紀元前35世紀
紀元前3500年から紀元前3401年までの100年間
(紀元前3500年から転送)
紀元前35世紀(きげんぜんさんじゅうごせいき)は、西暦による紀元前3500年から紀元前3401年までの100年間を指す世紀。
千年紀: | 紀元前4千年紀 |
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世紀: | 前36世紀 - 紀元前35世紀 - 前34世紀 |
出来事
編集- 紀元前3500年を基準とする前後1000年間
- 紀元前3500年頃
- メソポタミア文明の発祥。
- 南メソポタミアにおいてウバイド期に代わりウルク期( - 紀元前3100頃)が始まり、シュメール人の都市国家が築かれ始める(メソポタミア文明 - 紀元前2340年頃)。メソポタミア全域をつなぐウルクネットワーク(物流網)が成立する。
- 北メソポタミアにおいてハラフ期に代わり、ガウラ期が始まる( - 紀元前2900頃)。代表的な遺跡はテペ・ガウラ。
- メソポタミアで記録用の粘土製トークンが盛んに用いられる。「トークン仮説」ではこれからウルク古拙文字の誕生につながったとされる。またトークンを包む粘土製のブッラもこの時期数多く出土する。
- イラクのテル・アル・ウハイミルで発見された石灰岩製のキシュの粘土板文書(アシュモレアン博物館蔵)が作られる。
- ウルクのエアンナ神域にある神殿遺構にクレイペグ装飾壁が用いられる。これはタイルに相当する円錐形の粘土製品によるものであり、世界最古のモザイク装飾を構成している。
- メソポタミア北部のナガル(テル・ブラク遺跡)に「眼の神殿(the Eye Temple)」が建設され、「眼の偶像(eye idol)」と呼ばれる雪花石膏(アラバスター)製の小像が置かれた。
- エジプトはナカダII期(ゲルゼー期)。
- ヒエラコンポリス・ナカダ・ティスを中心とする支配領域の形成。
- アビュドス出土と推定される「ゲベル・エル・アラクのナイフ」(ルーヴル美術館像)が作られる。
- メヘルガル文化の衰亡。
- 中国黄河下流域山東省近辺で大汶口文化中期( - 紀元前3000年頃)。
- 中国遼河上流域遼寧省近辺で紅山文化後期、牛河梁遺跡の「女神廟」や積石塚はこの時代のもの。
- マイコープ文化の展開。
- クラ・アラクセス文化の始まり。
- マイコープ文化と隣接したカフカス山脈からアナトリア東部の地域で成立( - 紀元前2200年)。
- ヨーロッパ各地で巨大な支石墓が激減し、小規模な支石墓に移行する( - 紀元前2000年頃)。
- 南米エクアドル中部の太平洋沿岸にバルディビア文化が成立する( - 紀元前1500年頃)。
- メソポタミア文明の発祥。
- 紀元前3500年以降
- シリア北東部のハモウカル遺跡が戦争によって破壊される。これは世界最古級の戦争の痕跡である