紀元前15世紀
紀元前1500年から紀元前1401年までの100年間
(紀元前1500年から転送)
紀元前15世紀(きげんぜんじゅうごせいき)は、西暦による紀元前1500年から紀元前1401年までの100年間を指す世紀。
千年紀: | 紀元前2千年紀 |
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世紀: | 前16世紀 - 紀元前15世紀 - 前14世紀 |
出来事
編集紀元前1500年代
編集- 紀元前1504年 - 1429年 - エジプトがヌビアと地中海の沿岸を征服。
- 紀元前1500年頃
- アフリカのヌビア(スーダン)ではケルマ文化が衰退する(紀元前2500年頃 - )。
- アナトリア半島のヒッタイト人が人工鉄(鉄の精錬法)を発明。
- 地中海東岸のウガリットの繁栄( - 紀元前1200年頃)。
- フルリ人のキルタがワシュカンニを都としてミタンニ王国を建国。
- イラク北東部にフルリ人のアラプハ王国が成立する。
- カッシート王ブルナ・ブリアシュ1世とアッシリア王プズル・アッシュル3世が国境確定の条約を結ぶ。
- オクサス川流域ではバクトリア・マルギアナ複合文化(青銅器文化)が衰退し、トルクメニスタンのバイラマリー近郊でヤズ文化(初期鉄器文化)が成立する。
- パキスタンにガンダーラ墓葬文化(スワート文化)が展開する。
- ウクライナのドニエストル川中流域にコマロフ文化が展開する。
- シベリアのヴォルガ川からエニセイ川周辺でカラスク文化が展開する。
- スウェーデンのスコーネ地方のキヴィクのペトログリフが刻まれた王の墓が作られる。
- 長江流域唯一の殷代都市遺跡である湖北省武漢市の盤龍城遺跡が建設され。。
- 日本で縄文時代晩期の亀ヶ岡遺跡の時代( - 紀元前1000年頃)。
- この遺跡から遮光器土偶や土面など独特な装飾紋様をつけた祭祀を目的とする土器が多数出土している。
- クレタ島のアルカロコリの洞窟に「アルカロコリの両刃斧(ラブリュス)」が奉納される。
- スパルタ近郊ヴァフィオの円形墳墓から出土した黄金のカップ(アテネ国立考古学博物館蔵)が作られる。
- 紀元前1500年以降 - ヒッタイト王テリピヌが死去、ヒッタイト古王国時代が終わる。
- 死後後継者争いが起こり、ヒッタイト中王国時代と呼ばれる記録の乏しい時代が続く。
紀元前1490年代
編集紀元前1470年代
編集- 紀元前1479年頃 - エジプトでトトメス2世が死去。
- 紀元前1475年頃 - カッシート王ウラム・ブリアシュが海の国第1王朝(バビロン第2王朝)を滅ぼしバビロニアを統一。
- 紀元前1470年頃 - ハトシェプストによるプント交易(香料交易の道の開拓)。
紀元前1450年代
編集- 紀元前1458年頃 - ハトシェプストが死去。
- トトメス3世の単独統治が始まり、記念碑からハトシェプストの記録は抹消される。
- 紀元前1457年頃 - メギドの戦い。
- トトメス3世率いるエジプト軍とカデシュ王率いるカナン連合軍とが戦う。
- 紀元前1450年頃
- クレタ島のミノア文明は新宮殿時代末期。
- ミケーネ文明のコイネー期( - 紀元前1250年頃)、ギリシア各地が征服され、アナトリアまで進出。
- この時期までにギリシャ本土からクレタ島を含むエーゲ海諸島の王宮で線文字Bが使用され始める。
- エジプト王トトメス3世がキプロス島を支配下に置く。
- キプロスはこの当時アラシアと呼ばれ銅の生産地として有名であり、後にキプロス(Cyprus)は「銅(copper)」の語源となった。
- エジプト王トトメス3世がヌビアを制圧。
- トゥドハリヤ1世が即位しヒッタイトは新王国時代を迎える。
- この時期ヒッタイトは、ミタンニ・カシュカ・アルザワ・アヒヤワ・アシュワと戦い領土を拡大。
紀元前1440年代
編集- 紀元前1440年代 - 1420年代 - 『出エジプト記』ではモーセが迫害に苦しむイスラエルの民を率いてエジプトを脱出(有力説の一つ)。
- 紀元前1440年代 - アルザワ最古の王クパンタ・クルンタに関するヒッタイト系資料の記録が残る。
紀元前1420年代
編集- 紀元前1427年頃 - エジプト王アメンホテプ2世が即位( - 紀元前1401年)。
紀元前1400年代
編集- 紀元前1401年頃 - エジプト王トトメス4世が即位( - 紀元前1391年)。
- ヒッタイトに対抗するためミタンニと同盟を結び、ミタンニ王アルタタマ1世王の王女と結婚する。
- 「夢の碑文」によるとこの王のもとで砂に埋もれていたギザの大スフィンクスが掘り起こされ修復される。
- 紀元前1400年代末 - 「デンドラの鎧(ナフプリオン考古学博物館)」が作られる。