第百四号哨戒艇
日本の鹵獲哨戒艇、オランダの哨戒艇
第百四号哨戒艇[2](だいひゃくよんごうしょうかいてい)は、大日本帝国海軍の鹵獲艦艇の一つ。元はオランダ領東インド政府の哨戒艇ファルク (Valk) 。
概要
編集1942年3月2日ジャワ島チラチャップ港で、閉塞船として自沈。浮揚後スラバヤの第百二海軍工作部が修理し、哨戒艇とした。本艇の前身ファルクと第百八号哨戒艇の前身アーレンドは姉妹艇。
艇歴
編集- 1930年オランダのフィジェノルド造船所で竣工
- 1942年3月8日ジャワ島チラチャップ港で、閉塞船として自沈
- 3月浮揚、スラバヤの第百二海軍工作部が修理
- 1943年9月1日 第百四哨戒艇と命名[3]、哨戒艇に類別[4]、本籍を佐世保鎮守府と定められる[5]。第二南遣艦隊附属に編入[6]。
- 1944年1月31日工事完了、第二南遣艦隊第二十一特別根拠地隊に編入、軍隊区分直卒部隊に配置[7]。その後船団護衛任務に従事
- 1945年4月30日 大阪警備府附属に編入、軍隊区分阪警海面防御部隊に配置[8]。
- 第百四号哨戒艇長
脚注
編集- ^ 昭和18年9月1日付 内令第1794号。この数字は特修兵、その他臨時増置された人員を含まない。
- ^ 昭和18年9月1日 海軍大臣 逹第203号。「昭和18年9月~12月 達(防衛省防衛研究所)」 アジア歴史資料センター Ref.C12070119700
- ^ 昭和18年9月1日付 達第203号。
- ^ 昭和18年9月1日付 内令第1780号。
- ^ 昭和18年9月1日付 内令第1817号。
- ^ 『日本海軍編制事典』、p. 383。
- ^ 第二十一特別根拠地隊戦時日誌、昭和19年1月1日-1月31日。
- ^ 第百四号哨戒艇戦時日誌、昭和20年5月1日-5月31日。
- ^ 昭和18年9月3日付 海軍辞令公報(部内限)第1206号。
- ^ a b 昭和20年3月30日付 秘海軍辞令公報 甲 第1759号。
- ^ 昭和20年9月26日付 海軍辞令公報 甲 第1929号。充員召集を解除されたことによる自動解職。
参考文献
編集- 坂本正器/福川秀樹 『日本海軍編制事典』、芙蓉書房出版、2003年。ISBN 4-8295-0330-0