経済協力開発機構原子力機関
経済協力開発機構原子力機関(けいざいきょうりょくかいはつきこうげんしりょくきかん、OECD Nuclear Energy Agency, OECD/NEA または単に NEA)は、原子力発電を安全で、環境に調和した経済的なエネルギー源として開発利用することを、加盟諸国政府間の協力によって促進する経済協力開発機構(OECD)傘下の国際機関である。
沿革
編集活動目的
編集NEAの活動は国際的な協力関係を築くため多岐の分野で行われ、以下の4点を目的として遂行される。
組織構成
編集NEA全体の政策的な決定はNEA運営委員会(年2回開催)にて行われ、詳細な活動内容は各国の専門家により構成される7つの常設技術委員会にて決定される。常設技術委員会の下部には各種専門分野によるワーキンググループ等が設けられている。
- 常設技術委員会
- 放射性廃棄物管理委員会(Radioactive Waste Management Committee, RWMC)
- 放射線防護及び公衆衛生委員会(Committee on Radiation Protection and Public Health, CRPPH)
- 原子力施設安全委員会(Committee on Safety of Nuclear Installations, CSNI)
- 原子力規制活動委員会(Committee on Nuclear Regulatory Activities, CNRA)
- 原子力法委員会(Nuclear Law Committee, NLC)
- 原子力開発・核燃料サイクルに関する技術的経済的検討委員会(Nuclear Development Committee, NDC)
- 原子力科学委員会(Nuclear Science Committee, NSC)
各種核データおよび原子力コードの収集、有効性確認のための科学センターとしてNEAデータバンクが設置され、各国合同の共同事業が行われている。
加盟国
編集脚注
編集- ^ “経済協力開発機構/原子力機関(OECD/NEA)”. 外務省. 2021年3月25日閲覧。
- ^ “コズロドゥイ原発拡張を検討、ベレネ原発の完成は事実上断念”. JETRO. 2021年3月25日閲覧。
関連項目
編集- 経済協力開発機構(OECD)
- 国際エネルギー機関(IEA)
- 国際原子力機関(IAEA)
- 国際原子力事象評価尺度(INES)
外部リンク
編集- OECD/NEA
- 原子力機関 - NEA:Nuclear Energy Agency - OECD日本政府代表部