第23回日本レコード大賞
1981年の日本レコード大賞
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第23回日本レコード大賞(だい23かいにほんレコードたいしょう)は、1981年12月31日(木)に帝国劇場で行われた23回目となる『日本レコード大賞』でTBSテレビで19:00 - 20:55まで生放送された。
第23回日本レコード大賞 | |
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会場として使われた帝国劇場 | |
ジャンル | 特別番組 / 音楽番組 |
出演者 |
高橋圭三 渡辺謙太郎 竹下景子 寺尾聰ほか |
製作 | |
制作 | TBSテレビ |
放送 | |
音声形式 | モノラル放送 |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1981年12月31日 |
放送時間 | 木曜19:00 - 20:55 |
放送枠 | 日本レコード大賞 |
放送分 | 115分 |
回数 | 1 |
公式ウェブサイト |
概要
編集各部門賞の発表は「第23回速報!日本レコード大賞」の名で11月25日に東京プリンスホテルで発表された。
第23回の大賞は、寺尾聰の「ルビーの指環」に決定した。寺尾聰は初の受賞。この楽曲は大賞に加え、作曲賞・編曲賞・作詩賞を独占した。史上初であり、この年以降無い唯一の記録となっている。オリコン年間シングルチャート1位の楽曲が受賞したのは1978年(第20回)以来3年ぶり。また、TBSの『ザ・ベストテン』年間ベストテン1位の楽曲が受賞したのは、1978年以降(同番組放送開始以降)では史上初めて。なお、受賞者の寺尾には副賞として、トヨタ・クラウン4ドア・ハードトップが贈呈された。
今回から大賞の選考方法が変更され、従来は審査員の投票だけで決定していたのが、レコード売上・TBSの音楽番組へのリクエストなどのデータが30%、審査員による作詞・作曲・編曲・歌唱の4部門の採点が40%、審査員の投票が30%の配点比率で最高得点を獲得した楽曲に大賞が与えられることになった[1]。また、新たにデビュー2年目の歌手を対象とした「ゴールデン・アイドル賞」を新設、同賞にノミネートされた歌手は大賞の選考から除外された[2]。
視聴率は1P上昇の35.3%に。
発表は、大賞・最優秀新人賞を総合司会の高橋が、最優秀歌唱賞を審査会場リポーターの松宮が発表した。
司会
編集受賞作品・受賞者一覧
編集日本レコード大賞
編集最優秀歌唱賞
編集最優秀新人賞
編集- 近藤真彦(曲:「ギンギラギンにさりげなく」)
金賞
編集- 「あなたひとすじ」
- 歌手:川中美幸
- 「命あたえて」
- 歌手:森進一 - 前身の歌唱賞を合わせると7年ぶり5度目。
- 「哀しみ本線日本海」
- 歌手:森昌子
- 「人生かくれんぼ」
- 歌手:五木ひろし - 3年連続3度目。前身の歌唱賞を合わせると8度目。
- 「ス・ト・リ・ッ・パ・ー」
- 歌手:沢田研二 - 4年連続4度目。前身の歌唱賞、大衆賞を合わせると5年連続8度目。
- 「すみれ色の涙」
- 歌手:岩崎宏美 - 4年連続4度目。前身の歌唱賞を合わせると5年連続5度目。
- 「センチメンタルガール」
- 歌手:西城秀樹 - 4年連続4度目。前身の歌唱賞を合わせると7度目。
- 「街角トワイライト」
- 歌手:シャネルズ
- 「もしもピアノが弾けたなら」
- 歌手:西田敏行
- 「ルビーの指環」
- 歌手:寺尾聰
新人賞
編集- 近藤真彦(曲:「ギンギラギンにさりげなく」))
- 竹本孝之(曲:「てれてZinZin」)
- 祐子と弥生(曲:「父さん」)
- 山川豊(曲:「函館本線」)
- 沖田浩之(曲:「はみだしチャンピオン」)
ゴールデン・アイドル賞
編集- 松田聖子(曲:「風立ちぬ」)
- 田原俊彦(曲:「グッドラックLOVE」) - 前年の最優秀新人賞受賞者であり、最優秀新人賞を受賞した近藤真彦に花束を贈呈。
- 河合奈保子(曲:「スマイル・フォー・ミー」)
- 柏原よしえ(曲:「ハロー・グッバイ」)
ベスト・アルバム賞
編集'81アルバムベスト10
編集- 『We are』
- 歌手:オフコース
- 『ON THE STREET CORNER』
- 歌手:山下達郎
- 『SUNGLOW』
- 歌手:阿川泰子
- 『ステレオ太陽族』
- 歌手:サザンオールスターズ
- 『水の中のASIAへ』
- 歌手:松任谷由実
- 『ラブ・ポーションNo.1』
- 歌手:ザ・ヴィーナス
- 『臨月』
- 歌手:中島みゆき
- 『A LONG VACATION』
- 歌手:大滝詠一
- 『ロンリー・ハート』
- 歌手:クリエイション
作曲賞
編集編曲賞
編集作詩賞
編集特別賞
編集企画賞
編集ロング・セラー賞
編集ゲスト
編集- 渡哲也(寺尾が所属する石原プロモーションの副社長。大賞を受賞した寺尾を祝福した)
- 小林正彦(石原プロモーション代表取締役専務。ロングセラー賞を受賞した石原裕次郎に代わって出席し、渡と同様、大賞を受賞した寺尾を祝福)
- 八代亜紀(前年の大賞受賞者。大賞受賞者の寺尾に花束を贈呈)
- 野村義男(たのきんトリオ、最優秀新人賞受賞の近藤真彦を祝福)
- 都はるみ(前年の最優秀歌唱賞受賞者。最優秀歌唱賞受賞の岩崎宏美に花束を贈呈)
- 小林桂樹(最優秀歌唱賞受賞の岩崎宏美に花束を贈呈。岩崎が尊敬しているひとりとして挙げていた)
- 渡辺美智雄(当時大蔵大臣)
- 細川隆元(『時事放談』司会者。好きな歌手として森昌子を挙げていた)
- 藤島親方(元大関・貴ノ花)一家(妻の花田紀子(当時)が大の沢田研二ファン。会場には当時小学生の勝と光司も同席)
TV中継スタッフ
編集脚注
編集参考文献
編集- 「狂奏! 競争! はやり歌からはやらせ歌へ やぶにらみレコード大賞賛歌」『週刊朝日』1981年12月31日増刊「年末年始テレビ徹底ガイド」、31-34頁。
関連項目
編集外部リンク
編集- 日本作曲家協会 日本レコード大賞各賞一覧 - ウェイバックマシン(2012年2月13日アーカイブ分)