竹島水族館
竹島水族館(たけしますいぞくかん)は、愛知県蒲郡市竹島町にある蒲郡市立の水族館。蒲郡市竹島水族館の設置及び管理に関する条例により設置されている施設で、正式名称は「蒲郡市竹島水族館」である[5]。愛称は「タケスイ」。
竹島水族館 Takeshima Aquarium | |
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施設情報 | |
正式名称 | 蒲郡市竹島水族館[1] |
愛称 | 竹島水族館、たけすい |
専門分野 | 総合 |
事業主体 | 蒲郡市 |
館長 | 小林龍二(2020年(令和2年)3月現在)[2] |
面積 | 1,079m2[3] |
頭数 | 約4,500点 |
種数 | 約500種類 |
来園者数 | 475,000人(2018年(平成30年)度)[4] |
主な飼育動物 | タカアシガニ、カピバラ[2] |
開館 | 1956年(昭和31年)7月8日 |
所在地 |
〒443-0031 愛知県蒲郡市竹島町1-6 |
位置 | 北緯34度49分1.266秒 東経137度13分55.993秒 / 北緯34.81701833度 東経137.23222028度座標: 北緯34度49分1.266秒 東経137度13分55.993秒 / 北緯34.81701833度 東経137.23222028度 |
アクセス | JR東海道本線・名鉄蒲郡線 蒲郡駅より徒歩で約15分。 |
公式サイト | 竹島水族館 |
2024年(令和6年)1月から新館の設置など大幅な改装拡大工事が行われ、4月から段階的に開業し[6]、条例改正によって新たに追加された公共施設等運営権制度(コンセッション方式)に移行[6]。同年10月12日にグランドオープンした[7]。
三河湾に浮かぶ竹島の海岸側に位置しており、竹島水族館のほか竹島ファンタジー館(貝のテーマパーク)などの観光文化施設がある[8]。
概要
編集三河湾、遠州灘の生物を中心に、熱帯地方の淡水魚、深海の生物など、500種、4,500点が飼育されている[9]。カリフォルニアアシカによるアシカショーが行われている。2013年(平成25年)2月16日、オオグソクムシの卵を孵化させることに日本で初めて成功した[10]。
建物は1962年(昭和37年)の鉄筋コンクリート造地上2階建てで、床面積1,954m2のうち1,079m2が水族館使用部分に当てられた[11]。
入館者は、1991年(平成3年)度に最高記録29万人を達成して以降は減少を続け、2005年(平成17年)度は12万人まで落ち込み、廃館も検討された[2][8]。
飼育重視から規模の小ささを逆手に取った、アットホームな運営に路線変更したことで入館者が増加した[12]。経営戦略の変更のきっかけは、2011年(平成23年)に行われたリニューアルであり、水族館プロデューサーの中村元の提案を受け、新設されたタッチプールにタカアシガニを導入したほか、職員の発案でカピバラの飼育を開始するなどした[2]。
その結果、2015年(平成27年)度には入館者数が初めて30万人の大台を突破した[2]。2018年(平成30年)度はタケスイ史上最高の47万5千人を達成した[4]。
2023年(令和5年)の条例改正で公共施設等運営権制度の規定が追加された[5]。
2024年(令和6年)1月から新館の設置など改装拡大工事が行われ、4月から段階的に開業する[6]。展示スペースは2倍近くに拡張され、深海生物の展示は日本国内で有数の規模になる[6]。公共施設等運営権制度のもと、2024年度から2037年度の運営権者として竹島開発を代表とし鈴中工業と一般社団法人竹島社中が加わる企業グループが選定された(従来の指定管理者の一般社団法人竹島社中が運営実務に当たる)[6]。
施設内容
編集ギャラリー
編集-
入口
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未詳
-
ウツボ
-
タカアシガニ
沿革
編集利用情報
編集最新情報は公式サイトをご確認ください。 |
