第47期棋聖戦(だい47ききせいせん)は読売新聞社主催の2023年度の棋聖戦である。棋聖戦は囲碁の七大棋戦の一つ。前期棋聖を失冠した井山裕太は初のSリーグで臨んだが、4位に終わり挑決T進出を逃す。挑戦者決定変則三番勝負では芝野虎丸名人が山下敬吾を2勝1敗で一力への挑戦権を獲得した。挑戦手合では一力が4勝2敗で初防衛に成功した。

第47期 棋聖戦
開催期間 2021年12月22日 - 2023年3月10日
前棋聖 一力遼(初)
挑戦者 芝野虎丸
第47期棋聖 一力遼
棋聖戦
第46期第48期 >
テンプレートを表示

方式

編集
  • 参加棋士は、日本棋院関西棋院棋士
  • 仕組み
    • FT:東西別で行われ、最後まで勝ち残った16名がCリーグ昇格。
    • S-Cリーグ:Cリーグはスイス式トーナメントで5連勝で優勝。3敗でFT陥落。S-Bリーグは1回戦総当り。優勝者が挑戦者決定戦に進出。ただしBリーグは1組と2組1位同士でプレーオフ。勝者が挑戦者決定戦に進出。
    • 挑戦者決定戦:各リーグ優勝者と、Sリーグ2位の計5名によるパラマストーナメントで、前期棋聖への挑戦者を決める。決定戦変則三番勝負はSリーグ1位に1勝のアドバンテージ。
  • コミは6目半。
  • 持時間は、FT・Bリーグまでは3時間、Aリーグは4時間、Sリーグ・挑決Tは5時間、挑戦手合七番勝負は各8時間の二日制。
  • 優勝賞金 4300万円(今期より、前期比200万円減)

挑戦手合七番勝負

編集

開催:2023.1.12 - 2023.3.10

日程
(2023年)
第1局 第2局 第3局 第4局 第5局 第6局 第7局※
1月12–13日 1月20–21日 2月3–4日 2月16–17日 3月2–3日 3月9–10日 3月15–16日
(会場)

対局者
東京都
(
)

文京区
神奈川県
(
)

箱根町
長崎県
(
)

西海市
宮城県
(
)

仙台市
千葉県
(
)

勝浦市
静岡県
(
)

熱海市
山梨県
(
)

甲府市
ホテル椿山荘
東京
ホテル花月園 オリーブベイ
ホテル
宮城県知事公館 三日月シーパーク
ホテル勝浦
熱海後楽園ホテル 常磐ホテル
第46期棋聖

一力遼 棋聖

 封 
○中押 ○中押
 封 
○中押
 封 
○中押 防衛
挑戦者

芝野虎丸 名人

 封 
○中押
 封 
○中押
 封 
総手数/棋譜
 封 (封じ手)
220手
(96手目)
210手
(84手目)
134手
(91手目)
199手
(77手目)
177手
(72手目)
167手
(108手目)
立会人 小林光一名誉棋聖 山城宏九段 山田規三生九段 山下敬吾九段 高尾紳路九段 張栩九段 片岡聡九段
黒:黒番 / 白:白番 /  封 :1日目 封じ手の手番
第1局では手番の先後をニギリで決定。
※第6局で決着したため第7局は実施されず。

挑戦者決定トーナメント

編集
1回戦
10/6
2回戦
10/13
準決勝
10/27
挑戦者決定戦
11/18・21
 大竹優七段 ○一目半
 大竹七段
 鈴木伸二七段
 山下九段 ○中押
 山下敬吾九段 ○半目
 山下九段 ★○●
 高尾紳路九段
 芝野虎丸名人[1] ☆●○

Sリーグ

編集

挑決T進出2名・陥落2名

序列 棋士名 成績 順位 0結 果0 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 5回戦
1 井山裕太名人 2-3 4位 残留
0

高尾
0

0

芝野
0

村川
0

2 余正麒八段 1-4 5位 陥落
0

0

井山
0

村川
0

高尾
0

芝野
3 村川大介九段 1-4 6位 陥落
0

芝野
0

0

0

井山
0

高尾
4 高尾紳路九段 3-2 2位 挑決T進出
0

井山
0

芝野
0

0

0

村川
5 芝野虎丸九段 5-0 1位 挑決T進出
0

村川
0

高尾
0

井山
0

0

6 許家元十段 3-2 3位 残留
0

0

村川
0

高尾
0

芝野
0

井山

Aリーグ

編集

挑決T進出1名・陥落4名

序列 棋士名 成績 順位 昇降
1 河野臨九段 4-3 2位 昇格
2 山下敬吾九段 6-1 1位 挑決T進出・昇格
3 大西竜平七段 3-4 6位 陥落
4 羽根直樹九段 3-4 7位 陥落
5 孫喆七段 4-3 3位 残留
6 志田達哉八段 4-3 4位 残留
7 蘇耀国八段 4-3 5位 陥落
7 洪爽義五段 0-7 8位 陥落

脚注

編集
  1. ^ 2022年11月3日名人位獲得により、以降の正式な肩書きは「名人」。

関連項目

編集

外部リンク

編集