「Mela!」歌唱 「THE FIRST TAKE FES」アーカイブ公開もスタート”. Real Sound. blueprint (2020年11月20日). 2021年1月9日閲覧。
- ^ 緑黄色社会 - Mela! , LADYBUG / THE FIRST TAKE FES vol.2 supported by BRAVIA. 18 November 2020. 2021年1月9日閲覧。
- ^ “緑黄色社会、新曲「Copy」フルサイズを17日のFM802「UPBEAT!」で全国初オンエア”. Musicman. エフ・ビー・コミュニケーションズ (2020年12月10日). 2021年1月19日閲覧。
- ^ watanabe_naoの2021年2月28日 午後6:17のツイート、2021年3月14日閲覧。
- ^ “緑黄色社会「結証」に乗せて描かれる老夫婦のストーリー(動画あり)”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2021年1月30日). 2021年1月30日閲覧。
- ^ “緑黄色社会、新曲「結証」のMusic Videoを解禁 初のドラマ仕立てに”. SPICE. イープラス (2021年1月30日). 2021年1月30日閲覧。
- ^ 清本千尋(インタビュアー:清本千尋)「大好きな緑黄色社会を招いて真剣音楽談義」『音楽ナタリー』、ナターシャ、2021年2月5日 。2021年3月15日閲覧。
- ^ a b 緑黄色社会の2021年1月30日 午後6:01のツイート、2021年3月15日閲覧。
- ^ 長瀬昇. “プロフェッショナルなポップソング集-『結証』緑黄色社会”. rockin'on.com. ロッキング・オン. 2021年2月13日閲覧。
- ^ 吉羽さおり. “結証 / 緑黄色社会”. Skream!. 激ロックエンタテインメント. 2021年10月12日閲覧。
- ^ 結証 (ブックレット). 緑黄色社会. Epic Records Japan. 2021. ESCL 5482。
- ^ “Billboard Japan Top Download Songs | Charts”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク (2021年1月27日). 2021年1月30日閲覧。
- ^ “Billboard Japan Top Singles Sales | Charts”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク (2021年2月10日). 2021年2月13日閲覧。
- ^ “オリコン週間 シングルランキング 2021年02月01日〜2021年02月07日 11〜20位”. ORICON NEWS. oricon ME (2021年2月15日). 2021年2月13日閲覧。
- ^ “オリコン週間 アニメシングルランキング 2021年02月01日〜2021年02月07日 11〜20位”. ORICON NEWS. oricon ME (2021年2月15日). 2021年2月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月18日閲覧。