夏を生きる
「夏を生きる」(なつをいきる)は、日本のポップ・ロック・バンドである緑黄色社会の楽曲。2020年7月31日にSony Music Labelsの社内レーベルEpic Records Japanより配信限定シングルとして発売された。作詞作曲は長屋晴子によるもので、編曲は緑黄色社会とNaoki Itaiの共作[1]。楽曲は、tvk『RIDE OF KANAGAWA 2020 高校野球』(神奈川県高等学校野球連盟主催・令和2年度神奈川県高等学校野球大会)テーマソングとして使用された[2]。Billboard Japan Download Songsでは最高位70位を記録[3]。
「夏を生きる」 | ||||
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緑黄色社会 の シングル | ||||
初出アルバム『SINGALONG』 | ||||
リリース | ||||
規格 | デジタル・ダウンロード | |||
ジャンル | ポップ・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | Epic Records Japan | |||
作詞・作曲 | 長屋晴子 | |||
チャート最高順位 | ||||
後述を参照 | ||||
緑黄色社会 シングル 年表 | ||||
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背景・リリース
編集「夏を生きる」は、新型コロナウイルスの影響による緊急事態宣言の発令中に制作された楽曲で、2020年7月24日に開催された無観客配信ライブ『SINGALONG tour 2020 -夏を生きる-』[注釈 1]で初披露となった[5][6][7]。同ライブのステージ上で本作の配信限定での発売と、4月に発売予定だったフルアルバム『SINGALONG』のCDが9月30日に当初発表されていた2形態に「初回生産限定夏を生きた盤」を加えた計3形態の発売に変更され、同盤に本作が収録されることが発表された[5][6][7]。
配信ジャケットは、加藤隆が手がけたイラストが使用された[5][8]。長屋は、中学生時代にPeople In The Boxの「旧市街」のミュージック・ビデオを見て衝撃を受け、それ以来いつか加藤とともに作品を作りたいという夢があったと述べている[9]。
制作
編集「夏を生きる」の曲の構想は、2019年の夏あたりから存在していて、2020年に入り新型コロナウイルスの影響が拡大した頃に書き進められて完成となった。曲の原型を作り始めた段階から「夏の曲」を書くことが決まっていて、長屋の中にあった「夏といえば野球」というイメージから野球をテーマとした楽曲になった[10]。長屋は、夏が少し苦手な季節であるとしたうえで、「夏にキラキラしている人たち」の裏側まで想像してすごくカッコいいと思えたとし、夏はすごく早く終わってしまう季節だけど、そのスピードに負けないぐらい濃密な夏を私たちも過ごせたらいいなと思って書いた
と語っている[10]。
アレンジの話などはリモートで行われ、自粛が明けてから[11]約3か月ぶりにメンバーで集まってレコーディングが行われた。レコーディングは、若さや未完成さを閉じ込めようというアレンジャーのNaoki Itaiの意向から、「あえてテイクを重ねない録り方」が採用された[10]。長屋は私たちの最近の曲は「sabotage」にしろ「Shout Baby」にしろエネルギーが強めの曲が多かったので、だからこそ「夏を生きる」ではちょっとだけ肩の力が抜けたところを狙いたかったんです
とし、穴見は曲を作ってからリリースが決まるまでの時間の短さを引き合いにこの曲にはそのスピード感を考えても生感というか、リアルさがあると思います
と語っている[10]。
評価
編集『Billboard JAPAN』のTakuto Uedaは、アルバム『SINGALONG』に関するコラムの中で、本作についてヴァイオリンをフィーチャーし、壮大なサウンドスケープを描くアレンジは、『SINGALONG』以降の新機軸を感じさせる仕上がりで、バンドの確かな成長を浮き彫りにするものになっている
と評した[12]。
ミュージック・ビデオ
編集2020年8月7日に「夏を生きる」のミュージック・ビデオが公開された[13]。ミュージック・ビデオは全編アニメーションで、画家を目指す女性とダンサーを目指す女性の交流を描いている。ディレクションは、本作のアートワークも手がけた加藤隆が担当しており、加藤は歌詞の最後にある『君の続きが見たい 逞しくあれ』という言葉が、気持ち良く響いてくるようなアニメーションMVを作りたいと思いました
と語っている[9]。長屋は、10年来の夢が叶ったとしたうえで、本作のミュージック・ビデオを私の宝物
とコメントしている[9]。
クレジット
編集※出典[1]
- 緑黄色社会
- 追加ミュージシャン
-
- Naoki Itai – Programming
- 森瑞希 – Drums[14]
- 瀬恒啓 – Violin
- レコーディング・スタッフ
チャート成績
編集チャート (2020年) | 最高位 |
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Japan Download Songs (Billboard JAPAN)[3] | 70 |
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b SINGALONG (初回生産限定夏を生きた盤) (ブックレット). 緑黄色社会. Epic Records Japan. 2020. ESCL 5443〜4。
- ^ みんなが主役!神奈川県高校野球大会 最終日8/23に生中継 大会総集編を8/29に放送 テーマソングは『緑黄色社会』『安斉かれん』の2組に決定!2020年8月1日閲覧 (PDF) テレビ神奈川
- ^ a b “Billboard Japan Top Download Songs”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク (2020年8月5日). 2020年8月8日閲覧。
- ^ “緑黄色社会、延期の最新ツアーを待ちわびるファンのために先行ライブ配信を実施!”. ザテレビジョン. KADOKAWA (2020年7月22日). 2020年7月28日閲覧。
- ^ a b c “「頭に浮かぶのは画面の向こうにいるみんなの顔」緑黄色社会が生配信ライブで新曲「夏を生きる」初披露”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2020年7月25日). 2020年7月28日閲覧。
- ^ a b “緑黄色社会、無観客ライブ配信で19曲を熱演 新曲「夏を生きる」も初披露”. SPICE. イープラス (2020年7月25日). 2020年7月28日閲覧。
- ^ a b “緑黄色社会、配信ライブで新曲リリース&CDアルバムのリリースを発表”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク (2020年7月25日). 2020年7月28日閲覧。
- ^ 加藤隆の2020年7月25日のツイート、2020年7月28日閲覧。
- ^ a b c “緑黄色社会、新曲「夏を生きる」MVに長屋晴子が感激「この作品は私の宝物」”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2020年8月7日). 2020年8月8日閲覧。
- ^ a b c d (インタビュー)「WOWOW 緑黄色社会「SINGALONG tour 2020 -夏を生きる-」インタビュー|去年とは違う夏、生の音楽を届ける喜び」『音楽ナタリー』、ナターシャ、2020年9月16日 。2022年5月25日閲覧。
- ^ "緑黄色社会 新曲「夏を生きる」制作エピソード". エキサイトニュース. エキサイト. 30 September 2020. 2022年7月10日閲覧。
- ^ Takuto, Ueda (2020年9月30日). “<コラム>緑黄色社会『SINGALONG』に見たポップ・アーティストとしての矜持 2020年駆け抜けた夏”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク. 2025年1月17日閲覧。
- ^ 『緑黄色社会 『夏を生きる』Music Video / Ryokuoushoku Shakai』2020年8月7日 。2022年5月25日閲覧。
- ^ 森瑞希の2020年7月31日のツイート、2020年8月5日閲覧。