- 開館時間:午前9時から午後5時(入館は午後4時30分まで)
- 入館料
- 通常入館料:大人1,200円、4歳児 - 中学生500円。
- 蒲郡市民については蒲郡市民入館料が設定されており、大人500円、4歳児 - 中学生200円(証明の提示が必要)
- 年間パスポート
- 通常年間パスポート:大人3,000円、小・中学生1,250円
- 蒲郡市民については蒲郡市民年間パスポートがあり、大人1,250円、4歳児 - 中学生500円(証明の提示が必要)
- 駐車場:無料駐車場240台、有料駐車場あり(ともに他施設と共用、潮干狩り期間等は別途)
交通アクセス
編集公共交通機関
編集自動車
編集映画・小説
編集テレビ番組
編集- 日経スペシャル カンブリア宮殿 廃館危機から大逆転 弱小水族館のサバイバル術!(2024年8月15日、テレビ東京)- 出演:蒲郡市竹島水族館 館長 小林龍二[16]。
書籍
編集関連書籍
編集- 『竹島水族館の本』(著者:蒲郡市竹島水族館)(2016年12月1日、風媒社)ISBN 9784833101691
- 『へんなおさかな 竹島水族館の「魚歴書」』(編者:竹島水族館スタッフ、監修:小林龍二)(2018年3月1日、あさ出版)ISBN 9784866670423
- 『驚愕!竹島水族館ドタバタ復活記 水の泡とは消えたくない!』(著者:小林龍二)(2020年7月7日、風媒社)ISBN 9784833115599
脚注
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出典
編集- ^ “蒲郡市竹島水族館の設置及び管理に関する条例”
- ^ a b c d e 木村尚公 (2016年3月21日). “廃館危機からV字回復 蒲郡市竹島水族館、知恵絞る”. 2016年3月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月30日閲覧。
- ^ “蒲郡・海辺の5館” (PDF). パンフNavi. 2015年5月4日閲覧。
- ^ a b “LINEトラベルjp 蒲郡市「竹島水族館」が面白すぎる! 小さくても大人気の理由とは?”。2019年9月19日閲覧。
- ^ a b “第8号議案 蒲郡市竹島水族館の設置及び管理に関する条例の一部改正について”. 蒲郡市. 2023年12月19日閲覧。
- ^ a b c d e “竹島水族館、拡大へ大改装 深海魚水槽を新設、4月から順次開業”. 中日新聞. 2023年12月19日閲覧。
- ^ a b “竹島水族館リニューアル 蒲郡・あすオープン 物価高騰が影響 苦渋、市外在住者また値上げ/愛知”. 毎日新聞. 2024年10月12日閲覧。
- ^ a b “hotline No.315”. 白十字. 2023年12月19日閲覧。
- ^ “こんな水族館です”. 竹島水族館. 2016年3月30日閲覧。
- ^ “オオグソクムシ国内で初の孵化 竹島水族館 愛知”. YOMIURI ONLINE. 読売新聞 (2013年2月21日). 2016年3月30日閲覧。 “archive.isによる2013年2月25日時点のアーカイブページ”
- ^ “蒲郡市、竹島水族館コンセッションの実施方針を公表”. 日経BP. 2023年12月19日閲覧。
- ^ 大宮冬洋 (2013年6月21日). “しょぼい水族館が流行る“当たり前の”理由 イケメン飼育員が語る水族館の心得”. 東洋経済オンライン. 2016年3月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月30日閲覧。
- ^ a b “歴史 創成紀”. 竹島水族館。2014年1月1日閲覧。
- ^ a b “施設概要”. 竹島水族館。2014年1月1日閲覧
- ^ “ネバー・ギブアップ!~竹島水族館ものがたり~”. 東海テレビ. 2023年1月9日閲覧。
- ^ 廃館危機から大逆転 弱小水族館のサバイバル術! - テレビ東京 2024年8月15日